goo blog サービス終了のお知らせ 

マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第194話 デワントン・ラウラ・トーク

2018-05-31 23:51:02 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
アルタミラが出港する寸前となった今。
1両のジープが月面クラビウス基地に向かっていた。
新統合軍の制服を着て頭にはベレー帽を被っている。

ジープに乗っているのは茂人の妻でミリアの元副官のデワントンである。
今日は銭湯は休業しており、娘達や預かっているコミリアは学校であり。

今日は一人になる事が多い。
だから、いつ出港するか分からない茂人と会わなくてはいけない。
出港してしまっては茂人に会う事が出来ない。

当分会えないのは凄く寂しい・・・・デワントンはそう思っていた。

基地に入り、ジープを駐車場に止める。
駐車場から基地内部に入り茂人に会いに行く。

ラウラ「デワントン2級空士長・・・いや大尉。」

デワントン「銭湯以来ね、もうそろそろ出港?」

ラウラ「まだ時間はあります、今日ぐらい出港する予定です。護衛艦隊の前衛が出港に関してトラブルがあって。」

デワントン「あらそうなの?」

ラウラはまだ出港に時間がある中でPXで買い物をしていた。
その帰りに基地に入って来たデワントンと会った。

それからいろいろと会話した。
これから何処へ行くのか、家族の方はどうかと。
旦那である茂人と当分別れて寂しくないのかと・・・・・・

その答えは・・・・・

デワントン「寂しくないわ、別に死ぬわけじゃないし。むしろ死んだ事に関した方が寂しさと悲しみがあるわ。永遠に会えなくなるし。」

ラウラ「なるほど。」

寂しくはない。
別に遠い場所に行っているからってニ度と会えないわけではない。
再び会う事が出来る、デワントンはそう思っていた。

ただ・・・・・死んでしまった方が辛い。
ここで別れる事よりもずっと心が・・・・・・

デワントンの茂人への思いを聞いたラウラは・・・・

ー自分にもいつかこのように思う事はあるのだろうか?
ー大樹とは相棒だけど・・・・・・死んでしまっては・・・・寂しいし悲しい。

と考えるようになる。
大事な人が亡くなればニ度と話す事は出来ない。
今までゼントラーディ軍時代でも仲間が死ぬのは当然だと思っていた。

なれどやはり仲間が死ねばなんとも言えない感じになる。
仲のいい仲間はけっこういたが、何人か死んだ・・・・・・・

その時もそんな感じに・・・・・・・・・・・

マイクローンと出会ってからそれをより一層深く考え悲しみ寂しがる。
デワントンが思っている事はそれを越える程の悲しみと寂しさを生む事になる。

いつか自分もそうなってしまうのかと考える。

デワントン「ねぇラウラ。」

ラウラ「はいなんでしょうか?」

デワントン「大事な人っている?」

ラウラ「!?・・・・だ・・・大事な人ですか?」

突然、デワントンからの言葉にラウラは驚く。
いつかは言うと思っていたけど、いざ実際に言われたらかなり戸惑う。

そんな事は常に考えてない。
大樹とは副隊長と平隊員との関係。
それに良き相棒しか考えていない・・・・・

そこまでの仲ではないし・・・・・・

でも・・・・・・・デワントンは元ゼントラーディ軍の階級上の上官だし。
あのミリアの副官。
それにゼントラーディ軍時代はかなり世話になっている。

せっかく言われているんだし、答えないわけにはいかない。
なんと言えばいいのか分からないが、ここは一気に思っている事を言う。

ラウラ「皆にバラさないと言うならば言います。それでもいいですか?」

デワントン「別に良いわよ、恋に関して大きく言うといろいろと厄介だからね。」

ラウラ「ありがとうございます。」

ただし、言う前にバラさない事を約束させバレないように別の所で言う必要がある。
そうしないと、夢華やカゴメ.美弥あたりらが嗅ぎつけてきて厄介な事になる。

そうならないためにも、そうやらないと。
さっそくラウラは自分の本音を適当に言う。

ラウラ「実は私は副隊長である吉野大樹大尉に気になります・・・・です。」

デワントン「吉野大尉って元気のある感じだけど、マーズウォーズで悲しい過去を背負った子?」

ラウラ「はぁ・・・そうであります。」

取りあえず言った。
ラウラは大樹の事を気になっていると言うことを....
デワントンはそれを聞いて笑顔で聞きながら、ラウラの恋路に気になり出す。

デワントン「それは何処までの関係?」

ラウラ「それは....その...」

デワントン「うんふん....」

ラウラの恋に関してデワントンは追いつめる。
えっえっとラウラはなるが、デワントンは容赦する気はないだろう。
このままでは押し切られる。

自分がデワントンから言われた事を断れないと知って。
どうしたらいいのか分からないラウラは混乱する。

もうどうすればいいんだと思ったその時・・・・・・・・・

ラウラ「あっもう時間だ・・・・・・出港の時間だ・・・・・・・・」

ラウラはこの後出港だと言う事を思い出した。
このままでは間に合わなくて出港時間が遅れたり、出港後気がついて後から合流となれば
面倒な事になる。

デワントン「そうとなれば急がないと、茂人に会わないといけないし。」

ラウラ「そうですよ。」

デワントンはラウラの言葉を聞いて先ほどの事を忘れラウラと共に走る。
このまま出港してしまえば、茂人に会えなくなる。

そうなってしまえばある意味後悔する事になる。

愛する夫と会う機会をここで逃してはならないと。
デワントンはそう思い、ラウラを追いかけるように走る。
間に合うのかどうかは心配であるが・・・・・

桐原少佐「急げ!もうそろそろ出港するぞ!」

ラウラ「申し訳ございません。」

ラウラとデワントンが向かった先には既に茂人がいた。
後少しで出港する寸前であった。

桐原少佐「デワ・・・・・」

デワントン「茂人・・・・・」

茂人とデワントンはお互いに顔を見合わせる。
これが最後なのか、当分会えないのか・・・・・・・・

桐原少佐「デワ来たか・・・・・・・」

デワントン「勿論・・・・・・・・・今、会わないでいつ会うの?」

桐原少佐「そうだな・・・・・・・・ベルタリア准尉、先に乗艦しろ!」

ラウラ「ハッ」

僅かな時間しかないが、二人で喋りたい。
ラウラは茂る人から先に乗艦するように言われそのままアルタミラに乗艦する。
そんな二人の気持ちをラウラは察しておりアルタミラに乗る。

入り込む所まで入るが、そこから先に進まず二人の様子を見る。

デワントン「茂人・・・・・・行ってらっしゃい、またここで・・・・」

桐原少佐「分かっている、子供達を頼む。デワ・・・・・また生きて、家族とお前に会いたい。」

デワントン「私もよ、早く行って帰ってきて・・・・・そうじゃないと・・・・」

桐原少佐「分かっている。」

デワントンと茂人はある程度の言葉を交わし別れる。
永遠の別れではないとは言え、何処か寂しい感じがする。
早く帰ってきて欲しい、デワントンの心はそう思っており。

茂人も早く帰りたいと思っていた。

出港する寸前にキスをする。
これが永遠の別れなのか、分からぬキスを。
それが終わると、アルタミラが出港するので二人は敬礼する。
二人の目から涙が出ている。

そんな姿を見ていたラウラは貰い泣きしている。
羨ましいのか、何処か切なさを覚えるのかのどちらかを.....
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする