あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

先週の鑑賞記録

2008-07-14 23:24:48 | アート鑑賞記録
七夕の日、東博の「対決」の内覧会。
帰りに上野の森美術館で、「井上雄彦展」

火曜日は民藝館へ「浜田庄司展」
駒場公園に遊ぶ。

木曜日はいつもの草月の稽古。
息子の学校で、三者面談。

金曜日、いつもの病院へ通院。
その後、国立新美術館で、ウィーンからやってきた、
「静物画の秘密展」
その足でもう一度サントリー美術館の「かざり」

土曜日は、私も申し込もうと思っていた、
東博の「フランスが夢見た日本」の記念講演会の受講券を
急に行かれなくなった方からお声かけて頂き、
有り難く参加する。

などなど、大変な充実ぶり。

火曜日以降のことは、なかなかPCに向かって
じっくりできないので、
そのうちに。

「対決」はカップリングの妙と、
セレクトの妙、対比の妙。
時代が大きく流れ、日本美術を見直した明治、
満を持して「國華」を作った天心。
その弟子、大観の富士で締めくくるところ、
などなど思うことが沢山。

民芸はやはり、普段使いの下手の美。
使わずして眺めるのは、用の美から離れるのだろうな。
益子や、小鹿田などはまさに日常雑貨。
人間国宝になってえらくなった益子には
悲喜劇も生まれただろうに。

ベラスケスご一同様、の「静物画の秘密」は素晴らしかった。
しげしげ見つめ、飽きなかった。
珍しく図録を求めた。
マルガリータ嬢の数奇な運命。
天章院篤姫を思ってしまった。
なにしろ圧倒的な写実。超技術。

サントリーの「かざり」へは、二回目、後期。
やはり見所満載。
屏風のすばらしいものがあったし、
「ちょうちょう踊り絵巻」のなかで
派手な坊さんの刺青を発見し、ひとり感動。
他にも衣装のすばらしいものが並んでいた。
印籠美術館、ぜひ一度行ってみたい。

土曜日、東博でのジャポニズムの講演会はとても面白かった。
その道の専門の方のお話を、東博の平成館講堂で
じっくり伺うことができた。
それにしても皿に絵が描き込まれすぎているのは、
絵皿で、飾るためのものだったのだろうか?
ルソーのお皿は、実用、
ランディエールのは装飾用、
そうなのかも知れない。

九谷が絵を描きすぎて、料理が引き立たないといわれ
廃れたのと同じ顛末なのか?と思ったり。
フォアグラのテリーヌを鶏ににらまれながら、
召し上がれ~なのか?などと不安になったのだ。

あぁ、なんて暑い日だろう。
でも腰から下はだるいし、足下は冷える。
冷房を効かせているわけではないのに。
つまり、お年頃。
皆様も猛暑に負けぬよう、適当に手を抜きながら、
ご自愛下さいませ。

週末は、入谷の朝顔市です。

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2 コメント

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Unknown (oki)
2008-07-15 21:40:28
充実のご様子ですね。
今日民藝館行ってきました、浜田は勿論、スリップウェアとかグレゴリア聖歌の楽譜までまあいろいろ集めたものですね。
さて僕は怒っています。
本来なら「フランスが夢見た日本」の記念コンサートに当選していて参加人数確認のはがきまで出したのに、招待状がこない!
それで記念コンサートの日は過ぎてしまったー。
まあ別のルートで招待券入っているのでいいのですが、何を主催者は考えているのかと。
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oki さま (あべまつ)
2008-07-17 22:30:37
こんばんは。

暑い毎日です~
民藝館は大好きなところです。
普段の生活がとってもステキに感じられるところです。
okiさんのプリプリは当然ですね!!
まったく不届きなことです。
主催者側の事務能力が問われますね。
講義で、茶の湯のやきものに感じ入った
フランス芸術家達がいたことを知って、
とても興味深かったです。
一緒に展示したら、もっと日本人は喜んでくれたのにと思いました。
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