3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
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北欧の旅 ―3日目:デンマーク・コペンハーゲン編―

2012-01-08 21:33:34 | 
2012年1月1日

元旦の朝はヘルシンキのスカンディックホテルで5時に起きた。

30分で用意をし、チェックアウトを済ませ、6時13分のバスに乗り込む。
朝食は流石に早すぎるため、サンドイッチをテイウアウェイ。

無事にバスに乗ることができ、ひとまず安心。昨日到着したヘルシンキ空港へと向かうことができた。残金を確認すると僅か5ユーロしか残っていなかった。まあ、3万円しか両替していなかったんだからこんなもんか。


空港でさっさとトランクを預け、空港の隅っこで朝食を頬張る。


飛行機の中のことは余りよく覚えていない。意識不明に陥っていたんだろう。

ただ、到着時間をとっくに過ぎているのに、1時間くらい経ってもまだ着かないのかよ…と思っていたんだけど、よく考えたら、フィンランドとデンマークで1時間の時差があるのだ。デンマークのほうがフィンランドに比べて1時間遅い。到着時間はデンマークでの現地時間で表記してあるので、当然飛行機に乗っている時間よりも+1時間しなくてはならないわけだ。うーん、ややこしい。というか不思議だな。そしてよくこの時差というシステムをここまで構築したものだ…なんて感心している間に飛行機はコペンハーゲン空港に到着した。

空港からホテルのあるVesterportまでは地下鉄メトロとエストーと呼ばれるデンマークの国鉄が運営する鉄道で移動した。今回のデンマークではこのエストーに散々お世話になった。まぁ、散々振り回されたこともあったけど。

まずはメトロのM2という線でNorreportという駅まで向かう。
ここでエストーに乗り換える。

コペンハーゲン中央駅(Kobenhavn H)からでもホテルへ歩いて十分行ける距離なのだが、トランクを引きずり、雨がぱらついていたこともあり、Vesterport駅からホテルへ向かうことにした。この駅は本当にホテルの目の前にある。徒歩20秒程度。

この僅か30分程度でヘルシンキとは大きく違うなという感覚を味わった。

駅の壁には隙間も無いくらいの落書き。電車にまで落書きしてある。
ホームには嘔吐物に塗れており、ヘルシンキの街とは比べ物にならないくらいゴミが至る所に転がっていて汚い。

ヘルシンキは人がみなあったかかった。
コペンハーゲンはそうはいきそうもねーな…結構危なそうだな…これが第一印象。

ホテルに到着し、チェックインを待つと、昨日の大騒ぎでまだ部屋の掃除が終わっていないので、まだ部屋には通すことができないというとてつもない事業があった。

確かに昨日はカウントダウンだ。だからあんなに街が汚かったのだろうか…

トランクはホテルに預け、身軽になったところでまだ時間はまだまだある。
まずは昼飯を食べるために、コペンハーゲンの散策に出発した。

コペンハーゲン中央駅までは本当に近くて歩いて10分かからない程度であった。
昼食は駅の近くにあったピザのレストランに入った。

昼飯後は中央駅から早速エストーに乗り込み、Osterport駅へと向かった。
エストーの中には自転車も持ち込むことができるようだった。加えて、サイレントゾーンなるものが存在していたのも面白い。ちなみにエストーはロンドンのtubeと同じくゾーン制で、1時間以内ならばゾーン内は乗り放題となる。

Osterport駅に向かったのは他でもない、例のあれがあるのだ。
コペンハーゲンといったらあれしかないって位有名。
そう、世界三大がっかりで有名だね。

5分くらい歩くと、公園のような場所に入っていった。

ここはカステレット要塞という場所らしく、ここの浮島を上から見ると綺麗な星型をしているらしい。聖アルバニ教会が聳え、先ほどの雰囲気とは打って変わってなんとものどかな散歩道であった。

地図によるとあれはこの付近にあるようなのだが、なかなかたどり着けなかった。

途中ゲフィオンの泉辺りで方向を間違え、正反対の方向へと向かっていってしまった。

たどり着くのに1時間以上かかったかも。本当にそこまでして見るほどの価値があるものなのであろうか…というか世界三大がっかりなんて一体どれほどがっかりさせてくれるんだろう。

