特別展をやっていると、常設展のほうに入れるので、やはり、頑張ってみてしまう。
そうすると、また思いがけない出会いが待ち受けていたりするから、
やめられるものではない。
ここ2年ほど、美術館に通い始めて、ようやくなんとなく日本の美術史の概論のような流れがわかってきたような気がする。
近代の流れがどれだけ今の日本に影響を与えてきたのかや、
そうはいっても古典的な流れがあっての日本であることや、
戦争の一時がどれだけ暗澹たる雲をなびかせていたか、
新しい、シュールや、抽象の流れも溢れ出た。
でも、その流れを見ていると、
現代の私達に、何かが足りない気がしている。
漠然としてはいるが、
物足らない。
生活の中で、建物の中で生きてきた絵画。
その環境も今となっては、大きな様変わり。
マンションの狭い壁に絵画は生きているだろうか?
日本で初めて油絵にチャレンジしてきた西洋画家たち。
芸大のパリへ、の仲間たち。
光と影と、超リアルと遠近、色とタッチ、キャンバスと額縁
取り付かれるようにその異文化に没頭してきた。
和洋折衷の日本家屋のどこかに飾られていた。
財閥の限られた人たちの豪奢な部屋か。
名門の洋間の壁に。
玄関の上がり小間に、応接間のサイドボードの上あたりに、
そんなところを与えられて、生きてきた。
不思議と我が家の玄関に、モディリアーニの青い眼の夫人像が長い間飾ってあった。もちろん、複製画だけれど。
時代ともに、絵は生きていると言うことは、絵描きも時代とともに生きていることになるのだろうか。
その変遷がここの常設展で、大まかにつかむことができる、ありがたい場所だ。
今でも眼に残っているものだけ。
岸田劉生 道路と土手と堀
岸田劉生 壺の飢えに林檎が載っている
圧倒的な存在感。重厚で、まるで陶器の様な光が見える。
凄い質感だし、ぎりぎりの緊迫感が溢れているのだ。
高村光太郎 手
この神経質なストイックな手の様子が大好きだ。
それを支える台の木彫にはノミ目が残っていて、力強い。
村山隗多 バラと少女
隗多を好んだ江戸川乱歩。
なんともバラも少女もこの世のものとは思えない鈍重とした粘土質な色合い。
のろいがあっても不思議じゃない。魂の力。
萬鉄五郎 裸体美人
彼女の圧倒的な目線と体躯に、何も言えなくなってしまう。
でも、それは、絵の中の美人なのだけれど。量感にもひれ伏してしまう。
こちらの版画コーナーは、いつも楽しみにしている。
畦地梅太郎(あぜち うめたろう)のほのぼのとした作品11点ほど。
長谷川潔を思い出したり。頬が緩んでしまうのだ。
他、50~60年代ものをしっかり見ることができるのも
ここならではのこと。
知らない画家さんたちとの遭遇も楽しみの一つ。
ギャラリー4
リアルのためのフィクション
この展示室は、なんだろう。
虚像がリアルにできているってことだったのか、
やなぎみわ のエレベーターガールがアニメみたいだった。
いや、リアルはフィクションなのか、
この世は過ぎ去ればいつも夢なのに。
他、日本画や、近代の早々たる画家達の絵ともお目にかかれた。
その日は、靉光の画業に圧倒されていたので、
頭はそれでいっぱいだったから、
常設は常設で、ゆっくり見に来ても充分楽しめるところだと思うのだった。
そうすると、また思いがけない出会いが待ち受けていたりするから、
やめられるものではない。
ここ2年ほど、美術館に通い始めて、ようやくなんとなく日本の美術史の概論のような流れがわかってきたような気がする。
近代の流れがどれだけ今の日本に影響を与えてきたのかや、
そうはいっても古典的な流れがあっての日本であることや、
戦争の一時がどれだけ暗澹たる雲をなびかせていたか、
新しい、シュールや、抽象の流れも溢れ出た。
でも、その流れを見ていると、
現代の私達に、何かが足りない気がしている。
漠然としてはいるが、
物足らない。
生活の中で、建物の中で生きてきた絵画。
その環境も今となっては、大きな様変わり。
マンションの狭い壁に絵画は生きているだろうか?
