昭和の全日本プロレス

全日の旗揚げからG馬場三回忌追悼興行までの記録です。当ブログの記事や画像を、ブログ等にそのまま転載する行為は禁止します。

'72ジャイアント・シリーズ第2弾

2011年01月08日 20時00分22秒 | '72全日本プロレス

参加外人選手
ザ・デストロイヤー(183cm110kgアメリカ・ニューヨーク出身)
アブドーラ・ザ・ブッチャー(186cm139kgスーダン出身)
サイクロン・ネグロ(188cm114kgベネズエラ出身)
ムース・モロウスキー(193cm127kgカナダ出身)
ルーファス・ジョーンズ(184cm126kgアメリカ・マサチューセッツ出身)12/4~12/21
カール・フォン・スタイガー(178cm109kg西ドイツ出身)

全日本プロレス出場選手
ジャイアント馬場
サンダー杉山
大熊元司
マシオ駒
サムソン・クツワダ
百田光雄
佐藤昭夫
藤井誠之
(国際プロレス)
デビル・紫(176cm93kg大阪出身)12/2、3
本郷篤(180cm104kg熊本出身)
米村勉(176cm105kg秋田出身)
(レフリー)ジョー樋口、ケン・ハーバー(テキサス)

----------------
コメント

第1戦~第5戦('72ジャイアントS第2弾)

2011年01月08日 19時00分24秒 | '72全日本プロレス
開幕戦 12月2日(土)東京・足立区体育館 観衆3500人(超満員)
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&杉山(2-1)デストロイヤー&ネグロ
①馬場(11分2秒体固め)ネグロ
②デストロイヤー(1分55秒4の字固め)杉山
③日本組(10分12秒反則勝ち)外人組
デストロイヤーが馬場へ4の字固め。馬場がロープに逃げレフリーがブレイクさせようとしたが、デストロイヤーは4の字を外さず反則負け。

30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(5分28秒体固め)大熊元司
ブッチャーは大熊の額への噛み付き攻撃などで流血させ、ジャンピング・エルボードロップでフォール。
マシオ駒(14分50秒両者リングアウト)カール・フォン・スタイガー
ムース・モロウスキー(10分37秒片エビ固め)サムソン・クツワダ

20分1本勝負
佐藤昭夫(12分25秒逆さ押さえ込み)百田光雄
デビル紫(時間切れ)本郷篤
藤井誠之(12分1秒体固め)米村勉

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録(生中継)

今シリーズからジャイアント・サービスが、会場内でジャイアント馬場のイラスト入りTシャツなどの販売を開始。またデストロイヤーがアメリカから持ってきたマスクやTシャツも販売された。

----------------------------------
第2戦 12月3日(日)栃木・黒磯市公会堂 観衆2500人
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&大熊(2-1)ブッチャー&モロウスキー
①モロウスキー(4分27秒体固め)大熊
②日本組(14分3秒リングアウト)外人組
③馬場(1分53秒体固め)モロウスキー

30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(27分35秒4の字固め)マシオ駒
サンダー杉山(15分54秒両者リングアウト)サイクロン・ネグロ
カール・フォン・スタイガー(11分50秒体固め)サムソン・クツワダ

20分1本勝負
佐藤昭夫(時間切れ)デビル紫
百田光雄(14分53秒首固め)米村勉
本郷篤(12分44秒片エビ固め)藤井誠之

(試合開始17時)

----------------------------------
第3戦 12月4日(月)岩手・一関市体育館 観衆4500人
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&駒(2-1)デストロイヤー&ブッチャー
①ブッチャー(13分57秒体固め)馬場
②馬場(7分20秒体固め)ブッチャー
③馬場(2分14秒体固め)ブッチャー

30分1本勝負
サンダー杉山(17分41秒リングアウト)ムース・モロウスキー
サイクロン・ネグロ(15分39秒反則勝ち)大熊元司
ルーファス・ジョーンズ(12分34秒体固め)サムソン・クツワダ
カール・フォン・スタイガー(9分55秒片エビ固め)佐藤昭夫

20分1本勝負
藤井誠之(12分46秒体固め)百田光雄
本郷篤(14分52秒片エビ固め)米村勉

(試合開始18時)

