マツダのCX-5ディーゼルはなかなかのものだと思った。2.2リットル・4気筒だが、パワーはガソリンに負けず、騒音・振動も少ない。アクセルを踏み込むと、あっという間に、80㎞/hに達する。乗り心地も良い。60%がディーゼルを購入するのもうなづける。燃費の良さは多分に影響している。ただ、私にとってはちょっとチビでスケールが物足りない。
マツダのディーラーは営業が若い女性で、感じが良い。以前アンケートを書いたので、記録が残っており、美人が出てきて挨拶。試乗も付き合ってくれた。主任さんでリーダーかと思ったが、女性は主任ばかり。
BMWのX5はビッグサイトで外観を見て以来。ディーゼルモデルでミニ・モデルチェンジ。フロントガラスにスピードと方向指示が表示されるのは、目を下に動かさずに済むので、集中でき、運転しやすい。
バックに入れると、数種類のモードで状況が確認できる。丁度真上から見るようなビューは慣れると、大変重宝。前後左右の障害物との位置が客観的に把握できる。勿論、通常の後ろが移るモードもある。オートワイパー(既存?)は雨の量でコントロールするのは、気が利いている。
BMWはやはり飛び出しだろうね。兎に角、パワーは凄い。車重2.2トンなのに、245馬力で、トルクは540NM。坂道をぐいぐい加速できる。40㎞/hぐらいまでは、同じX5のガソリンに負けるかもしれないが、速度がついてくると、トルクで頑張れる。特に高速では、他の車を圧倒するだろう。
ま、しかし、坂道の加速という点では、クラウン・アスリートのハイブリッドが一番すごかったとは思う。多分、エンジンとモーターが同時に駆動させているせいだろう。X5をパワモードにしたときとの比較はできていない。
コーナリングも楽だ。前輪と後輪の駆動を50%と50%にし、Rの小さなコーナーを速度を落とさず難なく回る。車体が傾きにくいし、外に持って行かれる遠心力をあまり感じない。
ガソリン車(X5)は振動が気になったが、ディーゼルではややソフトで気にならない。交差点の信号待ちの時、低いが独特の音はする。ヨーロッパ系の車は、無音とはいかないようだ。ただ、音楽をかけていると全く聞こえない。スピーカーのパワーは110Wだったか、迫力は有る。
ミッションはベンツ同様、電子系で、指で動かせ、国産の訳の分からんギザギザを気にしなくて良い。何と8速で(ベンツは7速)、ディーゼルの特性を十分生かせる。いつ切り替わったか分からない。レバーを左に倒すだけで、パワーモードになり、加速力が増す。ブレーキも止まった時はオートブレーキで、坂の信号でも安心。
ウィンカーは、軽く押すと3回ライトが光って消え、ちょっとだけ時間をのばすと連続で作動する。ただ、ウィンカーが左のレバーなので最初は間違えてしまう。オートクルーズは240㎞/hぐらいまで設定できる。色々、国産車には無い機能が満載だが、サイズの点ではちょっと不満。
幅は193cm、高さが177cm、長さは486cmぐらいか。高さはエアサスの調整で180cmには出来るらしいもののランクルと比べ、ふたまわりぐらい小さい。つまり同じ四駆とはいってもランクルとは別の種類の車と考えたほうが良い。ベンツのMクラスはX5と兄弟のようだが、左ハンドルなのでこれは勘弁して欲しい。
価格は全部で900万円かな。それだけの価値の有る車とは感じた。ただ、BMWの営業は約束時間が守られないなど不安が有り、車はともかくとして、どうでしょうね。
私のランクル100ディーゼルは遂に21万kmを超えた。新車のよう、とは言えないが、見た目には分からないし(6年保証のテフロンコーティングは今でも元気)、音や振動は多少大きくなったものの、ディーゼルとしては静粛。エンジンは快調で、急坂を恐らく120km/h以上で登りきる。横幅の広さは、その辺の空間というか舞台と共に移動している感じ。
ランクルの乗り心地は丁度、湖面を100トンクラスのクルーザーで疾走する感じ。80km/hあたりが最も心地よい。高速道路が緩やかに景色移動し、高速に感じない。安定感抜群だし、固めとは言え、クッションは良い。ランクル以外では、中国人が乗せてくれたフォード(中国大陸を長距離走った)のクッションはちょっと癖になりそうな、独特の気持ち良さだった。
これまでのメンテでは、タイヤを2回、タイミングベルトを2回、ジェネレーターを1回、バッテリー(2個装備)を2回取り換え、前方の差動ギアが鳴り出したので調整してもらった。10万キロを超えたところで、トヨタが売り上げのために、高い機器を交換。駐車場で何度かこすって、ウレタンバンパーはそっくり取り替え。今は取り換えるところも無い。何しろタフだね。
フロントデザインはクラウンの兄貴みたいで、今一つ。然しながら、高いポジションで、しかも抜群の駆動力で、燃費も良い。明確な欠点はいくつかあるが、トータルでランクルディーゼルに勝る車は無い。ランニングの安さ(イニシャルではない)が高得点になっていることは否定しない。