昭和の全日本プロレス

全日の旗揚げからG馬場三回忌追悼興行までの記録です。当ブログの記事や画像を、ブログ等にそのまま転載する行為は禁止します。

第6戦~第9戦('75オープン選手権)

2011年09月17日 19時20分41秒 | '75全日本プロレス
第6戦 12月12日(金)三重・鈴鹿市立体育館 観衆2200人
オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(21分36秒回転エビ固め)ジャイアント馬場
ドリーは馬場がココナッツクラッシュにきたところをバックドロップで投げフォール。何とか馬場がこれを返して立ち上がるが、ドリーは続けてエルボースマッシュから回転エビ固めでフォール。ロープ際だった為、馬場が足がロープにかかっていたと抗議するが判定は覆らず。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャンボ鶴田(時間切れ)ヒロ・マツダ

タッグマッチ60分1本勝負
木村&デストロイヤー(1-0)ブッチャー&マードック
①木村(13分21秒体固め)マードック

オープン選手権試合 30分1本勝負
パット・オコーナー(時間切れ)ホースト・ホフマン

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドン・レオ・ジョナサン(11分11秒両者リングアウト)ケン・マンテル
両者もつれて場外転落、場外でダウンしたままリングへ戻れず。

20分1本勝負
グレート草津(7分19秒コブラツイスト)伊藤正男
マイティ井上(8分13秒体固め)桜田一男
肥後宗典(7分39秒片エビ固め)大仁田厚

15分1本勝負
淵正信(11分32秒逆さ押さえ込み)園田一治

(試合開始18時30分)

※レイスは、左肩脱臼の為、またラシク(背中の筋)、ローデス(右足首)、レスリング(背骨)は、11日武道館大会で負傷したため欠場。
ヘーシンクは成績が振るわないことを理由に欠場。
以上の選手は、残り試合を棄権して帰国。
この日から大木も欠場。

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第7戦 12月13日(土)福井市体育館 観衆5500人(満員)
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(6分5秒リングアウト)アブドーラ・ザ・ブッチャー
ブッチャーが馬場を場外へ投げ落とし、追いかけてレフリーの制止を聞かずにパンチ・噛みつき攻撃。なんとか馬場がリングへ戻ろうとするが、ブッチャーはエプロンで馬場を捕まえ噛みつき・首絞め攻撃を続け再び場外へ。場外カウントが進む中ブッチャーを鉄柱に叩きつけてリングに転がり込んだ馬場のリングアウト勝ち。
しかし結果に納得のいかないブッチャーは試合後も大暴れし馬場と場内で乱闘を続け、リングで勝ち名乗りを受ける馬場へ再度襲い掛かろうとしたところで、止めに入ったブレアースPWF会長を蹴り倒しエルボーバットを決めるなど暴行した為、ブレアースPWF会長は即座にブッチャーに対し1000ドルの罰金を科した。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャンボ鶴田(9分19秒両者リングアウト)ラッシャー木村
鶴田が木村の顔面へ張り手を連発しロープの反動をつけてフライング・ボディアタックにいくが、ロープに近く両者トップロープ越しに場外転落し、場外で張り手の応酬となりドロー。
鶴田のコメント
「後味がすっきりしないし、こうなったら絶対決着をつける。」

オープン選手権試合 30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(22分43秒両者リングアウト)ドン・レオ・ジョナサン
ジョナサンがデストロイヤーをロープに振り抱え上げたところで、デストロイヤーがトップロープを掴んだ為、両者トップロープ越しに場外転落。場外カウントが進む中、先にリングへ戻ろうとするが足の引っ張り合いとなりリングへ戻れずドロー。

オープン選手権試合 30分1本勝負
パット・オコーナー(15分2秒逆さ押さえ込み)マイティ井上
井上がダブルアーム・スープレックスにきたところをオコーナーが切り返して逆さ押さえ込みを決めフォール。

