あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

ギョッとする江戸の絵画

2006-11-28 11:12:23 | 日本美術
「奇想の系譜」、「奇想の図譜」の著者で、
今、美術史家の中で、一番の有名人となられた辻惟雄先生が
番組のナビゲートなのだから、
生の奇想の系譜・図譜講座、ということだ。

今年は、先生の当たり年。
プライスコレクションの立役者のお一人だし、
若冲もそうとう人気スターとなった。
その若冲研究の第一人者。
そして、今、青山二郎の眼を先生が館長をされている
ミホ・ミュージアムで展覧されている。

さぞさぞお忙しいことだろう。

そんなこんなで、私もおおいに先生の影響を受け、
とっても楽しい日本絵画を追いかけるようになったのだ。

こんな贅沢な番組が、700円足らずのテキストで、
映像付で、堪能できるなんて、
さすが、NHKだ。受信料払ってますから。

カルチャーセンターで受講しようものなら、
大変な受講料がかかりそうだ。

そんなことはさておき、
奇想の図譜、系譜をひたすらガイドにしている私は、
先生の熱い言葉、的確な表現、時代を捉えた人々の中にあった、
絵師達の生き様。
何よりもそのギョッといわせた作品群の圧倒的なパワーの紹介に
驚き、わくわくさせてもらえたのだ。

人々が生活を楽しみ、絵画を取り込んで、
遊んでいたその面白そうなわくわくがとりこにする。

しっかり録画し、永久保存版にして、大切な家宝とするつもりだ。
辻先生、楽しいわくわくをたっぷりいただきました。
感謝!!
平らな絵図から、なんと奥深い様々が凝縮していることでしょう。
これからももっともっとわくわくの詰まったものを
探検していきたい、そう熱く決意したのでした!!

ギョッとすること、それは、見る人が純粋にわくわくしていることなのです。

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2 コメント

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こんにちは (こいちゃ)
2006-12-03 11:42:11
わたしのブログに遊びにきてくださってありがとうございました。「ギョッとすること、それは見るひとが純粋にわくわくしていること」というあべまつさんのお言葉にはふか~くうなづいてしまいました! 
これだけの個性の画家たちを許容していた時代にもとても興味が湧いてきます。

先日、奈良の「応挙と芦雪」に行ってきました。わたしが勧めて、今「奇想の系譜」を読み、すっかりはまっている連れが、「この画面の半分を占める真っ黒い部分は実は鯨の背中だって、奇想の系譜に書いてたね~」など、わたしがすっかり忘れてしまっていることを教えてくれましたA^^;) 辻先生の本は、わたしにとっても灯台のようなありがた~い存在なので、録画をみつつ、また本も読み直そうと思ってます♪
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こいちゃ さま (あべまつ)
2006-12-04 22:19:13
こんばんは。コメントありがとうございます。

応挙、芦雪がちょいとご近所さんなのですから、羨ましい限りです。

芦雪の方が、お茶目で、楽しい絵があるように思うのですが、本気に孔雀図なんて、師匠超えているのではないかと。でもお婆は、こわいなぁ、と思ったり。
しっかり真面目より、ずれている方が、私の好みなのです。私も時間を見て、もう一回辻先生の録画楽しむことにしま~す。
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