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日本を代表する「トヨタ」をあらゆる角度からその強さを新聞記者の視点から分析している。
トヨタ自動車が戦後間もない時期に、いったん倒産の危機に追い込まれながら、不死鳥のごとく立ち直り世界一になろうとしている一番の秘訣は「いつも危機感を社員に与えて改善に取り組んでいること」。
秘訣の二番目は「質素と倹約」にあると著者は解析している。
以下私の印象に残った個所は。
『作業員が欠陥を見つけると、作業員はタグを付けて品質管理部に送り、代替部品を受け取る。品質管理部門では欠陥商品が届くと、その部品をトヨタが「五つのなぜ」と呼ぶものにかける。「五つのなぜ」は欠陥の発生原因を徹底してつきとめるための手段だ』
『トヨタ自動車は乾いたタオルを絞るように合理化努力をしていると、世間からいわれますが、私どもは決して乾いたタオルを絞っているのではありません。会社を取り巻く環境は時々刻々と変わって来て、ある時期に乾いたタオルも日本は湿度が高いようにすぐに湿気を含んでぐしょぐしょに濡れてくるものなのです』
『「現地現物」という項目がある。「現地現物で本質を見極め、素早く合意、決断し、全力で実行する」という意味である』
(本文より)
「見極めること」「判断すること」「実行すること」どれをとっても、間違うと大変なことになりそうです。
経験と知識と勇気と、意識の統一ってのも必要だと思いますが・・・、どれも私にゃ足りません。