あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

スーパーエッシャー展 ・bunkamuraザ・ミュージアム

2007-01-12 18:06:53 | 海外美術
実は、エッシャーのことをほとんど知らない。
きっとどこかで何かを見ていたのかも知れないが、
記憶がないのだ。

CMを見て、ふ~?どこかで見た気がした。
しかし、あやふやだ。

まぁそんなこと、エッシャーになんの失礼になるわけでもなく、
ともかくは拝見しよう。

第1章 身近なものと自画像
モノクロの版画の世界で、景色に光を感じた。
奥様のイエッタの絵が静かで、線だけでコレだけの表現ができるのかと
いたく感心。
線画のすばらしさ、コントラストの付け方の巧みさ。
「24の寓意画」シリーズがいい。
本になっていたら、買いたい。
ショップで、カレンダーの小さなものが販売してあったけれど、
あれじゃ、小さすぎ。文章がないからつまらない~
どこかで、ジャン・コクトーが通り過ぎたような気がした。

第2章 旅の風景
あぁ、北斎に教えてあげたい。
こんな作家がいたのよと。
夜のローマシリーズのぽぅっと灯る光の温かさ。
色がなくても温かさが表現できるのだ。

第3章 平面と立体の正則分割
エッシャーが認められてきた時代の作品群。
芹沢介のテキスタイルを思い出す。
こんなデザインの江戸小紋があったら、超、かっこいいのに。
トカゲや、魚、鳥のモチーフがかわいい。

第4章 特異な視点、だまし絵
これがエッシャーの真骨頂。
写像球体を持つ手(球面体の自画像)は最高に楽しい。
今回のために習作のビデオがはまってしまう。
自由に指を触れてもいいビデオ。
触れると反応するから、やめられない。
・・・あのぅ、おばさん受けすぎなんですけれど・・・

真面目そうに一心に版画を彫り、紙に刷り、
という作業をするエッシャーのビデオもあった。
最後のトカゲのアニメーションが最高にかわいく、
ついつい見とれてしまった。

ん~なんて楽しい展覧会。

恐るべきことに、出口にガチャポンがあって、300円と、200円二種類のものが並んでいて、欲張りなおばさんはつい、300円のほうをガチャっとやり、
中身の渋さにうなっていたら、
隣で、でんぐり返りをゲットしている、これまた、おばさま。
あぁ~いいですね~なんて、羨ましげに言ったりすると、
その横で、若いおねぇさんが、200円もので、
でんぐり返りの小さな根付のようなものを広げているので、
こっちのほうがいいねぇ~なんてまたちょっかいを入れてしまった。

また、一緒に言った友人が見つけた、のぞき絵の絵葉書があって、
これが実に楽しい。
グッズとしてこれをお気に入りの絵4枚ゲット。
こういうのを見つけるのがなんとも嬉しいことなのだ。

さても楽しい展覧会。
エッシャーにヨッシャーだったのだ。・・・・

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4 コメント

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エッシャー、素晴らしい作品世界 (自由なランナー)
2007-01-15 23:17:15
みればみるほど、作品に引きこまれていくエッシャーワールドでした。表現された図像、文様、デザイン、そしてだまし絵は、どれも魅力的でした。
返信する
自由なランナーさま (あべまつ)
2007-01-16 14:56:44
コメントありがとうございます。
彼のデザインの工芸も楽しいですよね。
ミックジャガーがレコードジャケットを依頼したら、
エッシャーが断ったとか。
時代の面白い感覚も伝わりました。
のぞき絵はがきで、だまし絵体験してます~。
返信する
早速訪問させていただきます (oki)
2007-01-16 22:00:10
この前ちょっと様子見にブンカムラのぞいたらものすごい行列でしたよ!
並ばないですんだとは幸いでした。
並ばなくてすむ一番いい方法はすぐ近くのブックファーストの四階のチケット売り場で購入することですね、当日でも百円引きで購入できます。
エッシャーの発想がアラビアの正則分割にあったとか面白い展覧会でしたねー。
返信する
oki さま (あべまつ)
2007-01-17 10:23:21
ようこそいらっしゃいました~

今回も経費は交通費のみ。各新聞社の友人購読者を駆使して、手に入れるのです。これぞ、おばパワー。
ブックファーストの4階にチケット売り場があるんですね。マークしておきますね。
CG世代のアート志向人々に、アナログの楽しさが伝わったら嬉しいなともと思ったのでした。
返信する

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