阿部ブログ

日々思うこと

東京証券取引所に採用された4D DAMデータベースとRocket Software社のUuniverse

2012年06月19日 | 日記

先週、フォーディーネットワークス株式会社のCTOであられる渡邊繁樹氏にご来社頂き、東京証券取引所に採用されている「4D DAM」について様々お話をお聞き出来た。
実は、CTOである渡邊氏が来られるとは思っていなかった。営業の鈴木さんから概要説明を受けるとの認識だった。
しかし渡邊氏にお会い出来た事は、結果として大変に勉強になったし、同社の製品が極めて高い性能を有するものであることが理解できた。

渡邊氏によれば「4D DAM」の特徴の一つは、マルチバリューと仮想フィールドにあると言う。特にマルチバリューでデータを持つとジョインが劇的に減り劇的に性能が向上すると言う。
従来のRDBだと「1フィールドに1バリューのみ許す」構造であるが、マルチバリューは「1フィールドに複数のバリューを許す」構造で重要な点は、マルチバリューレコードをハードディスク上でもメモリ上でも物理的には完全可変長で1次元構造に畳み込んで格納すること。

脱線するが「1次元構造に畳み込んで格納」するという説明の図を見て、前田建設のCDSプロジェクト室が開発した「セルラーデータシステム(CDS)」を思い出した。CDSは東京大学名誉教授である國井先生が理論構築した「セル理論」に基づいて開発された。

東京証券取引所のトランザクションは1日当たり6000万以上と言うから、この膨大なデータを瞬時に処理できる「4D DAM」は本当に凄いと思う。
渡邊氏は、「4D DAM」に関する技術のほんの一端をお話頂いたが、またお会いする機会
があれば、もう少々踏み込んだ技術的なお話をお聞きしたいと考えている。

さて、フォーディーネットワークス社のCTO渡邊氏は、実はデータ・ロケット社のCTOでもあられる。このデータ・ロケット社は、米国マサチューセッツ州Newtonに拠点があるRocket Softwareと言う会社のマルチバリュー型データモデルによるデータベース製品「Universe」の日本総代理店であり、アジアパシフィック代理店でもある会社。

実は「4D DAM」のコアは、このRocket Software社の「Universe」であるらしいが、次回お会いした際には、フォーディーネットワークス社として独自技術を組み込んでいるのか?との質問をしたいと考えている。

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