今年最後の東京国立博物館

家族がいると、やはり我儘なことができないから、
美術館めぐりは一人が都合がいい。
そこで、日曜日、今年最後の東京国立博物館に行ってきた。

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タイムリーに幻想的なまん丸お月様も見えて、
充実のひととき。

今回の東洋館は、ガラスのコーナーに見惚れ、
珍しい韓国の花蝶の軸、猫三匹の軸に喜んだ。

本館では、１階が閉められて残念ではあったけれど、
化けの皮がはがれた、
正調、仮名手本忠臣蔵の国芳による絵と対面。
ようやく仮名手本の大筋が理解できるようになったので、
おかるが籠に載せられて、祇園に運ばれていくところだと
わかるのが嬉しい。
でも、お化けの方が見たいにきまっている。
Takさんはしっかりご覧になったらしいし、
遊行さんはばっちり絵をご存知だ。
このお二方の美術への造詣の深さは
底なし沼で、尊敬するばかり。

茶の美コーナーには、大井戸茶碗が登場。
お正月を控え、大物が出ているという雰囲気。

実は今回、いつも以上に東博の建物に強く惹かれた。
丁度好い頃合にたそがれてきて、
静かで、厳かで、暮れるという美も手伝い、
うっとり見惚れてしまった。

さて、いざ帰ろうかという時、
まんまるのお月様を発見して、
狂喜乱舞。

これはまためずらしい、すばらしい景色を鑑賞することができた、
なんとも大満足の上野散歩となった。

美の神様にひれ伏し、感謝したい気持ちでいっぱいになった。