ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

雪害の爪痕

2023-01-21 22:08:22 | 自然・季節

12月の大雪で、わが家のロウバイの木が幹から折れてしまったことを以前ここで書いた。

 

 

重い雪の被害 - ON  MY  WAY

この、11月や12月に雪が降り始めたばかりなのに大雪になるというのは、タチが悪い。気温が下がり切っていないので、雪が水分をたくさん含んでいるのだ。だから、雪が積もっ...

goo blog

 

 

12月などの降り始めの頃の大雪は、水分を多く含んでいるために、枝が折れることはよくある。

10年ほど前の勤務先でも、立派な桜の木の枝が、大雪のせいでたくさん折れてしまうという被害が出たことがあった。

 

先日、12月の大雪がかなりとけたので、娘と久々に走ったときのことである。

しばらくぶりで走ったコースの近くで目に飛び込んできたのは、折れた枝の数々だった。

 

 

まったく、何とも言いようがないような雪害の爪痕だ。

もうひと月も前のことだから、折れた枝についていた葉には、枯れてきたものも多かった。

 

 

折れていたのは、常緑樹のこの木の枝ばかりだった。

だが、近くの桜の木の枝は、折れていなかった。

枝が折れたのは、雪で重くなったからだ。

この木は、葉が茂っていたから、それによって雪が載りやすかったのだろう。

そして、雪が載ったところにさらに雪が積もって重くなり、しまいには折れてしまったということなのだろう。

 

 

去年や一昨年も大雪の時はあったのだが、こんなふうに枝が折れることはなかった。

いかに重い雪が一度に多く降ったかということが、改めてわかった気がした。

 

 

12月には、こんなふうに枝を折るほどの雪が降ったり、長岡や柏崎で通行止めを起こしたりした寒波だった。

今回久々にまた寒波が襲来中だ。

雪がなくなった庭には、今朝、新しく10cmほどの積雪があった。

 

 

まだそんなにひどい雪だとは思わないが、来週は、10年ぶりくらいのひどい寒さになるという。

どうかさらなるひどい雪害となりませんように。

 

 

 

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2023年Jリーグの試合日程決まる

2023-01-20 20:35:49 | アルビレックス新潟

 

今日、2023年Jリーグの試合日程が発表になった。

第1戦やホーム初戦の対戦相手はすでに決まっていたが、詳しい日程の発表は、今日だった。

 

 

アルビレックス新潟の開幕戦は、アウェイでセレッソ新潟戦と決まっていた。

決定した詳細は、2月18日(土)14:00からヨドコウ桜スタジアムで。

セレッソ大阪は、昨季5位、なかなかの強豪だ。

それ以降の日程。

② 2月26日(日)アウェイ・サンフレッチェ広島 (昨季3位)

③ 3月  4日(土)ホーム・北海道コンサドーレ札幌(同10位)

④ 3月11日(土)ホーム・川崎フロンターレ(同2位)

⑤ 3月18日(土)アウェイ・浦和レッズ(同9位)

⑥ 4月 1日(土)ホーム・名古屋グランパス(同8位)

⑦ 4月 9日(日)アウェイ・ヴィッセル神戸(同13位)

 

…こんなふうに見ながら、思った。

みんな、J1の強いところばっかりじゃん!!?

去年の順位が上位だったり、ACLに出場したり、優勝経験があったりするチームばかりだ。
もっとも、所属するカテゴリーがJ1になったのだから、それは当たり前なのだ。

 

今季のアルビレックス新潟は、主力のほとんどが残留した。

これは、J2で高めた自分たちのチーム力に自信を得、それをJ1で試してみたいという選手たちの気持ちの表れだろう。

それは、松橋監督はじめ信頼関係のあるチームスタッフや選手仲間となら、もっとチームも強くなるし、自分の力も高められるという考えが土台にあるからだ。

松橋監督は、「自分たちのスタイルを“究極”のところまでもっていけるか。それがベースを引き上げることになる」と述べている。

J1の強豪チームを相手に、どれだけ自分たちの戦いができるか、非常に楽しみだ。

 

 

高知でトレーニングキャンプに入ったアルビレックス新潟は、今日で4日目。

去年は、早々に感染したために、まともなキャンプができなかった。

それでも、J2優勝を果たしたのだった。

今年は、今のところきちんとキャンプができている。

開幕までに、どれだけ個々の力やチーム戦術の向上を図れるだろうか。

今日の日程発表で、また一つ開幕が待ち遠しくなってきた。

 

Visca Albirex !!