12月1日セントルイスでのNWA世界ヘビー級王座挑戦の為に来日が遅れていたルーファス・ジョーンズが、この日から出場。

----------------------------------
第4戦 12月6日(水)山形・米沢市体育館 観衆5000人
世界ヘビー級王座争奪第3戦 60分3本勝負
ジャイアント馬場(2-1)アブドーラ・ザ・ブッチャー
①馬場(10分7秒反則勝ち)
ブッチャーが角材を持ち出し馬場を攻撃。制止するレフリーも殴り馬場の反則勝ち。
②ブッチャー(1分5秒体固め)
ブッチャーは馬場をヘッドバットで倒し、ジャンピング・エルボードロップを決めフォール。
③馬場(2分31秒体固め)
脳天チョップの連打から水平打ち。続けてブッチャーをロープに振り32文ドロップキックを決めフォール。
※馬場・争奪戦3戦2勝1分
馬場のコメント
「まさか角材でやられるとは思わなかった。ガーンときて気が遠くなり、3本目が始まるまでは、はっきりと覚えていない。3本目は何かボーッとしていたが、黒い壁に向かって必死で飛んだら手応えがあった。ブッチャーはまた強くなった。次はデストロイヤーだが、今日以上の敵になることは間違いない。慎重に必勝作戦を立てたい。」

タッグマッチ45分3本勝負
デストロイヤー&ジョーンズ(2-1)大熊&駒
①ジョーンズ(13分2秒体固め)大熊
②大熊(6分36秒体固め)ジョーンズ
③デストロイヤー(3分36秒4の字固め)駒

30分1本勝負
サンダー杉山(15分59秒原爆固め)カール・フォン・スタイガー
サイクロン・ネグロ(12分13秒逆さ押さえ込み)サムソン・クツワダ
ムース・モロウスキー(13分32秒片エビ固め)佐藤昭夫

20分1本勝負
藤井誠之(15分53秒逆エビ固め)本郷篤

※記録には残っていないが、他にバトルロイヤルが行われた模様。

(試合開始18時)「全日本プロレス中継」収録

----------------------------------
第5戦 12月8日(金)群馬・館林市体育館 観衆2800人
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&杉山(2-1)デストロイヤー&モロウスキー
①モロウスキー(15分31秒片エビ固め)杉山
②馬場(2分20秒片エビ固め)モロウスキー
③杉山(6分8秒体固め)モロウスキー

30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(5分33秒体固め)マシオ駒
大熊元司(19分1秒反則勝ち)サイクロン・ネグロ
カール・フォン・スタイガー(14分19秒体固め)サムソン・クツワダ
ルーファス・ジョーンズ(10分56秒体固め)本郷篤

20分1本勝負
佐藤昭夫(12分52秒体固め)百田光雄
米村勉(16分25秒逆エビ固め)藤井誠之

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録

----------------------------------
コメント

第6戦~第10戦('72ジャイアントS第2弾)

2011年01月08日 18時30分56秒 | '72全日本プロレス
第6戦 12月9日(土)愛知・豊田市民体育館 観衆5200人
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&杉山(2-1)ブッチャー&ジョーンズ
①ブッチャー(13分35秒体固め)馬場
②杉山(3分46秒体固め)ジョーンズ
③馬場(3分31秒体固め)ブッチャー

30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(24分59秒4の字固め)大熊元司
サイクロン・ネグロ(9分30秒体固め)マシオ駒
ムース・モロウスキー(25分45秒片エビ固め)サムソン・クツワダ
カール・フォン・スタイガー(14分17秒体固め)佐藤昭夫

20分1本勝負
本郷篤(15分17秒片エビ固め)百田光雄
藤井誠之(15分55秒片エビ固め)米村勉

(試合開始18時30分)

----------------------------------
第7戦 12月11日(月)島根・出雲市体育館 観衆4100人
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&クツワダ(2-1)デストロイヤー&ネグロ
①デストロイヤー(17分5秒体固め)馬場
②馬場(2分49秒体固め)デストロイヤー
③馬場(5分4秒体固め)ネグロ

30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(3分35秒体固め)マシオ駒
サンダー杉山(12分15秒反則勝ち)ルーファス・ジョーンズ
大熊元司(時間切れ)ムース・モロウスキー
カール・フォン・スタイガー(13分39秒体固め)本郷篤

20分1本勝負
佐藤昭夫(11分36秒体固め)藤井誠之
米村勉(13分29秒逆エビ固め)百田光雄

(試合開始18時30分)

----------------------------------
第8戦 12月12日(火)鳥取・米子市体育館 観衆4500人
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&杉山(2-1)ブッチャー&モロウスキー
①モロウスキー(7分49秒体固め)杉山
②杉山(11分20秒リングアウト)ブッチャー
③杉山(3分55秒体固め)モロウスキー