タッグマッチ30分1本勝負
ドリー&マンテル(1-0)マツダ&高千穂
①ドリー(23分53秒体固め=バックドロップ)高千穂

30分1本勝負
グレート草津(15分58秒両者リングアウト)ホースト・ホフマン

20分1本勝負
ディック・マードック(10分57秒体固め)桜田一男
肥後宗典(10分45秒片エビ固め)伊藤正男

15分1本勝負
淵正信(10分17秒首固め)大仁田厚

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録(生中継)

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第8戦 12月14日(日)山形・米沢市営体育館 観衆5900人
タッグマッチ60分1本勝負
馬場&デストロイヤー(1-0)ブッチャー&ジョナサン
①馬場(16分48秒体固め)ジョナサン

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(17分53秒エビ固め)ラッシャー木村
木村がクロスチョップからコブラツイストをを仕掛けたが、ドリーはこれを切り返してグランドコブラに移行しフォール。
ドリーのコメント
「ようやく調子が上向いてきた。木村は粘り強い男だ。グラウンドで勝負したのが勝因だろう。」
木村のコメント
「やはりジュニアはうまい。次は千葉大会の馬場さんとの試合。死に物狂いで頑張る。」

オープン選手権試合 30分1本勝負
ヒロ・マツダ(時間切れ)パット・オコーナー

オープン選手権試合 30分1本勝負
ディック・マードック(11分5秒回転エビ固め)グレート草津
草津はマードックをロープに振りタックルを狙ったが、マードックは草津を飛び越えるように回転エビ固めを決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
マイティ井上(時間切れ)ケン・マンテル

20分1本勝負
ジャンボ鶴田(時間切れ)ホースト・ホフマン
高千穂明久(7分23秒体固め)桜田一男
伊藤正男(11分15秒エビ固め)肥後宗典

(試合開始18時30分)

力道山13回忌追善特別合同大試合の後、欠場していた大木金太郎がオープン選手権を棄権し帰国していた事が判明した。
力道山追善試合でブッチャーに勝てなかった事と、その試合で力道山の長男の百田義浩リングアナにケガをさせてしまった事を気にしていたという証言があり、それが原因だと思われる。

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第9戦 12月15日(月)仙台・宮城県スポーツセンター 観衆6000人(満員)
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(16分49秒体固め)ジャンボ鶴田
馬場が鶴田をロープに振り16文キックを狙うが鶴田がロープにしがみつき逃げると、間髪入れず馬場は鶴田の首を取ってネックブリーカー・ドロップから河津落としを決めフォール。
馬場のコメント
「スピードと技は文句がつけようがない。すごくよくなっているのが分かったが、まだ全体的に重みがもうひとつ。」
鶴田のコメント
「やっぱり社長を意識しないつもりでいても、つい意識するような感じになってしまった。」

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(20分56秒エビ固め)ホースト・ホフマン
ドリーは、ホフマンが波乗り固めにきたところを両手首を掴んで前方に投げ落とし両肩に足をかけダブルアームバー。ホフマンが逃れようと両足をドリーの方へ上げた瞬間、ドリーはその足へ自分の足を掛けて押さえエビ固めに決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(3分9秒体固め)ドン・レオ・ジョナサン
ジョナサンはブッチャーをボディスラムで叩きつけ、ロープの反動をつけてサンセット・フリップ。しかしブッチャーはこれをかわし、ジョナサンが自爆したところへエルボードロップを決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(時間切れ)ヒロ・マツダ
残り時間2分、デストロイヤーがマツダをロープに振り体当たりにいくも両者ダウン。先に起き上がったマツダのボディスラムをデストロイヤーが浴びせ倒すがカウント2。マツダがデストロイヤーの技を切り返し、首固め、逆さ押さえ込みを決めるがカウント2。最後、デストロイヤーが仕掛けた4の字固めをマツダがデストロイヤーの左足を押さえて決めさせず時間切れ。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ディック・マードック(時間切れ)パット・オコーナー
残り時間3分、オコーナーが低い体勢のブレーンバスターからマードックをロープに振って後方回転エビ固めにいくがカウント1。さらにパンチの打ち合いからオコーナーが逆さ押さえ込みを決めるもカウント2。続けてロープに振ったマードックをボディスラム気味に投げるもロープブレイクとなり、首投げからのフォールをマードックが返したところで時間切れ。