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快晴・青空の下を歩いて、晴れた日のもうけた気分をたっぷり味わう

2023-01-19 20:24:09 | 自然・季節
今日は、青空が広がった。
それも一日中。
去年の今日、1月19日にこのブログに書いていたタイトルは、「今日も除雪じゃあ~」であった。
「今日も除雪」という表現に、いかに連日の降雪に悩んでいたのかがわかる。

今年は?というと、あの12月の大雪の後、当地では「大雪」になっていない。
降るのは雨が多く、5日前にはまだあった雪も、今はすっかり消えてしまった。

そして、今朝は雪でうすく白くなっていた地面が、快晴できれいに雪がなくなっていた。
歩道にも雪はなし。
日陰には氷が張っていたけれども。

走るようになって自分が変わったことの一つが、多少の距離なら車を使わなくなったこと。
車を使わなくても、自分の足で歩いたり走ったりすれば、そこには簡単にたどり着ける。
自力で移動するのが全く苦痛でなくなった。
おまけに、歩くことは、健康にもいいというわけだ。

今日は、絶好のウオーキング日和。
いい天気なので、極力自分の足で歩いて用を足すことにした。



歩くと、車で移動するときは気付かなかったことに気付くようになる。
いや、気付くばかりか発見することが多くなり、そのことが楽しくなるのだ。

今日の発見は、梅の花。
こちらは、まだつぼみ。

だが、もっと日当たりがよい場所には、ちらりほらりと開花した梅の花が見られた。



青空に、赤い梅の花。
なかなか鮮やかなものだ。
思わず表情が緩む。

関東の方ならそんなに珍しくはないのだろうけれど、雪国に住んでいると、青空とか花のほころびとか、こうしたことに春のちょっとした近づきを感じられる。
その発見に、大きな喜びを覚えることもできるのだ。
雪国ゆえの喜び、あながち悪いことではないな。
…そんなことを思いながら、5kmほどを歩いてきた。
陽射しを背に受けて、いい気持ちだった。

こんな日にあうと、雪国の人たちは、こう言うのだ。
「いやあ、今日は、もうけたねえ。」
雪が降らずいい天気になるなんて、珍しくありがたい。
だから、もうけものだったというわけだ。
この冬の今の状態なら「大もうけ」かもしれない。

さて、明日からまた寒波が来るとのこと。
つかの間の喜びだったかもしれないけど、いい日だったなあ。
快晴・青空の下を歩いて、晴れた日のもうけた気分をたっぷり味わったよ。


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「木暮荘物語」(三浦しをん著;祥伝社)を読む

2023-01-18 22:14:36 | 読む
先月、NHKBSプレミアムで、映画「舟を編む」を見た。



松田龍平や宮﨑あおいの好演もあって、原作を思い出しつつ、楽しく見た。
原作者が、三浦しをん。

彼女の作品は、「舟を編む」のほかに、「風が強く吹いている」や「まほろ駅前多田便利軒」がある。
ウイキペディアでは、この3冊が代表作と書いてあった。
いずれも、情熱を秘めている主人公が活躍する話だった。

先月テレビで見た映画の影響で久しぶりに、彼女の作品を読みたくなって、図書館へ行って借りてきた。

どれにしようかなと思いつつ、短編の連作で構成されている「木暮荘物語」を選んだ。



東京の少し郊外にあるオンボロアパートを舞台に、その住人や大家、彼らを取り巻く人たちの人間模様が描かれている。
短編ごとに主人公が入れ替わる。
それぞれの主人公の視点で、話が展開していく。
こちらの章ではこの人の思いが描かれ、あちらの章では、同じできごとが別な視点から描かれるから、違って見えたりする。
そんなことを繰り返しながら話が進んでいくから、登場する人物一人一人に対する読み手の理解も深まり、感情移入していく。
どの人物も、魅力的に見えてくる。

ただ、この物語は、若いときではなく年齢を重ねてから読む方が面白く読めるのではないかと思う。
それは、人間関係や愛情関係とかかわる性愛の問題などが、非常にストレートに語られているからだ。(といっても、いやらしいわけではない。)
だから、時に登場人物がそれぞれちょっぴり変態的に感じられてしまったりもする。
読み手には、それを理解してあげられる度量が必要だ。
登場人物の年代も、20歳過ぎから70歳過ぎまで幅広いから、人生いろいろ経験してきた人の方が、人物の気持ちにうなずけるのではないかと思う。
そうは言ってみたが、著者の三浦しをんは、30代でこの作品を書いていたのだから、恐れ入る。

