あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

富田菜摘展 平成浮世絵ー役者舞台姿絵ー ギャルリー東京ユマニテ

2015-03-21 13:09:56 | ギャラリー
 
 ようやくギャラリーを回ろうと思う時間と、気持ちの余裕が生まれました。
 そこで訪問したのが
 京橋のギャルリー東京ユマニテ

 ここで知った、富田菜摘さんの展覧開催と聞いて
 楽しみにでかけました。
 きっと暮れからバタバタしていた疲労感を飛ばしてくれるだろうと
 勝手に思い込んで伺いましたら、
 キュートな富田さんが在廊されていて、
 興味深いお話をユマニテのカナリ女史とご一緒の時間を頂戴し
 すっかり元気になりました!

 ブログアップと画像アップのお許しを得たので、
 拙いながらもご披露致しますが、
 残念ながら展覧は3月20日(金)で終了しております。
 
 遅筆にご容赦頂きながらも、
 富田ワールド全開でしたので、
 iPhone画像をご紹介致します。

 今回は役者絵、浮世絵の世界を使って、
 現代芸能界代表の団体組にスポットをあて、
 その専門誌を片っ端から読み込んで、
 その誌面を遺憾なく、容赦なく、ストイックなユーモアを織り交ぜて
 切り刻み、その紙片を姿図に押絵のように貼り付け
 羽子板の板がない状態を彷彿とさせる表現にされました。
 浮世絵の世界もしっかり学ばれて細部のこだわりも
 抜かりありません。

 作品を引いてみると動く紙人形のような関節が動くようなものに
 みえますが、
 顔面まで近づくと恐ろしい作業が迫ってきます。








 誌面の切り取り部分にも作者のチャーミングな壺センスが満載と
 気づかされます。

 言葉の切り取りにもおもしろみを発見できる、
 そんな仕組みもあるのです。

 さて、今回の餌食、いや、着眼はAKBであったり、
 嵐だったり、EXILE だったり~

 ファンならずも媒体の露出が頻繁なのでご存じの方も多いはず。







 これまでにも今生きている人を張りぼてにした作品を制作されてきましたが、
 今回のように多分あのひと、という具体的な人物を制作されたのは
 初?ではないでしょうか。









 とはいえ、ともかくは見て楽しむ、
 純粋にそれでいいのです。

 ギャラリーの奥の部屋には
 お得意の廃材ジャンルのオブジェが一つ一つ名前をつけられ
 いとおしく並んでいました。
 これも材料の使い方にふっと頬が緩んでしまいます。










 そこが富田さんのハートのやんわりした温かさ、なのでしょう。

 お陰様でずっとご無沙汰しているアート界の立春を迎えた気分と
 なり、心意気は「悩み無用。それでいいのだ」
 そんな楽ちんな気持ちにさせてもらいました。

 富田さん、元気をもらいました、ありがとう!!!

 世の中の光を浴びる人のその悲喜こもごも、現実の闘い、
 それでも人々は光を求めて右往左往するのです。

 次回作も楽しみとなりました。

とっておきレア画像‼︎

 

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