パリ蚤の市便り-195／ 木無垢プリミティブ椅子茶01

絵に描いた椅子をカタチにしたような、素材感を生かしたシンプルで自然な力強さがある''木無垢プリミティブ椅子茶''です。なんか、こういう肩の力が抜けた自然体というか、殊更にデザインや個性を主張するのではない、人間の欲求に素直な返答をしたカタチに出逢うと、時々妙に心が癒されます。普段やっきになって新しいデザインや、今まで見たことも無いカタチを追い求めることに感覚が麻痺して、一人の人間としての素の自分を忘れて、生活や仕事をこなしているような気がします。デザインの力ではないですが、本来の自分を取り戻すことの出来る何かは、人それぞれで違うと思いますが、そういう何かを持っているのと持っていないのとでは、人生の過ごし方が大きく違って来るのではと思います。そんなことを考えさせてくれたこの椅子は、自分に取って癒しを与えてくれる、デザインの力を持った何かの一つだったような気がします。皆さんは、自分自身を取り戻すことの出来る魔法のような何かをお持ちですか？

パリ蚤の市便り-194／ビン掛け緑小03

以前に業務用の大きいタイプを、二度ほどご紹介させて頂いたのですが、今回は家庭用のモノなのか色も付けられて、コンパクトな''ビン掛け緑小''です。本来の目的以外にも色々使い道が考えられそうな、本当にインパクトのある面白いカタチです。フランスの芸術家マルセル・デュシャンが自信のレディーメイド作品の素材として選んだのも頷けます。ファッションアクセサリーや小物関連のディスプレー什器として利用したら面白いのでは、と常々思っているのですがいかがでしょうか。皆さんは、芸術家マルセル・デュシャンの作品の中では、このビン掛けを含めどの作品がお好きですか？

パリ蚤の市便り-193／ファイバー照明と四方収納本棚01

白い植物のような物質が、回転しながら光を放つと思われる''ファイバー照明''と、キャスターも付いて移動可能で多方面から本を取り出すことも可能な''四方収納本棚''です。どちらも良いデザインで、風情や趣があります。''ファイバー照明'は、花瓶に生けた花のような美しさや華やかさがあり、ボリューム感やデザインも秀逸です。ベースのシルバーカラーも絶妙な選択だと思います。一方、''四方収納本棚''は、年月を経た木が良い色に変化しており、良い雰囲気を醸し出しております。こんな本棚が書斎にあれば、それだけで空間が引き締まるような気がします。中に入れる本も、選びたいものです。皆さんは、古き良きデザインモノや家具、手に入れたいと思いますか？

パリ蚤の市便り-192／ 絵画整理棚01

一方こちらは、描きたての絵を乾かしたり、整理整頓して保管する為の''絵画整理棚''です。相当使い込まれており、何とも言えない良い味が出ております。天板は、斜めに引き起こせるような機能になっており、いつでも見たい作品を良い状態で眺めることが出来るような配慮がなされております。素敵です。機能に撤した家具のデザインは、本当に勉強になります。インスピレーションを与えてくれます。カジュアルなショップのTシャツ用ディスプレー什器として利用しても案外いけるかもしれません。皆さんは、本来の機能とは違った使い方のインスピレーション閃きますか？

パリ蚤の市便り-191／ 絵描き用テーブル01

何故天板が斜めに傾いているのだろう不思議に思ったら、どうも''絵描き用テーブル''のようです。さすが芸術の都パリです。美術関連の道具まで蚤の市に出て来るとはびっくりです。天板に紙かキャンバスをセットして、右側の板状の所に絵筆を置く。右利きの人の動きを考えてデザインされております。専門家の道具類は普段見慣れていない為、機能に沿ったカタチのデザインも、ものすごく珍しく感じられ、大変興味深く面白いです。このデザインをアパレルショップに利用してみると、天板をディスプレーまたはフェイスアウト、フレームをハンガー掛けに利用出来そうです。皆さんは、専門家の道具のデザインに関心はありますか？