石油のスポット価格が先週122ドルまで下がったものの、早晩200ドルを超えることは誰の目にも明らかである。日本やアメリカでは石油が余っていると言うのに、お構いなしに石油価格は上がり続ける。日本の石油会社は、国内の石油を輸出しており、十分利益が出るらしい。昨日もトヨタのディーラーと話したが、今年中にもレギュラーガソリンが1リットル200円を超えそうである。私は、ガソリン仕様しかないランクル200の購入を躊躇している。
ご存知の方も多いと思うが、てんぷらの廃油は改質してディーゼルエンジンの燃料として使える。何で、政府や地方自治体はもっと積極的に天ぷら廃油のリサイクルに力を入れないのか不思議であるが、そこは官僚や役人のサボタージュ体質で、しんどいことはやらない。
それより何より、日本は農水省の指導で、税金を投入して休耕田を増やしてきた。その正確な数字は公表されていないが、45万ヘクタール以上とも言われている。そこに、菜種油をとる菜種を栽培すれば、莫大なディーゼルオイルが確保できる。このようなエネルギー確保は国家戦略から極めて重要であり、しかも国産エネルギーである。
CO2対策の切り札は原子力エネルギーしかないかなと考えていたが、意外なところに大きな解決策が有った。福田首相が国内の休耕田を全て菜種栽培にすると宣言し、実施に取り組めば、現実的なエネルギー対策、CO2対策にもなる。是非、実現してほしい国家戦略だ。