日経サイエンス7月号ではビッグバン説の矛盾が明記されている。ここらは、日本の学界やビッグバン一辺倒のニュートン(国内科学雑誌)とは異なることろだ。僕も初めて知ることになったが、ダークエネルギーサーベイ(DES*1)がダークエネルギーの謎、ひいては宇宙モデルそのものの謎を解明しようとしている。
*1 The Dark Energy Survey:米、英、独、スイス、スペイン、ブラジルの25研究機関(日本が入っていない?)、300人のプロジェクトチーム
ビッグバンが想定する「宇宙を生んだ母なる真空」では粒子の物質と反物質が打ち消しあっている。この真空のエネルギーに関して理論計算(巨大)と観測値とでは10の120乗(120桁)の差が有るという。普通、1桁異なったら誤差の範囲を超えている。120桁となれば誤差ではなく明らかな想定間違いだろう。《次の写真がDESカメラ》
興味深いのは、DES結成の流れが1968年ごろ僕が考えた宇宙モデルに近づいてきていることだ。リーダーズダイジェストでブラックホールの記事を読み、「光を伝搬させる電子より小さい未発見粒子が宇宙を満たし、ブラックホールが光伝搬粒子を拘束している」と考えた。読んですぐに閃いた。
当時、高校、大学の物理では最も小さい物質は電子と教わっていた。ここらが常識人ではない僕の真骨頂だろう。非優等生・へそ曲がりとも言えるが。その後、電子より小さな物質(光伝搬粒子ではなかった*2)が次々発見されたことは僕の中では勲章である。
*2 発見されたとするヒッグス粒子が実は光伝搬粒子か?との疑問も
宇宙モデルにとって最大の転換点は「宇宙の加速的膨張の発見」だった。現在の宇宙モデルは時間を空間と見た数学理論であり、爆発膨張したものは、時間の反転などで再び元に収縮・凝縮する。ところが、宇宙が収縮するどころか膨張速度が加速されているとなるとこの数学理論は崩れる。
苦し紛れに出されたのがダークエネルギー(と思う)。その無茶苦茶な想定、および物理的に定義する時間は存在しない(従って、4次元空間も、宇宙を生んだ母なる真空も存在しない)・・と電気学会で発表したことは何度もこのブログで紹介した。
本日、新たに紹介したいのは、DESで重要テーマの「重力レンズ」が僕のモデルでは簡単に説明できること。超重力の天体周りでは光伝搬粒子はフィックスされているから、天体方向に光が直進できず、天体を迂回するように光が伝搬する。これが重力レンズの効果を生む。
重力による光伝搬粒子の拘束力は距離に対してマイナスの3乗であるから、落ち方が急激で、ある距離を過ぎると超重力天体の影響が弱まる(周囲に重力が有ると相殺され易くなる)。機会が有れば電気学会などで発表したい。
《宇宙物理学者はよく「場」という表現を使うが、これは作文だよね。得意な数式で説明して下さい》
DESはビッグバン説を終焉させる意図ではないにしても、矛盾が多く埋め難い穴が存在する以上、ビッグバン終焉へのルートをたどる。そうであればMY宇宙モデルへ接近する事だけは確かだ。
◆追記:ダークエネルギーの観測値と理論値の120桁の違いは多分、僕が「宇宙の拡大と共にどこからか斥力を持つダークエネルギーが湧いて来る疑問」を指摘してきた事に類すると思う。