30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(23分47秒4の字固め)大熊元司
サイクロン・ネグロ(16分34秒体固め)マシオ駒
ルーファス・ジョーンズ(13分47秒体固め)サムソン・クツワダ
カール・フォン・スタイガー(15分28秒体固め)佐藤昭夫

20分1本勝負
本郷篤(14分17秒片エビ固め)藤井誠之

(試合開始18時30分)

----------------------------------
第9戦 12月14日(木)岡山市武道館 観衆4500人
USヘビー級選手権 60分3本勝負
ザ・デストロイヤー(2-1)サンダー杉山 
①デストロイヤー(11分36秒首固め)
②杉山(3分19秒体固め=サンダードロップ)
③デストロイヤー(5分9秒4の字固め)
※デストロイヤーが、タイトル防衛に成功。
デストロイヤーはタイトル防衛後、テレビ中継の放送席に来て「もし馬場とのシングルマッチで私が負けたら、馬場の味方として協力を惜しまない。」と発言。

タッグマッチ45分3本勝負
馬場&クツワダ(2-1)ブッチャー&ジョーンズ
①馬場(9分25秒片エビ固め)ジョーンズ
②ジョーンズ(4分57秒体固め)馬場
③馬場(5分16秒片エビ固め)ジョーンズ

30分1本勝負
サイクロン・ネグロ(22分27秒体固め)大熊元司
マシオ駒(19分17秒反則勝ち)ムース・モロウスキー
カール・フォン・スタイガー(12分43秒体固め)本郷篤

20分1本勝負
佐藤昭夫(11分32秒体固め)米村勉

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録

----------------------------------
12月15日力道山の命日にあたり東京・池上の本門寺で、百田家と全日本プロレスが合同で供養を行った。

----------------------------------
第10戦 12月16日(土)福井・小浜上中町体育館 観衆3800人
タッグマッチ60分3本勝負
ブッチャー&ジョーンズ(2-1)馬場&駒
①馬場(15分12秒片エビ固め)ジョーンズ
②ブッチャー(2分17秒体固め)馬場
③ジョーンズ(8分23秒体固め)駒

30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(26分30秒片エビ固め)大熊元司
サンダー杉山(12分50秒体固め)ムース・モロウスキー
サイクロン・ネグロ(16分18秒体固め)サムソン・クツワダ
カール・フォン・スタイガー(14分31秒片エビ固め)佐藤昭夫

20分1本勝負
百田光雄(13分29秒首固め)本郷篤
米村勉(14分5秒逆エビ固め)藤井誠之

(試合開始18時)

----------------------------------
コメント

第11戦~第15戦('72ジャイアントS第2弾)

2011年01月08日 18時00分59秒 | '72全日本プロレス
第11戦 12月17日(日)富山・高岡市体育館 観衆3800人
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&大熊(2-1)デストロイヤー&ネグロ
①デストロイヤー(20分52秒体固め)馬場
②馬場(9分56秒体固め)デストロイヤー
③馬場(9分15秒体固め)ネグロ

30分1本勝負
サンダー杉山(9分50秒両者リングアウト)アブドーラ・ザ・ブッチャー
マシオ駒(16分18秒体固め)ルーファス・ジョーンズ
カール・フォン・スタイガー(16分40秒体固め)サムソン・クツワダ
ムース・モロウスキー(12分42秒背骨折り)佐藤昭夫

20分1本勝負
百田光雄(15分4秒首固め)藤井誠之
本郷篤(13分16秒片エビ固め)米村勉

(試合開始14時)

----------------------------------
第12戦 12月18日(月)石川・七尾市城山体育館 観衆3500人
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&杉山(2-1)ブッチャー&ジョーンズ
①ジョーンズ(9分58秒体固め)杉山
②杉山(6分35秒リングアウト)ブッチャー
③杉山(3分43秒体固め)ジョーンズ

30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(23分9秒体固め)サムソン・クツワダ
サイクロン・ネグロ(23分7秒逆さ押さえ込み)マシオ駒
大熊元司(18分32秒体固め)ムース・モロウスキー
カール・フォン・スタイガー(15分31秒体固め)本郷篤

20分1本勝負
佐藤昭夫(14分55秒体固め)百田光雄
藤井誠之(14分46秒エビ固め)米村勉

(試合開始18時30分)

