まだ11月も中旬だというのに、J2リーグは、今日が最終第42節。
アルビレックス新潟は、ホームで最終戦を迎えた。
あわやJ3降格圏落ちかというところまで行ってしまった新潟だが、9月・10月を無敗で乗り切ったこともあり、最悪の事態は免れた。
とはいうものの、1シーズンでJ1に戻るはずだったのに、それは遠い夢に終わってしまった。
J2は、無条件昇格の1位2位だけでなく、昇格プレーオフに出場できる6位までの争いも熾烈で、どうなるか分からない状況。
でも、そんなのは、新潟を応援するサポーターには、全く関係ない。
昇格も降格も関係ないところにいる新潟。
最終戦は、全く同様の立場にいるレノファ山口と対戦。
もっとも、山口は中位で新潟は下位という違いはあるのだが。
試合前は、天気予報が外れて、雨が降っていた。
オーロラビジョンも、雨に煙ってよく見えなかった。
新潟の先発は、2トップが田中達也と河田という、連勝をしていた時のメンバーに戻していた。
ただし、ボランチの加藤大は警告累積で出場停止。
そこには、久々に戸嶋祥郎が入る。
代わりに、右には渡邊凌磨が入っていた。
センターバックの一人も、広瀬ではなくソン・ジュフン。
広瀬の体調が悪いのだろうか。
控えで目立つ名前は、梶山陽平。
今季で引退の発表があったばかりなので、チャンスがあれば出してあげたいところ。
試合が始まると、五分五分の展開が続いた。
降っていた雨も次第に弱くなってきた。
どちらに点が入るかによって、試合の行方は大きく変わるだろうと思っていた。
前半も41分を過ぎたとき、あっさり抜かれてシュートを打たれ、先制を許してしまった。
最近は、すぐに追いつけることが多いから、大丈夫。
そう思っているうちに、前半が終了。
ところが、後半が始まった途端、ラグビーで言えば、「ノーホイッスル・トライ」。
簡単に侵入を許し、ゴール前でのグラウンダーのパスを、飛び込んできた選手に見事に決められてしまった。
見事に出鼻をくじかれてしまった。
その後は、河田に代えてターレス、凌磨に代えて矢野、そして最後には新太に代えて高木を出し、片渕監督は最終戦勝利への執念を見せた。
しかし、どんなに押していても、最後のゴールに結びつかない。
そのまま、0-2で敗れてしまい、最終戦勝利はならなかった。
そして、梶山の現役最後の出場もかなわなかった。
この負けは、ある程度今季を象徴した負けだと思う。
どの選手もがんばっているのだが、わずかなミスから簡単に失点を許し、それを挽回できずに試合終了を迎えてしまう。
サッカーらしいといえばサッカーらしいが、毎度同じような失点の仕方を見せられている方としては、なんだ情けなさを感じてしまう。
試合終了後は、最終戦セレモニー。
新潟県副知事のメッセージ、新潟市長は前日退任のあいさつをしたのでメッセージ紹介のみ、青狼町長のメッセージ…と続いた。
そして、今年限りの退任が発表されている、中野幸夫社長のあいさつ。
ブーイングも飛んでいたが、私は、そこにリーダーたる人の存在の厳しさを思った。
うまくいって当たり前、うまくいかなければやめるしかない。
そして、その評価は、部下というか下で働く人たち-この場合は、監督や選手たち-の働きいかんによるわけだ。
それでも、ブーイングの中にあっても、中野社長は、来季のチームへの応援を強くお願いしてあいさつを終えていた。
不本意ではあっただろうけど、そこに最後の責任感の強さを見たような気がした。
現役引退をする梶山陽平のあいさつもあった。
「そんなにチームに貢献できなかったが、移籍してきたときから、サポーターの皆さんがずっと応援してくれていた。来年からは僕も一(いち)アルビのサポーターとして、チームを応援していきたい。」
彼もまた、不本意であっただろう。
試合に出たくて移籍したが、古傷の膝を痛め、回復がままならずに引退の道を選ばざるを得なかった。
不本意と言えば、シーズン後半は主将に抜擢されながらけがが長引いて全く試合に絡めなかったのが、小川佳純だ。
しかし、主将の立場で、選手を代表してのあいさつを行った。
本来は素晴らしい技術と精神を持った選手である。
来季の活躍を期待したい。
片渕監督からは、感謝と決意が感じられる、力強い言葉が印象的だった。
最後は、選手たちが家族を連れて場内を1周した。
小さい子を連れている姿には、微笑ましさを感じた。
選手たちにも家族がいる。
家族としてみても、チームの調子が悪く、選手が活躍できなかったり悪く言われたりするのは耐えられないだろう。
まずは、1シーズン終わり。
思うように好成績は残せなかったけれど、来年に期待しよう。
3か月後、どの選手が残りどんな選手が入り、どんな新しいチームが出来上がるのだろう。
今季1年、選手そしてチームスタッフ、関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