最後の章では、最初の章でおかしな人物として出てきた人物が主人公となり、物語の仕上げにふさわしい(?)活躍と結末を迎え、よかったなと読後感もさわやかに終わる。
この物語には代表作のような情熱的な人物は登場しないが、個性的な人物が次々に登場し、人間らしい悩みや行動が読み手を引き付けてくれた。
そんなところに、三浦しをん作品の面白さを十分に味わったのであった。
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自らについた老人力に、ちとショック💧

2023-01-17 20:19:20 | 生き方
うーん。
ちょっと高齢化現象進みすぎてんじゃないの?
われながらそう思う出来事があった。

それは、図書館から借りてきた本だった。
図書館で、以前から読みたいと思っていたエッセイ本を見つけたから、借りてきたのだった。
読み始めて、ああ結構面白いな、やっぱり借りてよかったな、と思いながら読んでいたのだ。

ところが、何気なくパソコン内の過去の写真を見ていたら、今読んでいるその本の写真が見つかった。
えっ?
この本、前に読んでいたっけ???
そう思いながら、当ブログの過去の記事を探して見たら、なんと2年前の記事に、今読んでいる本の名前があるではありませんか。
えーっ!読んでいたんだ!!
しかも、まだ2年たっていないぞ!
そのうえ、なかなかしっかり読んだ内容が書いてある。
それなりに、楽しく読めた本だったはずだ。
なのに、そのことを忘れてしまっているとは、なんということだろう!!?
私は、高齢者の仲間入りしてまだ1年たっていないぞ。
老人力つきすぎじゃないか。
子ども時代から忘れ物や落とし物は多い私だったとはいえ、この忘れ方はちょっとショックだったぞ。

ボーッと生きている証拠だな。



はい。
もうちょっとしっかり生きていきたいと思います。
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「いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日」(TABIZINE著;PIE International)…旅行に行きたくなったよ

2023-01-16 20:43:12 | 読む


こちらに住んでいると、冬は荒天が多い。
毎日暗い空だし、気がふさがれる感じで、雪も見たくなくなってしまうのだった。
だから、どこかに行きたいという気持ちにはよくなるものだ。
旅行に出たくなって、事情が許した10年くらい前までは冬に関東方面に出かけることがよくあったのだった。

「どこかに行って、きれいな景色を見たいものだ」という気分。
そんな気分になったときに見るのにいいような本が、毎年いろいろ出ている。
本書「いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日」(TABIZINE著;PIE International)
も、その一つ。
ちょうどこの感染症禍になるころの3年前の出版物ではあったが、なかなかよい本だと思った。

「絶景」というからには、写真集であるのだが、それが1月1日から12月31日までの365日分、つまり365か所が写真で紹介されている。
そして、その写真の下段に小さい文字でその絶景についての説明が、数行書いてある。
紹介する順番は、書名のとおり、ちょうど一番きれいに見える時期を選んで1日1か所ずつ紹介していくというわけだ。



1月1日から始まるから、当然冬の景色が多く、そうなると今はあまり見たくないはずの雪が入った風景が多い。
けれども、さすがに絶景というだけあって、美しく撮られているから、雪の景色も非常に美しいと思ってしまう。
こんなに綺麗だったのか!?と感じてしまう。
さすがですね。

様々な絶景本が出ているが、100程度のものが多いから、365というとすでに他で見たことがあるもの以外に、知らない場所のものも多くあって、見ごたえがあった。
巻末には、2種類のINDEXがついていた。
1つは、地名別。
もう1つは、都道府県別。
これは親切な計らいだ。

思うのは、日本には四季があるということ。
春・夏・秋・冬と、それぞれに美しい風景が見られるのはいいものだと思う。
冬は雪、春は花、夏は山や海、秋は紅葉と、日本ならではの安心できる美景がある。

ああ、ここに載っている絶景に会いに行きたいなあ。
もちろん何か所かすでに訪れたことのある場所はあるけれども…。
感染症を気にせずに旅行ができるといいのになあ…。

あ、そうそう、紹介されていたわが新潟県の絶景は、
・ぎおん柏崎まつり海の大花火大会
・高田公園の桜
・津南ひまわり広場
・つなん雪まつり
・長岡まつり大花火大会
・美人林
・瓢湖の白鳥
・星峠の棚田
・龍ヶ窪
…と、9つもあったことを書き添えておこう。



【瓢湖の白鳥は、12月30日の紹介だった】



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都道府県対抗女子駅伝、新潟県チーム、小海遥選手の快走に心躍る!

