🐈科学が高度に発展した現代でも進化論は最有力がダーウィン説で(突然変異と自然選択)、この点において135年以上変化はない。21世紀に入っての進展は遺伝子のコピーミスや遺伝子の損傷が進化を招いたというもの。
ところが、コピーや物理的影響による遺伝子の変化が進化に至ると考えるのは生物学者が数学を知らないからだ。コピーミスや物理的損傷には偏りも意図もない。ランダムに振れる確率の問題だ。木村博士が提唱した中立説はそのことを示している。
中立説によると、遺伝子の変化は有益でも不利益でもなく中立としている。小規模の遺伝子変化については中立性が確認ができており(当たり前)、大規模でも早晩証明されるはずだ。
もう一つ、重要なことを指摘しておこう。もし、遺伝子のコピーミスや物理的破壊がより高度な生体システムにヴァージョンアップできるとしたら、対象となる生体システムの中身が分かっていないと、有利な条件には導けない。何故なら、ある遺伝子の変化がプラスになるかマイナスになるかはそのシステムの実体によって異なるからだ。
🐈一方で、ビッグバン宇宙誕生は電子顕微鏡でも見えないような微小な粒子が、大宇宙に膨張したとするものだ。超ミクロの量子と超マクロの宇宙を無ず仕掛けはインフレーションと呼ぶ大膨張だ。しかし、素粒子が2倍に膨張し、あるいは10倍に膨張したという話は無いし、逆も無い。
素粒子が膨張して新たな多数の素粒子を生んだという報告も無い。物質が大膨張、大凝縮するにはプロセスが有り、そのプロセスを踏まないと変化しない。
一方で、ブラックホールが全宇宙の物質を吸収し、最終的に一つの微粒子に凝縮するプロセスも確認されていない。銀河の中心にあるブラックホールに質量は銀河質量の0.15%前後と固定している。
数学的な世界では、物質の構成や形成・変化のプロセスは無関係で、拡大解釈してゆけば物理的には何でもあり得る。ところが数学では、生物進化の原因やプロセスを表現できない。
科学の最大の謎である生物進化と宇宙の成り立ちにおいて、科学者は自分の都合の良いように解釈し、都合の良い世界を作り上げている。これはそれぞれの研究領域におけるアプローチの穴の部分で大きな行き違いを起こしている。そして、それが現代科学の閉塞を招いている。