3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

2009-09-16 21:37:59 | 
カテゴリを「旅」にしてあるが、旅と呼べるほどのものでもないかも。

先週の日曜日に吉川へ行って来た。
吉川って聞いてどこだかわかるやつは相当人生を無駄にしている。

俺の生まれ故郷ね。余裕で埼玉ね。
埼玉の最南東、千葉県との境界線。

何しろ、何もないところなんだ。

最近は中途半端に都会になりつつあるんだけど、
俺の小学生の頃などはそれはもう凄いものだった。

田舎という言葉を表象する景色が広がっていた。

コンクリートに舗装されていない砂利道が普通に残っている。

その両横には青々とした田園が広がり、よくスルメイかを持ってザリガニを釣ったものだった。

そんな土地に来て、俺が退屈しないのは、
当時のこの土地を俺が知ってるから、そしてその変わり具合を感じることができるから。
簡単に言えば、
「あ~懐かしい」という気持ちと、
「あ~変わっちゃったな~この辺も」という気持ちだ。

当初は土曜に行く予定だった。
何故か朝の目覚めは絶好調で、布団から飛び起き(大げさだ)、
車に乗り込み、いざ出発。

途中でデジカメの電池も購入し旅行気分。

しかし川越街道を走っている時に大雨が降ってきて、断念。
明日は晴れるという情報を聞き、明日へと急遽予定は変更。

日曜は朝から高速使ってあっという間に三郷の出口に到着。
しかし、本当に俺の何年か振りの曖昧な記憶のため、
いきなり迷ってしまった。

気付いたら千葉県にいたし。

そんなこんなで無事に吉川の土地が余ってるローソンに到着&一服。

20分後には何とか祖父と祖母が眠る墓のある密厳院に到着。
手桶と、線香を用意する。

しかし、お墓がない…

いくら何年か振りって言っても流石に墓があった場所くらいは覚えている。
しかし、その場所を何度探しても見つからなかった。
急遽、おかんに電話。なんたるバカ息子か。

なんとここ、拡張工事が行われ、お墓のスペースが広がったのこと。
俺はそれを知らずに、昔の場所を彷徨っていたという訳だ。

何年かぶりの墓参りだった。

念入りに水をかけておいた。

その後、吉川を散策する。
非常に遡及性がある土地なんで、色々感慨に耽ってきた。

諸行無常だな~なんて感じながらも、
逆に絶対つぶれてるだろうなと思っていた、
どうやって今まで経営してきたのか疑問に思うような小さいパン屋がまだ現役だった。
嬉しかったね。もちろん買って食った。

最後に吉川は鯰が有名である。
俺はその事実を最近知ったので、果たして本当に有名なのかどうか妖しいが。

だから鯰をプッシュしているのだ。
どの位プッシュしているのかというと、
吉川駅には、金の鯰像がある。

これがまたおかしいんだ。

それがぜひとも一回見たくてね。
最後にこの眼で余りに場所にそぐわない金の鯰モニュメントを見てきた。



そんなに新しいものでもないので、俺が小学校の頃とかにもあったと思う。
しかし、小学校生の頃はそんなものに全く以って興味はなかった。



一番変わったのは俺の思考・嗜好か。

諸行無常。