オープン選手権試合 30分1本勝負
グレート草津(11分37秒両者リングアウト)ケン・マンテル
マンテルが草津を場外に投げ落とし、マンテルが追いかけて殴り合いとなるが、草津がすきをついてリングに戻ろうとするも、マンテルが草津のタイツを掴んで場外へ引き戻しドロー。

タッグマッチ30分1本勝負
木村&井上(1-0)高千穂&桜田
①井上(7分48秒体固め)桜田

20分1本勝負
肥後宗典(7分51秒片エビ固め)伊藤正男

15分1本勝負
大仁田厚(9分35秒逆さ押さえ込み)淵正信

※東京での力道山追善パーティー出席の為に仙台へ来れない百田義浩リングアナに代わって、国際プロレスの鈴木利夫リングアナが選手コールを行った。

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録

オープン選手権試合得点経過
7点ードリー、馬場、マードック
6点ー木村、ブッチャー
5点ー鶴田、デストロイヤー、オコーナー
4点ーレイス、ジョナサン、井上
3点ーホフマン、マツダ
2点ー大木、ラシク、草津
1点ーレスリング、マンテル

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12月15日午後1時から東京・大田区池上の本門寺で力道山の13回忌墓前祭が行われた。オープン選手権大会に参加中の馬場とデストロイヤーも出席し、墓前祭終了後仙台に向かった。
なお午後5時から東京・ヒルトンホテル「紅真珠の間」で百田家主催の追善パーティーがスポーツ、芸能、政財界から個人にゆかりのあった関係者が多数つめかけて行われた。

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コメント

第10戦~第12戦('75オープン選手権)

2011年09月17日 19時10分46秒 | '75全日本プロレス
第10戦 12月16日(火)新潟・長岡市厚生会館 観衆4000人
オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(5分20秒両者リングアウト)ラッシャー木村
試合開始から場外戦が繰り返され、客席後方までもつれ込んでの乱闘となりドロー。

タッグマッチ30分1本勝負
馬場&マツダ(0-0)ドリー&鶴田
①時間切れ

オープン選手権試合 30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(時間切れ)マイティ井上
試合終盤になってデストロイヤーが4の字固めを決めようと連続攻撃を仕掛け4の字が決まりかけるが、井上がデストロイヤーの左足を押さえて決めさせず時間切れ。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドン・レオ・ジョナサン(7分43秒体固め)グレート草津
草津に場外に落とされたジョナサンは、リングに戻り際に近づいてきた草津をタックルで倒しサンセットフリップを決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ディック・マードック(時間切れ)ホースト・ホフマン

オープン選手権試合 30分1本勝負
ケン・マンテル(11分47秒首固め)パット・オコーナー
マンテルが逆さ押さえ込みを狙ったが、これをオコーナーが切り返し逆さ押さえ込み。しかしマンテルが回転して足を絡めて首固めを決めフォール。

タッグマッチ20分1本勝負
桜田&伊藤(1-0)高千穂&大仁田
①伊藤(12分14秒体固め)大仁田

15分1本勝負
肥後宗典(8分30秒逆エビ固め)淵正信

(試合開始18時30分)