来季も応援します。
アルビレックス新潟は、ホームで最終戦を迎えた。
あわやJ3降格圏落ちかというところまで行ってしまった新潟だが、9月・10月を無敗で乗り切ったこともあり、最悪の事態は免れた。
とはいうものの、1シーズンでJ1に戻るはずだったのに、それは遠い夢に終わってしまった。
J2は、無条件昇格の1位2位だけでなく、昇格プレーオフに出場できる6位までの争いも熾烈で、どうなるか分からない状況。
でも、そんなのは、新潟を応援するサポーターには、全く関係ない。
昇格も降格も関係ないところにいる新潟。
最終戦は、全く同様の立場にいるレノファ山口と対戦。
もっとも、山口は中位で新潟は下位という違いはあるのだが。
試合前は、天気予報が外れて、雨が降っていた。
オーロラビジョンも、雨に煙ってよく見えなかった。
新潟の先発は、2トップが田中達也と河田という、連勝をしていた時のメンバーに戻していた。
ただし、ボランチの加藤大は警告累積で出場停止。
そこには、久々に戸嶋祥郎が入る。
代わりに、右には渡邊凌磨が入っていた。
センターバックの一人も、広瀬ではなくソン・ジュフン。
広瀬の体調が悪いのだろうか。
控えで目立つ名前は、梶山陽平。
今季で引退の発表があったばかりなので、チャンスがあれば出してあげたいところ。
試合が始まると、五分五分の展開が続いた。
降っていた雨も次第に弱くなってきた。
どちらに点が入るかによって、試合の行方は大きく変わるだろうと思っていた。
前半も41分を過ぎたとき、あっさり抜かれてシュートを打たれ、先制を許してしまった。
最近は、すぐに追いつけることが多いから、大丈夫。
そう思っているうちに、前半が終了。
ところが、後半が始まった途端、ラグビーで言えば、「ノーホイッスル・トライ」。
簡単に侵入を許し、ゴール前でのグラウンダーのパスを、飛び込んできた選手に見事に決められてしまった。
見事に出鼻をくじかれてしまった。
その後は、河田に代えてターレス、凌磨に代えて矢野、そして最後には新太に代えて高木を出し、片渕監督は最終戦勝利への執念を見せた。
しかし、どんなに押していても、最後のゴールに結びつかない。
そのまま、0-2で敗れてしまい、最終戦勝利はならなかった。
そして、梶山の現役最後の出場もかなわなかった。
この負けは、ある程度今季を象徴した負けだと思う。
どの選手もがんばっているのだが、わずかなミスから簡単に失点を許し、それを挽回できずに試合終了を迎えてしまう。
サッカーらしいといえばサッカーらしいが、毎度同じような失点の仕方を見せられている方としては、なんだ情けなさを感じてしまう。
試合終了後は、最終戦セレモニー。
新潟県副知事のメッセージ、新潟市長は前日退任のあいさつをしたのでメッセージ紹介のみ、青狼町長のメッセージ…と続いた。
そして、今年限りの退任が発表されている、中野幸夫社長のあいさつ。
ブーイングも飛んでいたが、私は、そこにリーダーたる人の存在の厳しさを思った。
うまくいって当たり前、うまくいかなければやめるしかない。
そして、その評価は、部下というか下で働く人たち-この場合は、監督や選手たち-の働きいかんによるわけだ。
それでも、ブーイングの中にあっても、中野社長は、来季のチームへの応援を強くお願いしてあいさつを終えていた。
不本意ではあっただろうけど、そこに最後の責任感の強さを見たような気がした。
現役引退をする梶山陽平のあいさつもあった。
「そんなにチームに貢献できなかったが、移籍してきたときから、サポーターの皆さんがずっと応援してくれていた。来年からは僕も一(いち)アルビのサポーターとして、チームを応援していきたい。」
彼もまた、不本意であっただろう。
試合に出たくて移籍したが、古傷の膝を痛め、回復がままならずに引退の道を選ばざるを得なかった。
不本意と言えば、シーズン後半は主将に抜擢されながらけがが長引いて全く試合に絡めなかったのが、小川佳純だ。
しかし、主将の立場で、選手を代表してのあいさつを行った。
本来は素晴らしい技術と精神を持った選手である。
来季の活躍を期待したい。
片渕監督からは、感謝と決意が感じられる、力強い言葉が印象的だった。
最後は、選手たちが家族を連れて場内を1周した。
小さい子を連れている姿には、微笑ましさを感じた。
選手たちにも家族がいる。
家族としてみても、チームの調子が悪く、選手が活躍できなかったり悪く言われたりするのは耐えられないだろう。
まずは、1シーズン終わり。
思うように好成績は残せなかったけれど、来年に期待しよう。
3か月後、どの選手が残りどんな選手が入り、どんな新しいチームが出来上がるのだろう。
今季1年、選手そしてチームスタッフ、関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
来季も応援します。