2023-01-15 20:27:36 | 新潟
今日は、第41回全国都道府県対抗女子駅伝が行われた。
テレビで、その放送を見ながら、当然のごとく新潟県チームを応援した。
2日前の地元紙新潟日報には、こんな記事が載っていた。



「本県、20位台狙う」…かあ。
もうちょっと、景気のいい順位を言えないのかと思ったが、過去5年間を調べてみると、
2022年 42位
2021年 開催中止
2020年 36位
2019年 37位
2018年 27位
…なるほど、景気のいいことは言えない順位。
これでは2018年以来の20位台を狙う、というのもうなずける。

だから、過度な期待はしないで応援することにした。

新潟は、後列からのスタートで、開始当初は40位ぐらいの位置にいた。
ところが、するするすると、次第に中位にそして上位にとその位置を上げてきた。

この新潟の選手、なかなかやるじゃないか、と思って見ていたら、第一生命グループの小海遥(こかい・はるか)という選手だとのこと。
先ほどの新聞記事だと、
「昨年11月の全日本実業団対抗女子駅伝で、エースが集う3区で区間4位と好走した実力者」
だということだ。
そうか、がんばってほしいな。
と思いつつレース展開を見守った。

その小海選手は、さらに前に進み、上位4チームに混じった。
そこから1チーム遅れていったが、小海選手は首位グループ4選手の中に入ったままだ。
すごい、やるじゃん、小海選手。

がんばってついて行け!
…と思っていたら、なんと残り1㎞になってスパート。
それを仕掛けたのは、小海選手だった。
仕掛けが早過ぎるのでは、と思ったが、小海選手はそのまま1位で2区のランナーにタスキを渡した。



記録は、1区6km19分06秒。
2位に10秒の差をつけての区間賞は、実に立派。
新潟県のチームが1区で区間賞をとるのは、41回目にして初めてのことだった。
すばらしい快挙を成し遂げた小海選手だった。

小海選手の快走があって、新潟は最終的に28位。
その後の選手たちも粘って、最終区にタスキを渡した時点では18位だったとはいえ、最後には狙っていた20位台をつかむことができた。
駅伝は、出だしが大事なのだが、それを裏付ける今回の結果だった。

ヒロインの小海遥選手について知りたくなって、ちょっと調べてみたら、今19歳なのだが、2年前に仙台育英高校を卒業している。
そして、その仙台育英では、2年時に1区を走り見事に区間賞を獲得していたのである。
仙台育英が勝ったのは知っていても、まさか彼女が新潟県出身の選手だとは思わなかった。

彼女は、新潟県の妙高市立新井中学校卒で、中学校時代にも2年続けて都道府県対抗女子駅伝に出場していた。
2年生時に区間17位で、3年生時には区間6位。
なかなかの成績を残していたのだった。

そして、社会人となってからも順調に力を伸ばしている。
18歳のプリンセス駅伝で1区を走り区間2位。
クイーンズ駅伝では、4区の区間15位。
19歳の今季、プリンセス駅伝で3区区間賞。
クイーンズ駅伝では、3区4位となり、第一生命チームの8位入賞に大きな貢献をしていたのであった。

そして、今日の活躍。
試合後には、
「最初の入りのペースから少し早いと感じていたので、足が動いたら先頭に着いていこうと思って走りました」
「区間賞を目標とはしていませんでした」
「新潟の中学生、高校生に上のほうの順位でレースを走ってもらいたい気持ちがありました。上位で持ってこれたのでうれしかったです」
と、笑顔を浮かべてコメントしていた。

箱根駅伝では、城西大の山本選手や青山学院大の岸本選手など新潟県人選手が活躍して非常にうれしかった。
そして、県人の女子選手は最近パッとしないと思っていたが、今日の小海遥選手の活躍で、明るい希望の灯が見えた気がした。

今月まもなく20歳の誕生日を迎える小海選手のこれからの活躍が、とても楽しみだ。
新潟県のためにありがとう、小海選手。
そして、これからのますますの活躍を期待しています!!

