去年芸大美術館で、岡倉天心展が催されていて、
明治の日本画壇の歴史を少し囓った気になったのだが、
その天心の後継者、大観は天心から朦朧体を教えてもらったのだそうだ。
(芸大美術館の岡倉天心展図録より)
様々なチャレンジを天心先生と共に行動し、
美術学校を追われ、五浦に移った後も天心の薫陶を受けていた。
今回は、模写に励んだ頃から、卒業制作までの習作シリーズ、
天心縁のボストン美術館からの洋画的なもの、
琳派も学んだということから、光琳の「槇楓図屏風」が特別展示されている。
「生々流転」、「四時山水」、などの長編の絵巻物、
雄大な富士山の大きな絵、五浦の海を彷彿とさせる海の絵、
大倉集古館にある、「夜桜」
後期には、静岡県立美術館で去年たまたま見てきた、
「群青富士」が来るらしい。
中には花鳥図的な小品があった。
ともかく様々な画題に取り組んだことだった。
総じて、壮大、圧巻、大陸的。
日常の画材や、たびにお供したグッズなども展示され、
大観の全体像を見るには、またとないチャンスだったと思う。
一番のお気に入りは、南天と万年青(おもと)の絵が描かれた
古代紫の着物。
私にはあまりにも壮大、巨匠過ぎて、世界が遠い気がしたのだった。
明治の日本画壇の歴史を少し囓った気になったのだが、
その天心の後継者、大観は天心から朦朧体を教えてもらったのだそうだ。
(芸大美術館の岡倉天心展図録より)
様々なチャレンジを天心先生と共に行動し、
美術学校を追われ、五浦に移った後も天心の薫陶を受けていた。
今回は、模写に励んだ頃から、卒業制作までの習作シリーズ、
天心縁のボストン美術館からの洋画的なもの、
琳派も学んだということから、光琳の「槇楓図屏風」が特別展示されている。
「生々流転」、「四時山水」、などの長編の絵巻物、
雄大な富士山の大きな絵、五浦の海を彷彿とさせる海の絵、
大倉集古館にある、「夜桜」
後期には、静岡県立美術館で去年たまたま見てきた、
「群青富士」が来るらしい。
中には花鳥図的な小品があった。
ともかく様々な画題に取り組んだことだった。
総じて、壮大、圧巻、大陸的。
日常の画材や、たびにお供したグッズなども展示され、
大観の全体像を見るには、またとないチャンスだったと思う。
一番のお気に入りは、南天と万年青(おもと)の絵が描かれた
古代紫の着物。
私にはあまりにも壮大、巨匠過ぎて、世界が遠い気がしたのだった。
ありませんでした・・・何故かといわれても
具体的には自分自身もよく解りません。
ただ、最近少しだけ好きになってきたのも
また不思議なのです。
あまりに高峰で、と思いつつも、同時代人の随想や戸板康二の「ぜいたく列伝」などで、終生気宇壮大な明治の書生っぼ気質の抜けない、可愛い性質だと知ってから、絵を見る意識が多少変わりました。
本人が描きたいことを描きたいように描く。
そういうところがいいです。
作品に関しては小品や美人を描いたものが好きです。
大観てなんだか敬遠してたのに、いつのまにか
すっかりとりこになってしまいました。
大観記念館で富田渓仙の「祇園夜桜」を見たころ
からでしょうか。渓仙を尊敬していたという大観に
こちらもすっかり尊敬してしまいました。
いまは花鳥画に惹かれています。でも富士山は
別格ですけれど。
国立新美術館の会場にはぴったりでしたね。
あの「南天に万年青」の着物にはびっくり、
すてきでした。
私は今ひとつ近寄れない画家大観、なのですが、
いつも天心が頭上にあるように思えました。
あの壮大感は殿方嗜好だと思ったものです。
そうはいっても、私も好みが変化してくるのかも知れません。小品も琳派風もありますし。
>同時代人の随想や戸板康二の「ぜいたく列伝」など で、終生気宇壮大な明治の書生っぼ気質の抜けな い、可愛い性質だと知って
そうなんですね。
大観の風貌からして、何とはなしに憎めない、
いい奴オーラ出てますよね。
以前、新日曜美術館で放映された時にも、
そんな風に思いました。
五浦の海の絵は結構お気に入りです。
すぴかさんが敬遠されていたのに、今はとりこ状態?なのですね。
私もきっと、いつか変化するのだと思います。
上野の大観記念館にでも足を運びましょうか。
弥生美術館、岩崎邸もありますしね。
ハッカケに万年青を描くとは、じつに素敵な着物でした。
行って少しだけイメージ変わりました。
以前東博であった大観展とは
感じ方も違いました。
年とったせいでしょうかね。
コメント頂いた方もイメージ変わったとか、距離感が変化してきたようですが、年を取るのも案外いいものですね★
Takさんを道連れにするつもりはないんですけど・・・私はまだ、未消化です。って、若ぶってます♪
大観は私も少し苦手意識がありましたが、
やはりこうした回顧展に接するとその印象も変わるのかなと思います。
拙記事にも書きましたが、水の表現などに美しさを感じました。
大作も新美の広大な展示室に良くあっていましたね。
また思いがけず、光琳にも出会えて満足出来ました。
大観の時代は、いいい時代だったのではないかと対談記事や、映像とかで感じました。
おおらかさが滲んでいるようです。
光琳の屏風は驚きでしたね。
琳派に習ったことも、
意外で、そうだったのかと嬉しく思いました。