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第11戦 12月17日(水)千葉公園体育館 観衆4000人
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(6分53秒体固め)ラッシャー木村
馬場が木村の逆エビ固めをロープへ逃げたところへ、ブッチャーが乱入し馬場を場外に引きずりだし攻撃。ここへ鶴田が助けに入りブッチャーと乱闘となるが、ブッチャーは鶴田を放送席に叩きつけ、近づいてきた木村の髪の毛を掴んで鉄柱へ叩きつけ、再び馬場に襲い掛かった後に木村と乱闘となるが
セコンドがブッチャーを控え室に戻して試合再開。この乱闘で木村が額から流血するも、馬場に対してヘッドバット5連発。しかし6発目にきたところで馬場は木村の腹へひざ蹴りから河津落としを決めフォール。
試合後、納得のいかない国際プロレスの吉原社長がジョー樋口レフリーを突き飛ばしながら猛抗議、樋口レフリーも激高し吉原社長に突っかけようとするところをブレア―スPWF会長が止めに入るなど両陣営がリングに入り険悪な状態となったが、最後は馬場と木村、樋口レフリーと吉原社長・木村が握手。
ひと段落着いたと思ったところへまたもブッチャーが現れ、リング内で木村とブッチャーが殴り合い、馬場も加わるとブッチャーは一目散に控室へ去り、再び馬場と木村が握手して別れた。
馬場のコメント
「俺としてもこんな試合で不本意だ。あれだけセコンド陣がついていたのだから、なんで乱入を止められなかったのか、それが面白くない。木村が最初張り手できた時にはやるなと思ったし、頭突きも迫力があったし、いい選手だ。裁定はレフリーの権利としてやったのだから、文句のないフォール勝ちだ。」
木村のコメント
「冗談じゃない。このままで引き下がれるわけがないじゃないですか。ブッチャーにやられた後、血で目がかすみ苦しかった。とにかく悔しい。馬場さん、ブッチャーともう一度やらなければ腹の虫がおさまらんでしょう。」
吉原社長のコメント
「あんな裁定があるか。ブッチャーが飛び込んできた時点で試合は成立しないはずだ。このオープン選手権が終わったら、この問題について馬場君とじっくり話し合うつもりだ。」

オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(8分31秒反則勝ち)ジャンボ鶴田
鶴田の仕掛けたスピニング・トーホールドをロープへ逃げたブッチャーは場外に下り、鶴田のセコンドについていたドリーを見つけ突き飛ばすと、ドリーもエルボーで対抗。そこへ鶴田も加わり二人がかりでブッチャーに対しイス攻撃などを行った為、鶴田の反則負け。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(17分12秒両者リングアウト)ドン・レオ・ジョナサン
ドリーがキーロックを決めると、ジョナサンはそのドリーの体を持ち上げて肩に担ぐような形になったが、バランスを崩しトップロープ越しに場外へ。しかしエプロンに落ちたドリーはキーロックを外さず、またもジョナサンが肩に担ぐようにしてリングに戻ろうとエプロンに上ったところでカウント10が数えられドロー。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ホースト・ホフマン(13分50秒回転エビ固め)ザ・デストロイヤー
デストロイヤーのエルボーバットで場外に落ちたホフマンがエプロンに上がったところで、デストロイヤーがロープを掴んで反動をつけてタックル。しかしホフマンはトップロープを飛び越えてデストロイヤーに飛びつき、回転エビ固めを決めてフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ヒロ・マツダ(時間切れ)マイティ井上
残り時間1分、井上がドロップキック2連発からフォールするがカウント2。今度はマツダがコブラツイストからグランドコブラへ移行しフォールを狙うが決まらず、井上がフロントのインディアン・デスロックを決めたところで時間切れ。

30分1本勝負
パット・オコーナー(10分58秒エビ固め)高千穂明久

タッグマッチ30分1本勝負
マードック&マンテル(1-0)小鹿&大熊
①マードック(18分3秒体固め)大熊

20分1本勝負
鶴見五郎(12分45秒首固め)桜田一男

15分1本勝負
伊藤正男(9分27秒体固め)淵正信

※当初、オープン選手権試合としてグレート草津対パット・オコーナーの試合が予定されていたが、急遽草津が欠場となってしまい試合中止。桜田と対戦予定だった高千穂がオコーナーと対戦。セコンドとして会場に来ていた国際プロレスの鶴見が急遽出場して桜田と対戦した。

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録

この日オープン選手権大会の実行委員会が三賞選考委員会を開き候補選手が決定した。
(殊勲賞)馬場、ドリー、ブッチャー、マードック
(敢闘賞)木村、鶴田、ジョナサン、デストロイヤー
(技能賞)マードック、オコーナー、井上、マツダ

