ろうばのつぶやき

もはや逆らえないわが身の老化と世の中のIT化、パソコンを前にひとりつぶやく昨今。

続 暴走老人

2008-10-01 20:29:30 | 世間
家に曽野綾子著「戒老録」という本があった。

昭和47年(1972年)、氏が当時41歳で
書いたものである。そのほんの一部だが↓(青字部分)

攻撃的であることをやめること。
  年寄りは、保守的どころか、破壊的、攻撃的で
  ある。口汚く、人やものの悪口を言わないこと。
  年をとってぼんやりして、とか、穏やかになって、
  とかいう人も多いが、見るも無残なほどの
  人格の荒廃をきたして、何かといえば、すぐ
  他人の悪口を言い、非難する年寄りは意外と
  多い。
  
新しい機械を使うことを、積極的に覚えること。
 これもまた、明確に、老化の度合いを心理的に
 はかることができる。
  
 新しい道具を与えられると、どう使っていいか
 わからない。何度、人から説明されても、
 説明書を読んでも、自分にはわかりっこない、
 と思う。
 どんなに高い教育を受けていても、知能が
 高くても、わからないと決めてかかって、そんな
 新しい器具を使わせられるくらいなら、少々の
 不便は我慢してもいいから、今のままがいい、と
 拒絶する。

 
これらを読むと、最近「新老人」という人種が増えた
わけではなく、単純に高齢者が急激に増えて、
あちこちでこういう老人を見かける機会が増えた
だけでは?と思ってしまう。

PCや携帯が急激に普及した今の世の中が、老人に
とって生きづらいと言うが、老いてしまえばどんな
世の中でも、生きやすいわけはない。

むしろ頑なに”進化・変化”を拒む多勢の老人と
相対して生きていかなければならない、周囲の者の
ほうが生きづらいのではないだろうか。

忙しく働いている人に用事を頼むくせに

「携帯電話を持っていてくれれば、助かるのに・・」
「メールできれば済むことなのに・・」

そういう声を無視して

「自分は必要を感じない。昔はそんなもの
 無くても暮らせたんだから」などと

(経済的にも能力的にも可能なのに)言うのなら
 置き去りにされても文句は言わないほうが
 いいだろう。
 
コメント (2)
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