あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

秋色探し Part 2

2010-11-26 23:08:52 | デジカメ、アイフォン画像
ここが入り口、あかがね御殿のゆるゆるの坂道を下って、
落ち着いた住宅街に突然現れる別世界に
お口あんぐりでした。

ここはどこ?

東京大学総合研究博物館 でございます。


建物は松本開智学校まで派手ではないにしても、
キッチュな和洋折衷が香っています。
この赤が効いていて不思議な景色となっていました。

こちらから企画展会場に入るわけです。
標本ばかり置かれた館内は
素晴らしく古い重厚な本棚や、陳列棚があって、
それだけでも嬉しくなりました。

昔の理科室は廊下の突き当たりにあって、
ホルマリン漬けの切ない動植物たちが
その形態を晒し、薄暗い場所の角には
決まって骸骨がぶらさがっている・・・

誰かが理科室の前を走りこんでくると、
棚に入ったビーカーや、道具たちがビビビと音を立てて、
怪しい気配を盛り上げるのです。
丹念にできた標本の中に

まるで居場所を間違えたかのように
摩訶不思議でサイケなオブジェが並びます。
「ファンタスマ・ケイト・ロードの標本室」
12月5日まで開催中です。
蜷川実花さんのニオイも彷彿。
ファッション界で人気ができてたオーストラリアのアーティスト。
忘れ去られた標本のかび臭さと
ミスマッチのコラボです。
紅葉狩りのおついでにぜひ。



こちら側が小石川植物園。
見事な景観でした。
お手入れもゆき届いていて、きりっとしていました。

テラスから見た景色です。

遠景に小石川植物園。


そこから茗荷谷駅の途中にも公園がありました。


小学生の声が聞こえてきて、
昼休み中のようでした。
筑波大附属小学校だそうです。
そのすぐそばに、こんな鬱蒼としたところが。


実に豊かな時間を過ごしました。
ぜひぜひ都内にこんなトコロがあったこと
ご紹介せずにはいられなくなった、次第です。

紅葉はあともう少し鑑賞できそうです。
木枯らしが枯葉を落としきる前に、お散歩しに出かけてみてください。

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2 コメント

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noel さま (あべまつ)
2010-12-03 14:24:39
こんにちは。

ほんっと、恐るべし東大総研博!
イトコがこの展示を発見し、
早速ほんじゃ、と行ってみたのですが、素晴らしかったです~
受付の青年に尋ねたら、近美の学芸さんも一役買っていたそうですよ。
苦々しい思い出とおさらばもめでたしでございます!
あの古かび臭い博物館のリニュー箱はもっと過激に使わなきゃですね。
返信する
美しかったですね~ (noel)
2010-12-02 18:12:44
ほんとうに素晴らしくてキャー!な庭園&建物&展示でした。さすが東大、恐るべし。
私もニナミカ世界を感じましたよ~思いっきりツボでございました。
茗荷谷にはいい思い出がなかったのですが、今回で全て払拭させて頂きました(苦笑)
返信する

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