あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

狩野一信の五百羅漢図  NHKハイビジョン

2008-10-19 23:18:09 | 日本美術
東博に通っていると、突然、凄いものと遭遇することがある。
それは、2年前だったが、
えもいわれぬおびただしい色数と、
怪しげな五百羅漢図が
50幅だ~っと並んでいるから、
ともかく驚いて、
そのままそこに吸い込まれてしまった。
なんだこりゃ~!だった。

東博ニュース 2006,2・3号より
幕末の怪しき仏画ー
特集陳列 
狩野一信の五百羅漢図 
全50幅、100図の羅漢図を一挙公開
2月14日(火)~3月26日(日) 本館特別1・特別2室
・・・略
今回ご覧いただく当館の五百羅漢図の全50幅は、
明治天皇の皇女である、富美宮、泰宮から当館に下附されたものです。
増上寺のものとほぼ同じ図柄ですが、かなり小振りなもので、
1幅に2画ずつ配し、ひとつの画面に仏教の修行において
最高の段階に達した人である羅漢を5人ずつ描いています。
羅漢や背景が執拗なまでに描写されて、その鮮烈な色彩には
目を奪われるでしょう。・・・・略

記事の通り、目を奪われ、飽きずに見つめた。

その後、「狩野派決定版」を手に入れて、
また驚いた。
巻末を飾っているのは、そのひと、狩野一信。
また、山下祐二氏と、安村敏信氏というコンビで
熱く語っているではないか。

狩野派といえば、御用絵師、権力の元で、
為政者の環境を絵でバックアップしてきた。
絵を生業とするなら、狩野派の門をたたく、
それがその時代の常識だっただろう。

その意味において、幕末の狩野派の仕事は
どんなものだったのか、知らない。
しかし、いたのだ、凄い絵描きが。

BSハイビジョン放送の番組は
その一信の特集だから、力が入った。

3年後、この一信の五百羅漢図を
一挙に展覧する予定があるそうだ。

とりあえずは増上寺の画像から、
一信の五百羅漢を紹介し、狩野派決定版を
もう一度読み直すつもりだ。

増上寺と、一信の関係はいかなるものだったのだろう?

2年前の私の感想が残っていました。
こちら。
好きなことを続けると、楽しい展開が広がって、
ますます日本美術探検隊はやめられない。

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