マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

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第91話 民間人シェルター救助作戦 前編

2017-07-01 23:36:49 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ボドルザー基幹艦隊の決戦後各地で局地戦が展開されていた。
中和剤を散布できない地域では黒い雨に打たれながら、何のために争い何を望むのか分からないまま不毛な戦いを続ける。
両軍戦う力を無くしても武器弾薬を失おうとも・・・・・・・・・・近くにある物を狂気に変えて戦う。
ゼントラーディの砲撃で家族や友人などの大切な物を失った統合軍兵士達は例え8mの巨人であろうが・・・・・
アサルトライフルや拳銃と言う効果の低い装備で戦う。

それが地球上各地で行われていたのである・・・・・・・・・このまま止めなければいけない・・・・・・
滅びのゲームと言う物を・・・・・・・

                         【地球統合軍南米方面軍司令部】
地球統合軍南米方面軍司令部はパナマ運河支部や各地の生き残っている統合軍部隊と連絡を取り合っていた。
そして生き残っている可能性のある民間人のシェルターがある地域を探すように伝える。

桐原大佐「茂人、お前達の小隊にも整備と補給が済んだらエリア9地域の救助作戦に参加してもらう。出来るか?」

桐原中尉「あぁ親父には世話になるし飯分の仕事はするよ。」

桐原大佐「そう言ってくれると嬉しい・・・・・馬鹿息子でも仕事熱心だと安心するよ。」

桐原中尉「馬鹿息子は余計だ・・・・・休憩取ってから行くよ。」

桐原も救助作戦に加わる。
本業は可変戦闘機パイロットであるため救助部隊の護衛とかしないと地球統合軍がボロボロとは言え給料泥棒。
それに親父の世話になるし飯分の仕事をしなくてはならない・・・・・・・
そしてゼントラーディの娘達の分も・・・・・・・・

桐原中尉「イェル・ウォルター。」

『ハッ』

桐原中尉「今回はデワ達の護衛として一人残れ、強制はしない。護衛じゃない方は俺と相棒(バディ)を組んでくれ。」

イェル「では私が残ります、彼女達も地球文化に慣れていませんし。それにゼントラーディ軍に家族を失った者による差別的行為や報復も予想されるので・・・・・・」

ウォルター「俺が隊長と相棒?俺は彼女達と・・・・・・・」

イェル「あんたは少し不安なのよ、いや大不安。彼女たちに性的に手を出すでしょ。」

ウォルター「手を出さないよ、確かに美人だけど戦闘種族。逆に返り討ちに遭うっての・・・・」

桐原中尉「・・・・・・・・」

桐原中尉はデワントン達の護衛(監視の意味を含めて)と救助部隊の相棒の二つに分ける。
デワントン達の護衛にはイェルが、桐原の相棒にはウォルターが配置された。
もっとも元監察軍とは言えもう殆ど地球人と変わらないイェルはデワントン達と同じ女性だから警護するのにいいし。
男であるウォルターだといろんな面で心配だから自分の相棒と言う配置であり・・・・・・・
今の状況で一応一番いい方法だと桐原は思っている。

そして任務を実行するため更衣室でパイロットスーツに着替えバルキリーのある地下格納庫へ向かう。

デワントン「あっ・・・・・・・」

桐原中尉「デワ・・・何故ここに?」

デワントン「自分の部屋が分からなくて・・・・・・それよりも茂人はなぜ・・・・・・戦闘服を・・・・・・・」

桐原中尉「これから仲間の救助捜索のため出撃するんだよ、だから今格納庫に向かう所なんだ。」

偶然デワントンに出会い、デワントンに何故戦闘服を着ているのかと聞かれ出撃するからだと素直に言う。
それを聞いたデワントンは若干ショックを受けた顔をする・・・・・・
桐原は何故デワントンが若干ショックを受けた理由が分からずに戸惑う。
理由は・・・・・・・・

デワントン「何故・・・・生きているかどうか分からない仲間を助けに行くのですか?」

生きているか分からない人間を救助するのかと言う事である。
何故このような事を言い出すのかと言うと・・・・
ゼントラーディ軍には行方不明になった仲間を助ける習慣がないからである。
基本的に落伍した仲間は例え仲が良くても命令によって放置される。
そのためかそれが普通と言うのがゼントラーディ軍の兵士の間で当たり前だとされていた。
当然デワントンもその一人であった。

桐原はデワントンの質問に対し・・・・・・・

桐原中尉「それは軍人としての役目だからだ。」

デワントン「役目?戦う事ではないのですか?人を助ける軍人としての役目は聞いた事はありません・・・・・」

桐原中尉「かぁ・・・・・・・・まぁ戦う事は軍人としての役目だが、それは最終手段の事。人命救助はまずは最優先にする軍人の役目さ。」

デワントン「最優先?それが・・・・・?」

桐原中尉「あぁ最優先にすべき軍人としての役目だ。」

桐原は人命救助こそが最優先にすべき事だと伝えた。
なぜ人命救助が最優先なのか?
それは・・・・・・・・・・・・

戦争と言うのは仕掛けて戦争を起こす事以外は余程の事がない限り起こらない、兵士達は来るべき戦争に備え訓練する。
だがその半面、自然災害や消防や警察力では解決できない事故とかがあり・・・・・・
そこである程度、いや未知数の被害者が出てしまい行方知らずの人間が出てしまう。
まずは警察や消防が行方不明者を探すが、瓦礫とかの障害にぶつかってしまう・・・・・・・・

限界を感じやっと軍への災害出動を要請する。
72時間以内の時間内に救助を求める人々を救助する・・・・・・・・・
それが軍人がまずいちばん身近な事・・・・・・・・

それだけじゃない・・・・・・

戦場に置いても戦線に取り残された兵士や洋上や山岳地帯にパラシュート脱出したパイロットを救助する事がある。
戦場で孤立した兵士や洋上で漂流したりする兵士を見捨てる事はできない。
歴史的に有名な話は1944年のドイツ軍に包囲されたテキサス大隊を多数の犠牲者を出しながら救助した。
日系人部隊で編成された第442連隊戦闘団が有名である。

常に日ごろ兵士は生きているか生きてないか関係なく必死に仲間を助けたり、時には己を犠牲にしながら救助する。
それが正しき戦場に立つべき軍人の心得だと代々伝えられてきた。
桐原はそれを誇りにしていた・・・・・・・・・・

それを聞いたデワントンはよく分からなかったが・・・・・・・・
何度も自分の命を桐原が助けたのはそれがあったからだと理解する・・・・・
この心構えがあったから自分を助けたのだと・・・・・・・

桐原中尉「じゃあ俺は行くよ。」

桐原はそれを言い終えると格納庫へ向かう。
デワントンは振り向くが・・・・・・・・桐原の心構えを聞いたデワントンは格納庫に向かう桐原に言う言葉がなかった。

しかし・・・・・・
デワントンの心には・・・・・・
なんとも凄い人なんだろう・・・・・・・もっと彼を知ってみたいと言う願望を持つようになる。
だが・・・・・・・・・

デワントン「彼・・・いや・・・茂人・・・・の側で戦う事が出来るのならば・・・・・・・」

それよりも大きな願望を持つようになってしまう・・・・・・
桐原の側で戦うと言う事を・・・・
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