日本で初めて油絵にチャレンジしてきた西洋画家たち。
芸大のパリへ、の仲間たち。
光と影と、超リアルと遠近、色とタッチ、キャンバスと額縁
取り付かれるようにその異文化に没頭してきた。
和洋折衷の日本家屋のどこかに飾られていた。
財閥の限られた人たちの豪奢な部屋か。
名門の洋間の壁に。
玄関の上がり小間に、応接間のサイドボードの上あたりに、
そんなところを与えられて、生きてきた。
不思議と我が家の玄関に、モディリアーニの青い眼の夫人像が長い間飾ってあった。もちろん、複製画だけれど。
時代ともに、絵は生きていると言うことは、絵描きも時代とともに生きていることになるのだろうか。
その変遷がここの常設展で、大まかにつかむことができる、ありがたい場所だ。
今でも眼に残っているものだけ。
岸田劉生 道路と土手と堀
岸田劉生 壺の飢えに林檎が載っている
圧倒的な存在感。重厚で、まるで陶器の様な光が見える。
凄い質感だし、ぎりぎりの緊迫感が溢れているのだ。
高村光太郎 手
この神経質なストイックな手の様子が大好きだ。
それを支える台の木彫にはノミ目が残っていて、力強い。
村山隗多 バラと少女
隗多を好んだ江戸川乱歩。
なんともバラも少女もこの世のものとは思えない鈍重とした粘土質な色合い。
のろいがあっても不思議じゃない。魂の力。
萬鉄五郎 裸体美人
彼女の圧倒的な目線と体躯に、何も言えなくなってしまう。
でも、それは、絵の中の美人なのだけれど。量感にもひれ伏してしまう。
こちらの版画コーナーは、いつも楽しみにしている。
畦地梅太郎(あぜち うめたろう)のほのぼのとした作品11点ほど。
長谷川潔を思い出したり。頬が緩んでしまうのだ。
他、50~60年代ものをしっかり見ることができるのも
ここならではのこと。
知らない画家さんたちとの遭遇も楽しみの一つ。
ギャラリー4
リアルのためのフィクション
この展示室は、なんだろう。
虚像がリアルにできているってことだったのか、
やなぎみわ のエレベーターガールがアニメみたいだった。
いや、リアルはフィクションなのか、
この世は過ぎ去ればいつも夢なのに。
他、日本画や、近代の早々たる画家達の絵ともお目にかかれた。
その日は、靉光の画業に圧倒されていたので、
頭はそれでいっぱいだったから、
常設は常設で、ゆっくり見に来ても充分楽しめるところだと思うのだった。
チラシって、意外なところで、意外な美術館を知りますね。チラシ切れは、モネの人が沢山持っていったから??近美のチラシ、気になります~
>近代美術館のレストランでご飯召し上がったことは?
ありますヨ。女性には丁度良い感じじゃないでしょうか?企画展に合わせたメニューもあったりするんですよね。今の常設展に行きたいと思っているところです。
同じ国立だろ、なんでだろ?
あべまつさんは近代美術館のレストランでご飯召し上がったことは?
後ほど、メールさせて頂きます。
今日は、母と出光行ってきました。
本当に充実の展覧会で、大満足でした。
ついでに同封するチケット、三越日本橋「フロリスト ジル・ポティエ花の世界展」、横浜美術館「水の情景」などがありますがどれがよろしいでしようかね?
横浜はあべまつさんのところから遠いかな。
三越はあまり景気よろしくなくて無料の招待券あまり配らなくなりましたねー。
何度も色々ご配慮、恐縮、感謝です。
山種は私も友人からチケットが回ってきますので、
大丈夫です。
智美術館の方、これはなかなか手に入らないかもしれませんね。
いいんですかぁ????
智美術館は、建物の楽しみもあるので、
ぜひぜひお願いします!!!
こちらからは、何にもなくって、
申し訳ありません~~
お送りする時間がないので今回はなかったことにー。
すみません。
僕自身山種行っていなくてあわてております。
今日は出光で肉筆浮世絵です。
ここの常設は解説シートがあるのもいいですよね。
ところであべまつさん山種美術館名品展のチケットがありますがご入用ですか?
住所は控えてあるので二枚すぐお送りできますよー。