----------------------------------
第13戦 12月19日(火)新潟市体育館 観衆4500人
世界ヘビー級王座争奪第4戦 60分3本勝負
ジャイアント馬場(2-1)ザ・デストロイヤー
①馬場(18分29秒体固め)
馬場は、ロープの反動を利用して攻撃してきたデストロイヤーへジャンピング・ネックブリーカー・ドロップを決めフォール。
②デストロイヤー(3分43秒4の字固め)
デストロイヤーはアトミック・ドロップにきた馬場の足を取り4の字固めを決めタイ。
③馬場(11分40秒リングアウト)
デストロイヤーが馬場の左足をサードロープに乗せジャンプしてレッグブリーカーにいこうとした瞬間、タイミングを合わせて馬場が蹴り上げると、デストロイヤーはトップロープ越しに場外へ吹っ飛びダウン。カウント20が数えられ馬場のリングアウト勝ち。
試合後、リングを降りた馬場はデストロイヤーをかかえ起こし、リングに戻り握手。
※馬場・争奪戦4戦3勝1分

鶴田友美がリング上からファンに紹介された。

タッグマッチ45分3本勝負
杉山&駒(2-1)ブッチャー&ネグロ    
①ネグロ(12分48秒体固め)駒
ネグロは駒へヘッドバット。さらにエプロンのブッチャーの頭へ2度ぶつけてからショルダー・バスターを決めフォール。
②日本組(8分45秒リングアウト)外人組
ブッチャーが杉山をフルネルソンに決めたところへネグロがショルダータックル。しかし杉山にかわされ同士討ちとなりブッチャーは場外転落。そこから場外戦となったが、リングアウト寸前に杉山がリングへ戻り勝利。
③駒(6分37秒体固め)ネグロ
ブッチャーの凶器を奪った駒は、杉山がロープに振ったネグロへ凶器パンチを打ち込みフォール。

30分1本勝負
ルーファス・ジョーンズ(16分15秒反則勝ち)大熊元司
カール・フォン・スタイガー(16分24秒体固め)サムソン・クツワダ
ムース・モロウスキー(12分50秒体固め)本郷篤

20分1本勝負
佐藤昭夫(13分22秒体固め)藤井誠之
百田光雄(15分56秒首固め)米村勉

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録

----------------------------------
第14戦 12月20日(水)埼玉・越谷市体育館 観衆3500人
タッグマッチ60分3本勝負
ブッチャー&ネグロ(2-1)馬場&クツワダ
①ブッチャー(8分36秒体固め)馬場
②馬場(6分17秒体固め)ネグロ
③ネグロ(7分46秒体固め)クツワダ

30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(19分33秒体固め)大熊元司
マシオ駒(16分52秒エビ固め)カール・フォン・スタイガー
サンダー杉山(12分58秒逆エビ固め)ムース・モロウスキー
ルーファス・ジョーンズ(12分59秒体固め)佐藤昭夫

20分1本勝負
百田光雄(15分54秒首固め)藤井誠之
本郷篤(14分44秒体固め)米村勉

(試合開始18時30分)

----------------------------------
第15戦(最終戦) 12月21日(木)東京・後楽園ホール 観衆2600人
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&デストロイヤー(2-0)ネグロ&モロウスキー
①馬場(16分32秒片エビ固め=16文キック)モロウスキー
②デストロイヤー(8分8秒4の字固め)ネグロ
シリーズ中の約束通り、デストロイヤーの全日本プロレス入りが決定。夢のタッグが実現し、馬場とデストロイヤーがリングへ登場すると、ブッチャーがリング下に現れ、裏切り者として唾をかけるなどデストロイヤーを挑発。
2本目、デストロイヤーの4の字固めにネグロがギブアップし日本側のストレート勝ちが決まると、モロウスキーが「俺には4の字固めは効かない」と仰向けになってデストロイヤーを挑発。デストロイヤーが4の字固めをかけると、モロウスキーは即座にギブアップ。

30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(7分13秒反則勝ち)サンダー杉山
大熊元司(15分34秒体固め)カール・フォン・スタイガー
マシオ駒(13分34秒エビ固め)ルーファス・ジョーンズ

20分1本勝負
サムソン・クツワダ(12分39秒体固め)本郷篤
佐藤昭夫(14分7秒体固め)百田光雄
米村勉(15分13秒逆エビ固め)藤井誠之

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録

-------------------
12月23日の午後、ジャイアント馬場はサンタクロースの格好で、東京・練馬区の石神井学園を訪問し、子供たちにプレゼントを配った。
コメント