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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

長生きしたい人はテロメアにメッセイジを伝えるべきだとノーベル賞受賞のエリック・カンデル博士が書いている

2017年12月24日 17時47分52秒 | 生命
 人間など高度な動物は真核細胞で細胞の分裂数が制御されている。体の実質的な若さとは細胞の分裂可能な数になる。この細胞の分裂数を管理しているのがテロメアなのだ。赤ん坊はテロメアが長く、老人は短い。このため、テロメアの長さを維持し、あるいは復活させる研究が世界で実施されてきた。

 ノーベル賞受賞のエリック・カンデル博士ほかのチームはまさしく、若さを保つためのテロメアの研究を続けてきた。ずばり、テロメアを復活させることはできるのか?実はテロメアを復活させる酵素として、テロメラーゼの存在が分かっている。

 従って、将来はテロメアを復活させる方法が見つかるかもしれないが、物事はそう単純ではない。無限大の細胞分裂が可能な存在としてガンが有り、下手に手を加えるとガン細胞が生まれるかもしれない。

 テロメア復活技術は未来の夢として、自分でテロメアを長く維持する方法が紹介されている。同じ年齢でも生活スタイルなどによって、テロメアの長い人、短い人がいる。テロメアが短くなるケースは睡眠が短い、ストレスを受ける、運動不足などとなっている。

 実はこれらの条件は免疫性の条件と酷似している。従って、免疫力を増加させる方法が実はテロメアを長くすると考える事も出来そうだ。食べ物で気を付けなければならないのは赤身の肉を避ける事、特に肉の加工食品が危ないとされている。ソーセージは最悪だ。

 運動が良い事は分かっているが、度が過ぎるとかえってテロメアを短くしてしまう。付き合いたくない嫌な人は避けた方が良いらしい。逆に信頼できる人、親しい人が周りにいることはプラスになる。内に籠るよりは、外に出て積極的に働きかける方が良いに決まっている。

 テロメアに与えるメッセイジとは、睡眠は毎日7時間とる、深刻なストレスは避けたいが強いストレスを受けても合理的に判断してダメージを抑える、適当な運動を続ける、赤身の肉やその加工食品の摂取は出来るだけ減らすなどの生活習慣を続ける事だ。

 一つの例として、目標を明確に持ち、その実現のため健康維持を含めた計画を立て、着実に実行して行くやる気・・と言い換えることができるかもしれない。中にはそういうことを全く意識せず、幸せに長生きしている人もいるようだ。
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