J1に復帰昇格して、開幕戦4試合負けなしだったアルビレックス新潟。
だけど、負けてしまった。
残念だ。
第5節の対戦相手は、苦手な浦和レッズ、対戦成績は、5勝5分け28敗。
とくにアウェイ戦は過去の対戦で1度くらいしか勝ったことがない。
試合会場が埼玉スタジアムなら、多くのサポーターが訪れたはずだが、今回は駒場なので、アウェイの新潟の席は多くなかった。
新潟サポーターで多くの人が、チケットが取れなかったようだ。
だから、大勢のサポーターの後押しを受けられずに相手の大声援のなかでの試合とは、ちょっと選手たちが気の毒。
入場できた新潟サポーターも、がんばって声援を送っていたことはわかったけどね。
試合前に発表された先発メンバーを見たら、驚いた。
欠かせないメンバーと思われた、MF高宇洋、DF藤原の名前がない。
ベンチ入りすらしていない。
DFの千葉やFWの谷口はケガだろうと思うが、新潟の戦いを知っている身としては、交代層の薄さを感じてしまった。
だが、先制したのは、新潟だった。
前半10分、新井のパスを受けた太田が、見事なシュート。
これで今季3点目。
彼のシュートは、3本とも美しいなあと感心。
先制するとずうっと負けていない新潟。
これは今日も行ける、と思った。
前半は、新潟のいいパスがつながる時間もあった。
だが、前半の終盤、たまたまクリアのボールが浅かったところを、浦和に決められた。
35分に、元日本代表の酒井に、ゴール右端に。
そして、前半終了間際の45+2分に明本に空中のハーフボレー弾で。。
いずれも、すばらしいシュートだった。
さすがJ1と思わせてくれた。
すでにアディショナルタイムの1分は過ぎていたから、審判がその前に笛を吹いてほしかったのだが、コーナーキックの判定だったために、1プレイさせる判断がなされたようだ。
もったいなかったなあ。
だが、2本ともすごいシュートだったから仕方がない、と思った。
ただ、シュートを放った選手への寄せが少し甘かったといえるかもしれない。
後半の反撃に期待したが、降り続く雨のせいで滑るピッチの影響もあり、新潟の攻撃も今一つ精彩を欠いた。
太田と鈴木に代えて、ダニーロ・ゴメスとグスタボ・ネスカウを入れても見たが、有効な一手にはならなかった。
最後に、小見とケガから復帰の堀米を、三戸と泰基に代えたが、いかんせん時間が短かった。
後半は、互いに有効な攻撃を展開することができず、1-2のまま試合終了。
伊藤涼太郎、トーマス・デンの両選手、古巣浦和への「恩返し」ならず。
新潟、初敗戦。
だが、今日が初スタメンだった星や新井は、しっかりした活躍ぶりだった。
誰が出ても、力は変わらないチームになっていると確かめられた気もする。
スタッツを見てみると、シュートの本数が少なすぎだった。
後半になると、特にそうなりやすい。
いつも、松橋監督は、相手が強いほど自分たちの力が引き出されて強くなることができる、ということを言っている。
だから、敗戦も次への糧となるはずだ、とポジティブに考えたい。
敗れたとはいえ、スコアは、1-2の1点差にすぎない。
さらに課題を克服して力をつけていけば、もっと強くなる。
ケガをして出なかったと思われるメンバーだって、徐々に復活して来ることだろう。
今の面白いパスサッカーがさらに洗練され、楽しくなることだろう。
そう信じている。
リーグ戦は、4月1日まで休みとなる。
その間、来週日曜日26日には、ルヴァン杯ホーム鹿島戦があるが、ケガをしている選手たちが回復する時間にもなるはずだ。
まだ5戦しか終わっていない。
リーグ戦は、まだまだ、これからこれから。
Visca Albirex !!!