阿部ブログ

日々思うこと

三井化学・岩国大竹工場で爆発~民間企業が保管する劣化ウランなど放射性物質を統合管理する組織の必要性~

2012年04月22日 | 日記
三井化学」の岩国大竹工場で爆発と報道されている。

過去のブログ「ウランを含む廃触媒を保管し続ける企業とその解決策」でも書いているが、民間企業でも劣化ウランなどの放射性物質を取り扱い、また不要となっても廃棄できずに保管し続けている実態がある。

311の時にも、千葉県五井のコスモ石油のタンクが爆発した際、隣のチッソ石油株式会社五井製造所で保管してた「劣化ウラン含有触媒」の保管倉庫外壁が類焼すると言う事案が発生している。

チッソ石油で保管していた劣化ウラン含有触媒は鋼製ドラム缶33本
この触媒は、昭和44年当時工業用ガス製造のために使用していたもの(主成分アルミナ及びニッケル)で、劣化ウランが約10%含まれている。この触媒は、3年程度の使用の後、劣化ウランを含む為に専用倉庫で保管をしている。

三井化学の岩国大竹工場でも、過去に使用した劣化ウランを含む触媒が保管されているが、民間企業が保管する放射性物質の国家として統合的な管理が必要である。

例えば過去に使用した劣化ウランや、昭和30年代にモナザイトなどからレアアースを抽出する際、随伴生成するトリウムなど放射性物質などを、民間企業連合が半分、国が半分資金を供出して、これら放射性物質を管理する施設と、これらを減量、若しくは消滅処理する機関を創設するのはどうだろうか?

今、注目されているトリウム溶融塩炉で、これら放射性廃棄物の消滅処理が可能であろう。

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