ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

LP「父と娘(ちちとこ)」(ダークダックス)

2020-05-17 20:46:22 | うた
内容的に、昨日の続き。

「二十二歳まで」を聴きたいために、LPレコードで中古盤の購入を決めたのは、ダークダックスのLP「父と娘」が、1976年に日本作詞大賞LP賞を受賞していたからだ。



そのLPは、10曲から成っている。
A-1:幼きものの手をひいて(阿久悠作詞・筒美京平作曲)
A-2:不安(林春生作詞・川口真作曲)
A-3:娘の告白(林春生作詞・菅原進作曲)
A-4:あんな男に惚れちまって(阿久悠作詞・森田公一作曲)
A-5:結婚前夜(林春生作詞・菅原進作曲・若草恵編曲)
B-1:男とは(林春生作詞・川口真作曲)
B-2:二十二歳まで(阿久悠作詞・森田公一作曲)
B-3:娘よ(阿久悠作詞・森田公一作曲)
B-4:となりの赤ちゃん(石田柳子作詞・菅原進作曲)-前田憲男
B-5:八時二十二分(阿久悠作詞・前田憲男作曲)
1曲を除いて、前田憲男の編曲である。

アルバムが発表された1976年は、ダークダックスが結成25周年の節目ということで、「25年×4人で百年祭」などと、言いながら活動していたことをぼんやり覚えている。
また、その年、長年の活動の功績を称えて、第18回日本レコード大賞特別賞が贈られている。

昨日書いたシングル盤「二十二歳まで」のB面は、「娘よ」で、両面阿久悠・森田公一のコンビによる曲になっていた。

アルバムテーマ「父と娘」は、娘の結婚を中心に、文字通り父親が自分の娘に寄せる思いを歌い上げることからきている。
最初の曲、「幼きものの手をひいて」は、それ以前に、ムッシュこと、かまやつひろしが歌って発表されている。
そして、「不安」「娘の告白」「結婚前夜」は、娘の言動に揺れる父親の心情が描かれている。
「男とは」は、結婚前と結婚後時間をたつと変わる男の姿を描いている。
そして、「二十二歳まで」で結婚式の父の姿を、「娘よ」で結婚式が終わった夜に目の前にいない娘に対してつぶやく父の心情を描いている。
最後の「八時二十二分」では、その娘が出産する、つまり父が「爺」になるときの歌である。
「おじいちゃん とよばれるのは 少し困る  ビッグパパとよばせることにしようか」
などと、結局孫の誕生に、鼻の下を長くしている顔が想像できる歌である。

全編通して、父の娘に対する愛情が歌われている。
しかし、ただずっと父の愛情だけが歌われるのではなく、「あんな男に惚れちまって」や「となりの赤ちゃん」などは、ユーモラスな内容があり、クスッと笑える楽しさがある。
作詞は、阿久悠と、あの「サザエさん」のオープニングテーマも作った林春生で9曲。
よく作られている。
なるほど、日本作詩大賞を受賞するだけのアルバムだけあるなあ、と思った。

19歳の時に聴いて、気になった曲を、63歳になって中古レコードで買う。
こんなことが簡単にできる世の中になったのだな、と改めて思う。
だけど、40数年たっても、父の娘に対する思いは、大きな変化はないものだ。
アルバムの各曲を聴いて、そのことを確信したのであった。
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