先日、久しぶりにスイカズラの花に遭遇した。
相変わらず、何かとても不思議な咲き方の花に好ましさを感じた。
以前、このブログで書いたこともあったな、いつだっけ?と思って調べてみたら、2009年ンことであった。
そこでは、花は白と黄色があるから「金銀花」の別名もあるということや、「忍冬」とも書くというようなことも書いていた。
花の色については、咲き始めの花は白いのだが、しだいに黄色くなっていくのだそうだ。
それで、城と黄色が同居することがあるのだとか。
また、新しく知ったのは、スイカズラの名は「吸い葛」の意味だということ。
細長い花筒の奥に蜜があり、古くは子どもが好んで花の管の細い方を口に含んで、甘い蜜を吸うことがよくあったそうだ。
砂糖のない頃の日本では、砂糖の代わりとして用いられもしたのだとか。
それだけでなく、花や茎葉は、薬用や食用、また染料になったというのだから、なんとも有用性の高い植物だなあ。
歌の好きな私は、すいかずらと聞くと、「すいかずら」というフォークデュオが歌った『忍冬(すいかずら)』という歌を思い出す。
薄幸の母を思い出して歌う歌だった。
1番と2番の間にはセリフがあった。
「寝たきりの母が亡くなったのは 2年前のことです。
幸せの薄い母でした。
すいかずらの花のように。」
という。
だけど、この歌を聴いてから疑問があったのは、「すいかずらの花のように 幸せが薄い」というのはどういうことなのかな?ということ。
スイカズラの花言葉は、「愛の絆」「献身的な愛」というのだから、母の子に対する無償の愛ということは感じられるのだけど。
まあ、それはおいといて、特徴的な花に不思議な美しさを感じる。
久々にじっくり見られてうれしかったな。