久しぶりに世田谷に住むFさんと会うこととなった。
Fさんから今回の静嘉堂の古伊万里展は、
お勧めよ、とのことだったので、
鑑賞後の美味しいランチも含めて、
わくわくででかけた。
バスに揺られて、閑静な落ち着いた場所、
静嘉堂文庫までの道のりを楽しんだ。
そういえば、二子玉川は以前大学の運動場があって、
体育の時間は遠路はるばるここまで授業を受けに来たのだった。
以来、なんという発展のめざましいこと。
以来、といっても、もう、ン十年前の話。
本当におしゃれな街に大変貌を遂げている。
都心の立派な美術館は、それはそれで近代的で、
輝かしいのだけれど、
こういった喧噪から離れたところで
黄色に色づく銀杏の葉を見上げながら
緩やかな坂道を上がって、一世を風靡した財界人の
収集品をゆっくり見る、
こちらのほうが実は贅沢な気分となってきた。
年を重ねるのも悪くないかも。
さて、ともかく入ってびっくり。
なんという絢爛豪華なやきもの!
展示品は、
古九谷様式
柿右衛門様式
金襴手様式
鍋島
などが展示されているのだが、
圧巻は、金襴手の30以上もの作品群。
所狭しとおめでたい意匠が散りばめられている。
ケースから、キンキラ煌めき輝いている。
チラシ奥に使われた、
色絵鶴亀甲松竹梅文菊花形大鉢(18~19世紀)
驚きの大きさと、絵付けの極みで、大迫力。
まぁよく傷もなく残っていたものだ。
この鉢に何かを入れたことがあるのだろうか?
祝言のお祝いモチーフがすべて網羅されている。
結婚式用の着物か、帯地に使われているような、
豪華絢爛な大鉢だった。
また、チラシの前にある
色絵牡丹散文十六角鉢
繊細な線書きの色絵付けで、牡丹の花が浮き彫りになっていて、
絢爛精緻の極み。
ただただ華やかなだけでなく、美しいしとやかさも滲んでいた。
匠の職人の限界知らずの技に目を見張った。
個人的なお気に入りは、
チラシ裏の画像でご紹介の
色絵丸文台鉢
これは、なんとも大胆な黄色、白、緑の丸文に
紫の地で、丸文の縁は染め付けの青で飾られている。
これだけで充分大胆だし、近代的だし、色も大好きだけれど、
チラシからは想像もできないことに、
その鉢の裏に葡萄文が染め付けの青でさらりと
描かれているのだ。
また、台の裏全体は緑に染められている。
粋だなぁ。と感心した。
赤と金の繊細な絵付けが皿に、鉢にびっちり描かれている様は
まったくおめでたく、これからお正月を迎える日本の
おせちにぜひ使って欲しいものだ。
品のあるすっきりとした鍋島の水注があって、
珍しく思った。やはり、稀少なものなのだそうだ。
点在する岩崎家の住居跡にその力を想像することもできないけれど、
日本の名品を散逸させないために、
資材投げ打っての収集。
10余年振りの古伊万里コレクション展となったのだそうだ。
お時間があれば、ぜひ二子玉川までお出かけをお勧めします。
12月7日まで。
Fさんから今回の静嘉堂の古伊万里展は、
お勧めよ、とのことだったので、
鑑賞後の美味しいランチも含めて、
わくわくででかけた。
バスに揺られて、閑静な落ち着いた場所、
静嘉堂文庫までの道のりを楽しんだ。
そういえば、二子玉川は以前大学の運動場があって、
体育の時間は遠路はるばるここまで授業を受けに来たのだった。
以来、なんという発展のめざましいこと。
以来、といっても、もう、ン十年前の話。
本当におしゃれな街に大変貌を遂げている。
都心の立派な美術館は、それはそれで近代的で、
輝かしいのだけれど、
こういった喧噪から離れたところで
黄色に色づく銀杏の葉を見上げながら
緩やかな坂道を上がって、一世を風靡した財界人の
収集品をゆっくり見る、
こちらのほうが実は贅沢な気分となってきた。
年を重ねるのも悪くないかも。
さて、ともかく入ってびっくり。
なんという絢爛豪華なやきもの!
展示品は、
古九谷様式
柿右衛門様式
金襴手様式
鍋島
などが展示されているのだが、
圧巻は、金襴手の30以上もの作品群。
所狭しとおめでたい意匠が散りばめられている。
ケースから、キンキラ煌めき輝いている。
チラシ奥に使われた、
色絵鶴亀甲松竹梅文菊花形大鉢(18~19世紀)
驚きの大きさと、絵付けの極みで、大迫力。
まぁよく傷もなく残っていたものだ。
この鉢に何かを入れたことがあるのだろうか?
祝言のお祝いモチーフがすべて網羅されている。
結婚式用の着物か、帯地に使われているような、
豪華絢爛な大鉢だった。
また、チラシの前にある
色絵牡丹散文十六角鉢
繊細な線書きの色絵付けで、牡丹の花が浮き彫りになっていて、
絢爛精緻の極み。
ただただ華やかなだけでなく、美しいしとやかさも滲んでいた。
匠の職人の限界知らずの技に目を見張った。
個人的なお気に入りは、
チラシ裏の画像でご紹介の
色絵丸文台鉢
これは、なんとも大胆な黄色、白、緑の丸文に
紫の地で、丸文の縁は染め付けの青で飾られている。
これだけで充分大胆だし、近代的だし、色も大好きだけれど、
チラシからは想像もできないことに、
その鉢の裏に葡萄文が染め付けの青でさらりと
描かれているのだ。
また、台の裏全体は緑に染められている。
粋だなぁ。と感心した。
赤と金の繊細な絵付けが皿に、鉢にびっちり描かれている様は
まったくおめでたく、これからお正月を迎える日本の
おせちにぜひ使って欲しいものだ。
品のあるすっきりとした鍋島の水注があって、
珍しく思った。やはり、稀少なものなのだそうだ。
点在する岩崎家の住居跡にその力を想像することもできないけれど、
日本の名品を散逸させないために、
資材投げ打っての収集。
10余年振りの古伊万里コレクション展となったのだそうだ。
お時間があれば、ぜひ二子玉川までお出かけをお勧めします。
12月7日まで。