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「終止符のない人生」(反田恭平著;幻冬舎)

2023-01-14 19:02:01 | 読む


サッポロビール・黒ラベルの「大人エレベーター」。
新年になって、新しいCMになった。
今度の階は、28。
28歳の大人代表は、ピアニストの反田恭平氏。

反田氏といえば、2年前のショパンコンクールで2位に入賞した、今勢いのあるピアニスト。
つい先日は、同じピアニストの“幼なじみ”の小林愛実氏との結婚が発表された。

その注目のピアニスト、反田氏が去年著した本があった。
その書名を「終止符のない人生」という。
「終止符」なんて聞くと、ずいぶん年輩の人が書いたような本のタイトルだと思った。
ちょっと興味をもって読んでみることにした。

第1章ののっけから、「反田恭平が死んだ日」というまとまりから始まる。
生まれてきたとき、一度は心肺停止状態に陥ったのだそうだ。
だから、そのとき「一度死んであの世へ逝き、そして生まれ戻ってきた」のだという。
11歳まで、「本業はサッカー、ピアノは趣味」だったのが、サッカーの試合で右手首を骨折して、サッカー選手になる夢をあきらめたとのこと。

そこからは、どのような音楽人生を歩んできたのかが、順を追って書いてあった。
桐朋学園の音楽教室に始まって、桐朋学園の高校・大学、ロシアの国立モスクワ音楽学院、ポーランド・ワルシャワ音楽学院と進んでいった。

そして、中心となるのは、やはりショパン国際ピアノコンクール。
第1次予選から2次、3次の予選、そしてファイナルのステージへと進んだ彼が、それぞれ演じた曲目について、どのような思いと作戦で臨んでいったかを述べていた。
それがまたとてもよく考えられていることに感心した。
やはり入賞する人は、そこまで深く考えているということだ。
彼は、ショパンコンクールに出なくても、すでに他のコンクールで輝かしい成績を収めていたから、その名前は多くの人に知られていた。
それゆえに、もし上位入賞できなければ、今まで築いた地位が崩れていく危険性も大きかった。
だが、そのプレッシャーに打ち勝って、よくぞ2位になったものだ。

そのための努力は、惜しまずにやってきていたことも披瀝していた。
スポーツジムに通って、肉体改造に取り組み、体感を鍛えたこと。
サムライ・ヘアにして、注目されるようにしたこと。
そして、何よりすごいのは、過去2回のショパンコンクールで参加者800人が弾いた曲4000回をリストアップして、どの曲が何回弾かれているのかまで調べたこと。
それをもとに、自分なりのストーリー性と物語性が出るように選曲していたのだった。

このような自分の強い思いをもった積極性とは、彼の生き方にも様々に表れている。

「瞬間瞬間を後悔しないで生きる。今この瞬間、自分が出した音に悔いのない生き方をしたい」
「今日はこれだけピアノを弾けたのだ。もう後悔は何一つない。演奏が終わった瞬間、ステージ上で倒れて死んだとしても本望だ」
 極端な話、僕は「いつ死んでもいい」という覚悟で昔からずっとピアノを弾いている。会場が大きかろうが小さかろうが、聴衆が2000人だろうがたった一人だろうが、コンサートを差別しない。絶対に手抜きをしない。すべてのステージで、毎回全身全霊でピアノを弾き切る。
 この姿勢を失って慢心するようであれば、死んだ方がマシだとさえ思う。


この考え方、生き方に最も感銘を受ける。
プロフェッショナルとしての、手を抜かない生き方、常に前に進もうとする生き方は、現在進めている事業や、近い将来やろうとしている夢に対しても出てきている。
それも、音楽界の未来のためを思って、様々なアイデアを生み出している。
それらのなかには、すでに実行に移しているものが多い。
まだのものは、これからどうすれば可能になるか、その道筋も具体的に考えている。
実にポジティブだ。

本書のタイトルに関係する1行が、最後のページに載っていた。

人生とは、終止符のない音楽なのだ。

反田氏のストレートな思いがビシビシと伝わってきた。
若さと、夢の実現に向けた実行力のすばらしさを感じる1冊だった。

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なんとこの時期、菜の花花見RUNができるとは!!

2023-01-13 19:16:56 | RUN
午前中は快晴。
太平洋側ならいざ知らず、この時期、こちらでこんなによく晴れるのは珍しい。
もったいない天気なので、わが家では布団を干した。



そして、12月の大雪以来雨がよく降っていたので、路上の雪はほとんどなくなった。
ならば走りに出てみようか。
しばらく走っていない、川堤の道を行ってみよう。
日当たりがよいところならば、何か野草の花が見られるかもしれない。
とりあえず、いつも寒桜の花が見られるところまで行ってみよう。

