ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

ヤブツルアズキの花…かな?

2014-09-06 22:32:00 | 草木花

先日、勤務先から100km以上離れた長岡市に出張があって、高速を車を飛ばして行ってきた。
長岡市には、14,5年前に単身赴任で勤めていたことがあった。
あの当時は、完全週休2日制ではなかったから、1週間の勤めを終えて家に帰る道のりは遠かったが、とてもうれしい時間であった。
ただ、あの頃は、山野草などには興味がなかった。
だから、季節の移ろいを感じることは合っても、咲いている野草が何かなどとは考えたことはなかった。

用務を終えて帰る時には、高速代がもったいないので、平野部ではなくぐるりと山道を通って帰ることにした。
山道と言っても、ちゃんと舗装してあり、車の通る量もそこそこである。
見附第二小学校から折れて、旧下田村(現三条市)の駒込地区につながる道を行こうとしたら、道端からあふれるようにツルを伸ばしながら、黄色い花を咲かせている野草があった。

がくなのか花びらなのかわからない黄色い花。
独特に丸くなっている花。
よく見るとなんともユニークだ。

ツル状に巻き付きながら伸びているし、実がインゲンに似ているようにも見えるから、マメ科の植物だと思う。
しかし、今まで意識して見たことはない野草だった。
長岡には3年間勤めたのだから、見たことがあっても不思議はないのだが、関心がないと目には入らないものだと、改めて思う。
自分の住んでいる周辺にも見かけないものだから、私にとって、新しい野草の発見であった。

この後、加茂市の西山地区を走っていると、大量のツリフネソウが目に入った。

じっくり見ようと車を降りたら、2年前に初めて見たツルボが、ひと株花を咲かせて始めているのを見つけた。


こんなふうに野草に興味を持つようになってから、新しい草花の発見や久々に見つけた野草との再会が本当に楽しい。
家に帰ってから、件の黄色い花の野草を調べた。
手持ちの「新潟県野草図鑑」には載っていなかったが、さらにあれこれ調べていくと、どうやら「ヤブツルアズキ」らしいとわかった。
道端に自然に咲いている野草であっても、場所によって全く見かけないものは多い。
住んでいる人たちにとっては当たり前の雑草でも、そこを通りかかった人たちにとっては、珍しい花となる。
どこに行って見つけた、とか、どこで初めて知った、とかいうことも思い出になる。
時には、こんなふうに、昔普通に見ていたはずでも、何ら気付かなかったものもあるのだ。
楽しい発見の多い、野草の花見である。
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2 コメント

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気になる花は数多かれど (蜂 吾郎)
2014-09-07 22:00:15
 歳をとると、季節の移り変わりをはじめ自然界の様々な出来事が、身近に感じることが出来るようです。特に定年後にそれを強く感じています。
 季節の花々を目にしたとき、その名を知りたくなり調べていますが、何故か(単なる頭が悪いだけなのかも…)頭脳に蓄積されません。興味の度合いが薄いのかも知れません。最近は気になる花があっても調べている時間が少なく、そのままになってしまいます。
 追い打ちをかけるように撮りためたそれらの写真を、パソコンの操作を誤り削除してしまいました。私は花にはあんまり縁がなさそうです。そんなこともあり50foxさんのようになるにはまだまだ時間がかかるようです。
花とも一義一会 (50fox)
2014-09-10 22:22:57
花を育てることもうまくできない私。
せめて、花を愛でる気持ちは持ちたいもの。
育てることができないせいか、園芸種には興味をもてないのですが、「芽が出たところに咲く」花々は、たくましく美しいと思うのです。
だから、愛おしく、その名を呼べるようにしたいと思うのです。
新しい発見をすると、新しい友人を得たような気になっている、私であります。
なかなかそういう出会いは少ないもの。
一期一会という言葉が、ここでも使えそうです。

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