どんだけがっかりするのかが楽しみでひたすら歩いた。

そしたらかなり遠くから、なんかちょっと大きな岩の上になんか小さな像が乗っているのが見えてしまった。あ、絶対あれだ。流石世界三大がっかり。期待を裏切らない。

けど流石は世界的に有名なコペンハーゲンの人魚像。多くの観光客に囲まれていた。

余りに普通で確かにがっかりはしたというか、へ~これがあの有名な人魚像なんだーという感じだ。凄まじくがっかりするようなものでもない。

…というかあれは別にそんなに何かを期待して見るものではないような気がする。だってサイズ大きくしたりするのも変だし。あれの何を変えたらじゃあ、がっかりしなくなるんだ。
別にあれはあれで本来は成り立っているのに、観光客が勝手に過度な期待をしているだけなのかも。あれはあれでアンデルセンの人魚の物語を象徴している像として立派に成り立っているような気がしてきた。

コペンハーゲンを象徴する人気スポットにちゃんと来れてよかった。
今、自分はコペンハーゲンに本当に着たんだなー、という感情の方が大きかったな。
きっちり記念撮影はしたしね。

その後は暫し街を散歩。
残念なのは、国立美術館もローゼンボー宮殿も閉まっているという事。
元旦の日曜日だから当然といえば当然か。

ローゼンボー宮殿は中には入れなかったが、近くの庭には入ることができた。

ひたすら歩き続けてきたので、足が相当に疲れた。
途中のカフェで一息入れる。
俺は大してメニューをよく見ないで、コーヒーのコーナーの一番上に書いてあった“Irish Coffee”というのを注文した。一番上に書いてあるものはたいてい普通のコーヒーだろうと甘い考えでいたからである。

一口飲んでみてびっくりした。ブランデーの味がする。
アイリッシュコーヒーってこういうものだったのね。勉強になった。味は結構美味しくてクセになりそうな感じだったけど、最後まで飲めず…


その後は近くにある、ニューハウンという港へ行った。
ここは中央の港を沿ってカラフルな家が立ち並び、コペンハーゲンを象徴する景観を作っている。

ここは活気があってとても面白そうであった。確かに町並みが美しい。

そしてデンマーク王立劇場から海沿いの道を歩いていると日もとっくに暮れていた。

歩いていて偶然アメリエンボー宮殿を発見し、立ち寄った。
ここでは強力なライトが設置してあり、アメリエンボー宮殿に映る影が面白くて、影で遊ぶ。宮殿をスクリーンに何やってるんだ俺は。
殆ど人は居ない中、ガイドブックで見るような毛皮の帽子を被った衛兵がいつまでも軍隊のような歩き方で入り口の前を歩き続けていた。あんな寒い中大変そうだな…けどあの仕事は名誉ある仕事なんだろうな。何か自分の立場にとても誇りを持っているような気品が感じられた。

その後、ひたっすら歩き、Osterport駅まで歩いた。足は既に棒になっていた。
シングルのチケットを購入し、駅前の売店でポストカードを購入した。

ホテルに一度戻り、少し身軽になってコペンハーゲン中央駅に。
駅の中にあったバーでビールを2杯頂く。
イギリスで散々飲んだカールスバーグというビールは実はデンマークのものだったことが判明した。

酒のつまみに買ったポテトチップスが結構お腹に溜まり、夕飯はコンビニ。今回の旅行は夕飯に関して何か異常に質素である。初日…マック、2日目…スーパー、3日目…コンビニ… 明日こそせっかくなので立派なレストランでデンマーク料理を食べることに決めた。

デンマークではコンビニはなんとセブンイレブン。なぜかはよく知らないが、コンビニは全てセブンイレブンであった。しかも至る所にあった。デンマークに進出して大成功を収めたようだ。本当にどこにでもあって、とても便利であった。北欧はデンマークに来てまでこんなにセブンイレブンに行くことになるとは思わなかったけどな。

日本のコンビニより少しスーパーに近いかな。

ホットドックとYakitori(Chicken Stick)を購入。これが夕飯。

ホテルでポストカードを書き上げ、明日の計画を練る。
明日はコペンハーゲンの町だけではなく、エストーに乗って少し遠出をしてみよう。
イギリスのときのバース、ブリストルのような感じの。

この日は5時起き⇒飛行機⇒コペンハーゲン歩きっぱなしの疲れからちょっと早めに寝た。






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