オープン選手権試合得点経過(優勝の可能性がある選手)
9点ードリー、馬場
8点ーマードック、ブッチャー

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第12戦(最終戦) 12月18日(木)神奈川・川崎市体育館 観衆4800人(満員)
オープン選手権大会表彰式
全試合終了後に表彰式が行われ、優勝したジャイアント馬場にワールド大リーグ杯と東京スポーツ新聞社杯、殊勲賞のドリー・ファンク・ジュニア、技能賞のディック・マードック、敢闘賞のジャンボ鶴田とラッシャー木村に各賞の盾が贈られた。
馬場のコメント
「オープン選手権の性格からして仕方ないが、やはり最終戦はジュニアかブッチャーとやりたかったよ。ホフマンに勝ったけど感激がわいてこないんだよ、不思議と。これがブッチャーやジュニアに勝っての優勝とあれば、また別の感慨もわくのに。なんか拍子抜けした気だよ。お客さんもそうだったんじゃないかな。
できればもう一度ぐらい(オープン選手権クラスの大会)はやってみたいね。今度やる時は鶴田が一番の強敵となるだろうね。とにかくこのシリーズの収穫は、鶴田の活躍に尽きる。」
ドリーのコメント
「残念だ。鶴田にあそこまで粘られるとは思わなかった。馬場はラッキーな男だ。」
木村のコメント
「とにかくきのうの馬場さんとの試合を落としたのが心残りだ。スッキリした形で負けていれば何の文句もないのだが。目標はあくまでも優勝だったのだが…」
マードックのコメント
「ジュニアに追いつく事が目標だった。もちろん優勝を狙ったが、まあまあ満足の成績だと思う。また全日プロが同じような大会を企画したら、絶対参加するよ。」

オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(8分50秒リングアウト)ザ・デストロイヤー
試合前からブッチャーがデストロイヤーを襲い場外乱闘が繰り返されたが、ブッチャーは場外戦のスキをついてカウントアウト寸前にリングへ滑り込み勝利。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(10分5秒片エビ固め)ホースト・ホフマン
馬場はホフマンがヘッドロックにきたところを切り返して河津落とし。続けてネックブリーカー・ドロップを決めフォール。
※馬場が11点を獲得し、次の試合のブッチャーとデストロイヤー戦の勝敗にかかわらず最高得点が決定した為、馬場の優勝が決定。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャンボ鶴田(時間切れ)ドリー・ファンク・ジュニア
残り時間2分、各種スープレックス、スピニング・トーホールドの応酬も決定打とならず、最後はエルボーとチョップの打ち合いとなったところでゴング。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ヒロ・マツダ(7分32秒コブラツイスト)ケン・マンテル
マツダがドロップキックを連発した後にコブラツイストを決め勝利。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ラッシャー木村(7分45秒両者リングアウト)ディック・マードック
マードックは、ヘッドバットにきた木村を抱え込むようにトップロープ越しに場外へ落とし、場外で殴り合いを続けドロー。

タッグマッチ30分1本勝負
ジョナサン&オコーナー(1-0)井上&草津
①オコーナー(12分37秒回転エビ固め)井上

タッグマッチ30分1本勝負
小鹿&大熊(0-0)高千穂&クツワダ
①時間切れ

20分1本勝負
桜田一男(13分29秒エビ固め)伊藤正男

オープン選手権試合の成績
優勝ジャイアント馬場(8戦5勝1敗2分11点)
2位ドリー・ファンク・ジュニア(8戦4勝1敗3分10点)
2位アブドーラ・ザ・ブッチャー(8戦5勝1敗2分10点)
4位ディック・マードック(8戦2勝6分8点)
5位ジャンボ鶴田(8戦1勝2敗5分6点)
5位ラッシャー木村(8戦3勝2敗3分6点)
5位ホースト・ホフマン(8戦2勝3敗3分6点)
5位ザ・デストロイヤー(8戦1勝2敗5分6点)
5位ヒロ・マツダ(8戦1勝7分6点)
5位ドン・レオ・ジョナサン(8戦3勝2敗3分6点)
5位マイティ井上(8戦1勝2敗5分6点)
12位パット・オコーナー(5戦1勝4分5点)
13位ハーリー・レイス(5戦1勝4分4点)
14位ケン・マンテル(8戦1勝3敗4分3点)
15位大木金太郎(3戦1勝2分2点)
15位バロン・フォン・ラシク(5戦1勝3敗1分2点)
15位グレート草津(6戦1勝4敗1分2点)
18位ミスター・レスリング(5戦3敗2分1点)
19位ダスティ・ローデス(4戦2敗2分0点)
19位アントン・ヘーシンク(3戦2敗1分0点)