川堤は、場所によっては雪がまだ残っているのが見えるが、雨の日や晴れの日が多かったせいか、だいぶ雪がとけていた。



青空が気持ちいい。

しばらく行くと、足元に小さい黄色い花を発見。
おお、小さいけれど菜の花ではないか。



小さすぎて、ピントが合っていなかった。

続いて橋の下を通過したら、雪の影響が少なかったのか、アキノノゲシの花がまだがんばって咲いていた。



これもピントが合っていなかった⤵

6kmくらい走ったら、お目当ての寒桜の木にたどり着いた。
期待通りに枝にいくつか花が見られた。



やっぱり花は、いいねえ。

ところで、この辺りから対岸を見ると、きみどりがずらっと目立つのが気になった。



あれって、菜の花?
そう思って、確かめてみたくなった。

桜大橋を渡って、対岸へ。
すると、なんと土手道の両側に菜の花がすでに咲いているではありませんか!?



もちろん、きれいにというわけではないが、1月の今なのにもうこれだけ咲いているのは、新潟では珍美景!!



それからというもの、走るより撮る方が多くなった。



撮るたびに、ウオッチをストップさせながら。



陽の光を浴びながら、菜の花を見られることがうれしくて何度も足を止めた。

そのなかでもうれしかったのは、菜の花のそばに、今冬初めて「スター・アイズ」の花を見つけたことだ。



スターアイズ、とは、オオイヌノフグリのこと。



この花を日当たりのいいところで見つけると、まさにその花の輝きは、「星の瞳」の名にふさわしい。

そんなこんなで、もともと寒桜の花見を目的とした、今年初の花見RUNは、予想外の菜の花の花見が中心となって、たっぷり楽しむことができた。

帰路は、遠くの山々が雪で白いことを確認して、まだまだ春にはならないし、これから冬本番を迎えるのだよなあと思いつつ、走った。



今年初の花見RUN、14km走、心地よく終了!
いい日だったなあ…(^^♪
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雨雲レーダー使って、「おかえりモネ」気分

2023-01-12 20:18:30 | 生き方


2年前のNHKの朝ドラ「おかえりモネ」。
結構お気に入りとなったドラマだった。
そのドラマが始まって間もないころ、印象的な場面があった。

小学生の林間学校の体験学習をする子どもたちを森に案内した主人公の百音。
だが、強い雷雨のなか、足をくじいてけがをして動けなくなった男の子と2人だけ森の中に取り残されてしまった。
身動きが取れなくなった百音は、携帯を使って東京にいる気象予報会社の朝岡に電話して、雷雨が収まる時はいつなのか、そのタイミングを知りたいとお願いをした。
朝岡は、パソコン等を使って、気象の情報を調べ、的確に何分後に雨が弱くなる時があるから、そのときがチャンスだと伝え、百音を励ました。
この経験が、主人公の百音を気象予報士という仕事に興味を抱くきっかけとなり、その後その方向に話は動いていったのであった。

気象の変化をここまで的確にとらえられるものかと感嘆したのは、ドラマの主人公百音だけでなく、実は私もそうだった。


3日前、似たような体験をすることができた。
その日は、先月からしばらくやっていなかった、娘のジョギングに付き合う予定だった。
ところが、その日は朝から雨。
本来の天気予報はくもり中心だったはずだったのに、なかなか雨がやまなかった。
いつでも走れるように着替えは終わっていたのに。

そこで、「おかえりモネ」のシーンを思い出して、地域の雨雲レーダーを使って調べてみた。
雨雲レーダーの予想は、5分ごとに雲の場所が動いていく。
20分ほどにらめっこしていたら、9時55分からの15分間だと上空に雨雲がかからない時があると知った。
その前後は、雨雲に覆われているから、雨が降り続く。
娘のジョギングは、およそ17分余り。
ここしかないな、と決めて靴や準備運動など、用意を万端にして待った。

9時55分、少しだけポツリポツリと雨粒は感じられたが、これなら行ける。
「さあ、行こう」
娘と2人で走り出した。
道は濡れていたので、靴から水がしみ込んできた。
でも、それは最初から覚悟のうえ。
走っているとき、確かに雨はやんでいた。
少し空も明るく感じたが、西の方には暗い黒い雲があるのがわかった。

2.5㎞をおよそ17分余で走って家に帰ってきたら、到着後1分もしないうちに雨が強くなってきた。
そして、その後はずうっと雨が強いままだった。
正確だ、ちゃんと当たっている。
2年前の「おかえりモネ」のドラマと同じで、気象予報の分刻みの(?)正確さを味わうことができた。

うーん、今どきの雨雲レーダーは、正確だ!恐るべし!!
と、感心したのであった。

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