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日本男道記

ある日本男子の生き様

ディア・ペイシェント

2018年09月01日 | 読書日記
ディア・ペイシェント
クリエーター情報なし
幻冬舎

◆内容(「BOOK」データベースより)◆
クレーム集中病院で、若き女性医師が“モンスター・ペイシェント"に狙われた!?
失敗しようと思う医師はひとりもいない。けれど、医師と患者が解りあうのは、こんなにも難しいのか――。現役医師が、現代日本の医療界の現実を抉りながら、一人の医師の成長を綴る、感涙長篇。

病院を「サービス業」と捉え、「患者様プライオリティー」を唱える佐々井記念病院の常勤内科医になって半年の千晶。
午前中だけで50人の患者の診察に加え、会議、夜勤などに追われる息もつけない日々だった。
そんな千晶の前に、執拗に嫌がらせを繰り返す“モンスター・ペイシェント"座間が現れた。
患者の気持ちに寄り添う医師でありたいと思う一方、座間をはじめ様々な患者たちのクレームに疲弊していく千晶の心の拠り所は先輩医師の陽子。
しかし彼女は、大きな医療訴訟を抱えていた。
失敗しようと思って医療行為をする医師はひとりもいない。
しかし、医師と患者が解りあうことはこんなにも難しいのか――。
座間の行為がエスカレートする中、千晶は悩み苦しむ。
現役医師が、現代日本の医療界の現実を抉りながら、一人の医師の成長を綴る、感涙長篇。

◆内容(「BOOK」データベースより)◆
病院を「サービス業」と捉える佐々井記念病院の常勤内科医・千晶は、押し寄せる患者の診察に追われる日々を送っていた。
そんな千晶の前に、執拗に嫌がらせを繰り返す患者・座間が現れた。
病める人の気持ちに寄り添いたいと思う一方、座間をはじめ様々な患者たちのクレームに疲弊していく千晶の心の拠り所は先輩医師の陽子。
しかし彼女は、大きな医療訴訟を抱えていた。
失敗しようと思って医療行為をする医師はひとりもいない。
なのに、患者と分かり合うことはこんなにも難しいのか―。現役医師が医療に携わる人々の苦悩と喜びを綴る、感涙長篇。

◆著者について◆
1961年徳島県生まれ。日本女子大学卒。出版社勤務を経て、東海大学医学部に学士編入。卒業後、都内の大学病院老年内科などで勤務したのち、スイスへ転居。
スイス医療福祉互助会顧問医などを務める。
帰国後、都内の終末期医療専門病院に内科医として勤務。
2016年、終末期医療を題材にした感涙のミステリ『サイレント・ブレス』で小説家デビュー。

【読んだ理由】
NHKのラジオ番組を聞いて。

【最も印象に残った一行】
ひどい言い方だが、外来患者には上中下、いやS・L・Mがあるという。Sとは「スムーズ」のS。要領よく病状を伝えてくれて、こちらの説明もすぐに理解してくれる患者。
Mは「まだるっこしいの」のM。問題はLだ。Lとは「Low Pressure]のL。
 
患者の症状、診断、治療、予後・・・それぞれみんな違うことを、ていねいに説明してごらん。そしてその人の山を一緒に登るんだ。

熊よけのボックスの中には、三つの物が置かれている。
ひとつは二リットルの水、もうひとつはカロリーメイトのような栄養補助食品。そして三つ目は一枚のメッセージカードだという。
cardンは「生きろ!助けは必ず来る」と書いてあるんだ。最後に生きる力を与えてくれるのは、言葉だという。

犬が吠え、風が伝える。だがキャラバンは進む。何があっても前へ進め。

聞くということは、相手を受け入れること、病んだ人を見はなさいというメッセージを自分からもしっかり返すことだ。まずは誠実に耳を傾けてごらん。

【コメント】
Sの患者でありたい。




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