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録

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12月22日東京・新宿の東京大飯店で行われた国際プロレスの納会で吉原社長がジャイアント馬場に対し、12月20日付で木村との対戦要望書を送ったと発表した。
対戦要望書
「オープン選手権大会中の12月17日千葉公園体育館大会におけるジャイアント馬場対ラッシャー木村戦中、アブドーラ・ザ・ブッチャーの乱入という不測の事態が生じ、われわれにとって非常に不本意な試合展開となりましたことは、誠に遺憾の極みと言わざるを得ません。つきましては茲に改めて貴殿とラッシャー木村との再戦を国際プロレス及び同選手会の総意として貴殿に要望いたします。」

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コメント

(海外情報)佐藤昭夫・羽田光男12月

2011年09月17日 19時00分28秒 | '75全日本プロレス
12月1日フロリダ州ウエストパームビーチ・オーデトリアム
タッグマッチ
ルーズベルト・ジョーンズ&トム・ジョーンズ(1-0)羽田光男&ミスター・イトー

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12月2日フロリダ州フォートマイヤーズ・ナショナル・ガード・アーモリー
タッグマッチ
ルーズベルト・ジョーンズ&トム・ジョーンズ(1-0)リップ・ホーク&羽田光男

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12月3日フロリダ州マイアミビーチ・コンベンションホール
ビル・ドロモ(1-0)羽田光男

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12月3日アイオワ州デモイン・ベテランズ・メモリアル・オーデトリアム
佐藤昭夫(勝敗不明)タンク・パットン

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12月4日カンザス州カンザスシティ・メモリアルホール
佐藤昭夫(反則勝ち)ベニー・ラミレス

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12月5日ミズーリ州セントジョセフ・オーデトリアム 観衆1360人
ミックスドマッチ
ベニー・ラミレス&ベティ・ニコリ(12分22秒1-0)佐藤昭夫&シャロン・ブルックス

佐藤昭夫(反則勝ち)ベニー・ラミレス

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12月5日フロリダ州フォートローダーデール・ナショナル・ガード・アーモリー
羽田光男(勝敗不明)ポーター・ティンデール

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12月6日ミズーリ州セントルイス・チェイスパーク・プラザホテル・KPLRスタジオ・テレビマッチ
佐藤昭夫(0-0)アリ・バジリ

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12月7日カンザス州サリーナ・メモリアルホール
佐藤昭夫(勝敗不明)タンクパットン

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12月8日フロリダ州オーランド・エディグラハム・スポーツスタジアム
羽田光男(勝敗不明)ルーズベルト・ジョーンズ

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12月9日フロリダ州フォートマイヤーズ・ナショナル・ガード・アーモリー
タッグマッチ
トム・ジョーンズ&ルーズベルト・ジョーンズ(1-0)羽田光男&ドクター・デス

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12月10日カンザス州ハッチンソン・コンベンションホール
佐藤昭夫(勝敗不明)タンク・パットン

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12月11日カンザス州カンザスシティ・メモリアルホール
ボブ・ブラウン(1-0)佐藤昭夫

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12月12日フロリダ州フォートローダーデール・ナショナル・ガード・アーモリー
羽田光男(勝敗不明)マイク・スナイダー

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12月12日ミズーリ州セントジョセフ・オーデトリアム 観衆1500人
佐藤昭夫(11分37秒1-0)ベニー・ラミレス

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12月13日ミズーリ州セントルイス・チェイスパーク・プラザホテル・KPLRスタジオ・テレビマッチ
タッグマッチ
ニック・ボックウインクル&オックス・ベーカー(1-0)ジェリー・オーツ&佐藤昭夫

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12月14日カンザス州フォートスコット・メモリアルホール
タッグマッチ
佐藤昭夫&テッド・オーツ(勝敗不明)ロン・バス&ダッチ・マンテル

