昨日は、毒々しい程のあかね色の夕焼けであった。夕焼けの翌日は晴れと言うが、今日は朝から雲一つ無 い快晴である。こんな日は、とても家でジットしている気にはならず、また何処へ出かけたくなるのだが、山道 歩きの暑さを想像すれば気後れがしてしまう。やはり今日は指をくわえ、家でジットしている事にしょう。
今の読書はジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」の下巻に差し掛かったところである。当然と思われて いた事を、もう一段掘り下げてその根元から解き明かす論考には目からウロコである。さらに欧米人やキリスト教 徒(一神教徒)特有の優越感や偏見を排し、淡々とした論旨であることも共感を持って読むことができる。(著者 はアメリカ人である)
日経サイエンスの10月号にこんなデータが載っていた。
①全米理科教師の30%が、進化論を教えないよう圧力を感ずる。
②米国人の69%が、学校での祈祷が許されるべきと考えている。
③25%の人が、UFOの一部は他天体からの宇宙船と考えている。
④48%の人が、神が過去一万年以内に人間を創造したと考えている。
⑤39%の人が、進化論の裏付けが不十分と考えている。
何やら背筋が寒くなる様な話であるが、一方で上記のような著書がベストセラーになる懐の深さも併せ持つ のもアメリカである。夕焼けを見て、自然の摂理の奥深さと言うもう一方の「神の存在」を感じてほしいものだ。