関東地方では気温が低い日が続いていて、桜が開花したのに、花見日和には陽気さが足りないようだ。
かくいう当地も、今週は気温が低い日が続いている。
この月曜日の朝には雪が降っていた。
午前中に出かけたときにも、まだ雪は残っていた。
午後から再び出かけるときに同じ場所を通ったら、さすがにもう雪はとけていた。
そして、雑草とも言われる野草たちが、凛とした風情で花を咲かせていた。
青いのは、キュウリグサの花。
その隣で、ピンクの花を咲かせていたのがヒメオドリコソウ。
普通にそばを通って行く人たちには、この小さな花たちは目に入らないだろうけれど、こうして近くから見てみると、
「せっかく春になるんだもん、少しくらいの寒さに負けていられないよ」
とでも言って笑っているように見えた。
同じように、道端でも、春を待っていた野草が花を咲かせている。
オオイヌノフグリ。
青い瞳の「スターアイズ」。
小さき花ながら、毎年早春を飾ってくれる。
ハコベの白い花だってそうだ。
何年か埼玉に行って春の野草を見たけれど、あちらは乾燥しているせいか、ハコベの姿はこちらほど多くはない。
代わりに多いのがホトケノザであった。
それはともかく、雪国では、こうして小さき花たちが、
「やっと冬が終わったよ」
「やっと春になったよ」
と、群れるようにたくさん花を咲かせ始めている。
けなげな小さき花たちの様子は、いくら見ていてもあきないなあ…。