後味は最悪、と言ってもいいくらいの悪い負け方。
先制され、追いついても勝ち越され、また追いついたのに、最後にサヨナラ負け。
しかも、最後のゴールは、アディショナルタイムも終わろうかとする時間帯。
最後に決めたのは、前回対戦でもスピードで負けた、熊本の田中達也。
一番悔しい負け方だった。
今日が第40節となった、ホーム熊本戦。
試合は、ほとんどと言ってもいいほど新潟のボール支配が見られた。
ところが、最初の熊本のチャンスで、するすると真ん中を抜けられ、開始5分でFW伊東に決められてしまう。
追う新潟は、あせらずに攻撃し、22分、河田のミドルシュートで同点に追いつく。
ところが、スタンドにまだ新潟の同点の余韻が残っている、再開後の熊本の攻撃に、ご丁寧にPKを献上してしまった。
難なく決められ、勝ち越された。
この辺りから、試合は荒れる様相。
審判が、大げさな熊本の選手たちの倒れ方などに、新潟の選手たちにファウルの判定を出していく。
新潟の選手たちは、ファウルされてもこらえながらプレーしているのに、熊本の選手たちはいかにも劣悪なファウルを受けたかのように倒れる。
すると、審判は、ファウルの笛を吹く。
スタンドからは、そのたびに大きなブーイング。
それでも前半終了間際、カウエのすばらしいボレーシュートが決まり、前半のうちに新潟は同点に追いついた。
後半は、攻め込まれる時間帯もあったが、しのいで攻撃に転じ、チャンスを多く作ったのは新潟。
しかし、ゴールネットを揺らせずに4分のアディショナルタイムへ。
新潟の攻撃は多いが、決められずにいた。
引き分けかあ、仕方ないな、と思っていたところ、最後の最後にパスがつながって、ペナルティーエリアに侵入を許し、決勝ゴールを許してしまった。
………。
これで、今季、勝利数が負け数に追いつくことはなくなった。
するりと勝ちが逃げていったというよりも、するりと侵入を許し、決定的な仕事を許してしまった。
3点ともすべて同じパターン。
それでやられているのだから、どうしようもない。
なんだか、今季の前半から中盤に見られた守備のほつれが、再燃したような3点だった。
思えば、第7節でアウエーでこの熊本に負けてから、4連敗し、泥沼にはまっていった新潟だった。
それだけに、今回はその雪辱を果たしてほしかったのに。
最下位熊本を助ける貴重な勝ち点3献上だった。
9月・10月と無敗だったというのに、もったいない。
11月。紅葉が進み、遠くの山は雪で真っ白になっていた。
あと2戦。
今日の負けを糧にして、いい締めくくりをしてほしいと思う。
うーん。悔しい。