あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

小袖江戸のオートクチュール ・サントリー美術館

2008-09-04 22:32:05 | 日本美術
小袖をこれだけの量を見たことがない。
だから、入ってから出るまで、
お口があんぐり開いたまま。

もう、どれがいいとか、
あれが素敵とか、
そんなことでは言い尽くされないほど、
着物という型に描かれた絵図、模様、刺繍、染め、デザイン、
ことごとく
すばらしいものばかりだった。

ひいなかたの様々な冊子も楽しいし、
色使いの深いこと、斬新なこと。

小袖は、東博の常設コーナーで常々見ることはできても、
その総数300点あまりの陳列は
あまりにも壮大だ。
松坂屋、恐れ入谷の鬼子母神。

適当なTシャツと、
Gパンで日常と
時にはハレも通してしまいがちな現代。

もう少し、気をつけよう。
心をかけよう。
楽しもう。
美しさを探そう。
工夫を遊ぼう。

無様なスタイルを鏡に映し、幻滅しながらも
それなりに、を求めなければ、つまらん、と思ったのだった。

いやぁ、しかし、スゴイ布の大群だった。
圧巻。
雁金屋、越後屋、松坂屋、すごい仕事をしてきたものだ。
ブランドショップのオートクチュールに数百万かけても
この凄さには到底届くまい。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朴 英淑の白磁 ・菊池寛記... | トップ | 北京故宮 書の名宝展 ・江... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Tak)
2008-09-05 21:20:12
こんばんは。

Tシャツも現代の「小袖」さ!と
勝手に思い込み自分をなだめながら
鑑賞してきました。。。
返信する
Tak さま (あべまつ)
2008-09-05 22:46:45
こんばんは。
コメント、TBありがとうございます。
小袖を見た後、常々に気合い入らなさすぎで、
イカンって感じです。
しかし、ステージ(環境)がないと、
頑張れないですよね。

Tシャツじゃ、迫力薄いから、
ぜひ着流し、やってください! 
返信する
Unknown (oki)
2008-09-06 22:34:04
チケットありがとうございました!
またまた「ぐるっとパス」を買わないですみそうです。
さて六本木トライアングル、僕は地下鉄千代田線乃木坂から歩いて方角がつかめました。
次回はサントリーと国立新の「ピカソ」ですね。
あべまつさんは「小袖」は展示替えのどのあたりに行かれたのでしょうか?
僕が行ったのは中期ですね、「茶道具」がいろいろ描かれた小袖が出てまして、どんな人が着たのかと。
返信する
oki さま (あべまつ)
2008-09-07 22:40:56
こんばんは。
いつもいつも頂くばかりでしすから、
使って頂けたら、嬉しいです。

六本木一丁目から、泉屋~大倉~菊池智
神谷町から六本木に移動してサントリー
そして、国立新、帰りは乃木坂から千代田線。
これが理想の六本木ツアーです。
小袖はつい先日。後期です。
美しいものを纏える環境もまた罪深いなぁと思ったのでした。女の視線がバシッバシッ!
返信する
毎回うっとり (ogawama)
2008-09-08 22:43:04
小袖展、もう3回行きました。
最終展示はまだです。
行く度に心が躍ります~♪(着物着れませんが)
これ見てから東博の着物もじっくり見るようになったのですが、サントリーの展示品はセンス抜群です。
返信する
ogawama さま (あべまつ)
2008-09-08 23:07:30
こんばんは。

本当に垂涎もの、ですよねぇ。
今の呉服業界も頑張って欲しいです。
演歌歌手用じゃないヤツで。
私の周りは結構着る人がいるんですけれど、
私は年に1,2回がいいところ。
ogawamaさんにもぜひ×着て欲しいなぁ。
後期しか行けなかったけれど、サントリーの
展示の工夫はいかしてましたね★
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。