かすがい

「人生いろいろ、会社もいろいろ・・」なんてことを
あと数日でお役御免の小泉サンが無責任に宣ったり
してたなぁ・・。

まったく人生いろいろなわけなのだが、なんだかな～。

わたしの周囲の友人、知人で働いている人はもう殆ど
いない、正直ホント！羨ましい。

「仕事なんかしたくない、家に居たい！」と言うと

姉「えっ、外に出て仕事するほうが好きなんだと思ってた」

夫「家に居るようになればなったで飽きたって言い出すよ」

夫の友人「仕事はしてたほうがいいよ、仕事をしている女の
　　　　　人は顔つき（！？）が違うもの」

あと、仕事してるとボケないよ！とか、家事に長けてるわけ
でもないのに、家で一日何すんの?　とか・・。

みな、わたしが今でもセコセコ働いていることを
陽が東→西のごとく考えているというか、他所で勤めている
のと違って、自由に適当にやっていてお気楽ネ～と
思っているフシもある。

一時は出社拒否症になったこともある。
夫は自分の好きな仕事をしているが、わたしはそれを支える
ために否応なく向き不向きも関係なくやらざるを得なかったと
いう思いがあったからだ。

それに資金繰りをはじめ気が休まることがなかった時期も
続いた。ありとあらゆる苦難（そう思えた）が次々と
襲ってきた感じだった。

「わたしは会社の奴隷だ～」と夫に文句を言ったこともある。
夫とてそんなつもりはなかったのだが、不測の事態で
やむなくわたしを巻き込んだわけで（これは書くとまた長く
なるので・・）

結婚前に働いていた企業では、その先もずっと同じ仕事を
し続けるしかなかった。やりがいを持とうといろいろ突破口を
模索したが、わたしは東京では暮らせない（暮らしたくない）
ことが致命的だった。

当時の制度では、その会社は確か今年が定年である。
その当時は結婚しても働くくらいなら独身で働くほうがラク
じゃ～と思っていた。

あにはからんや、結婚後もこんなに働くハメになるとは思わ
なかったので結婚しなかったら・・と何度も思ったものだが・・。

今の仕事、初めは社員もいたが、結局ふたりでやる方向に
持って行った。

だから、夫と喧嘩するとすぐ離婚を考えた(ーー;)
でも、わたしが突然やめたらいろんな弊害が出るのも
自覚していた。

離婚することはできる（多分）が、夫婦の揉め事と
無関係な取引先に迷惑をかけるのは筋違いだ。

吹けば飛ぶような会社は夫とわたしの子供のような
もので、唯一のかすがいだったかも知れないと思う
ようになってきた。

それにとにかく会社があるから何とか食べている。
最悪の時期を脱すると気持ちにゆとりもできてくる。

この先もまだ大変なのだが夫とは冗談をいいながら
適当に遊びながら仕事をすることも覚えた。

しかしわたしは基本的には怠け者で、仕事が生きがいでも
ないし、むしろ仕事に頭と神経・体力を使うのはかなり辛い
のだということを誰も解ってくれない(:_;)イジイジ