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12月15日カンザス州ウイチタ・センチュリーⅡ・オーデトリアム
佐藤昭夫(勝敗不明)タンク・パットン

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12月15日フロリダ州ウエストパームビーチ・オーデトリアム
トム・ジョーンズ(1-0)羽田光男

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12月18日カンザス州カンザスシティ・メモリアルホール
ミックスドマッチ
佐藤昭夫&ジーン・アントン(1-0)ベニー・ラミレス&サンディ・パーカー

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12月19日フロリダ州タラハシー・スポーツスタジアム
羽田光男(勝敗不明)ロン・スター

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12月19日ミズーリ州セントジョセフ・オーデトリアム
タッグマッチ20分1本勝負
佐藤昭夫&テッド・オーツ(0-0)ロン・バス&ダッチ・マンテル
①時間切れ

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12月23日フロリダ州フォートマイヤーズ・ナショナル・ガード・アーモリー
羽田光男(時間切れ)ジョン・ヒース

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12月25日フロリダ州マイアミビーチ・コンベンションホール
タッグマッチ
エイブ・ジェイコブス&ディノ・ブラボー(1-0)羽田光男&ザ・アウトロー

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12月25日カンザス州カンザスシティ・メモリアルホール
2000ドル争奪ポール・バトルロイヤル
(参加選手)エド・ウイスコスキー、レイ・キャンディ、ジェリー・オーツ、テッド・オーツ、ロン・バス、ダッチ・マンテル、佐藤昭夫、マイク・ジョージ、タンク・パットン、ベニー・ラミレス
(優勝)レイ・キャンディ

タッグマッチ
佐藤昭夫&マイク・ジョージ(1-0)タンク・パットン&ベニー・ラミレス

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12月26日カンザス州アチソン・メモリアルホール
タッグマッチ
佐藤昭夫&レイ・キャンディ対タンク・パットン&ベニー・ラミレス

10人参加バトルロイヤル
(参加選手)エド・ウイスコスキー、ジェリー・オーツ、マイク・ジョージ、テッド・オーツ、ロン・バス、ダッチ・マンテル、佐藤昭夫、レイ・キャンディ、タンク・パットン、ベニー・ラミレス
※試合結果不明

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12月27日アイオワ州デモイン・ベテランズ・メモリアル・オーデトリアム
ミックスドマッチ
佐藤昭夫&シャロン・ブルックス(勝敗不明)ベニー・ラミレス&ベティ・ニコリ

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12月29日フロリダ州ウエストパームビーチ・オーデトリアム
タッグマッチ
ビッグ・バッド・ジョン&トム・ジョーンズ(1-0)羽田光男&ジョン・スミス

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12月30日フロリダ州フォートマイヤーズ・ナショナル・ガード・アーモリー
ジョン・ヒース(1-0)羽田光男


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'75オープン選手権大会・開催まで①

2011年09月10日 20時00分56秒 | '75全日本プロレス
9月29日午後3時から全日本プロレスは東京・銀座の東急ホテルで記者会見を行い、ジャイアント馬場代表が「全日本プロレス・オープン選手権大会」の開催についての声明文を読み上げ、日本の他団体にも参戦を呼び掛けた。

「全日本プロレス・オープン選手権大会開催に際して」 
 新しい希望に燃えて一致団結、我々が全日本プロレスを創設してからすでに満三年になりました。
 思い起こせば創設にあたっては我が国のプロレスの開祖である故力道山先生のご遺族から全面的協力をいただき先生ゆかりのチャンピオン・ベルトの寄贈を受けてPWFヘビー級選手権を設立、さらにその後世界最大のプロレス統轄組織NWAへの加盟、旧日本プロレス選手団との合流、世界最高峰NWA世界ヘビー級選手権の獲得など、発展の一途をたどりましたことは、ひとえに皆々様から寄せられました御支援、御指導、御鞭撻の賜物であると厚く感謝する次第です。
 激動する世の中、プロレス事業もまた多事多難ではありますが、我々は、力道山先生の遺志を体しつつ日本プロレス界のリーダーとして自覚を固め、その責任の大きさを痛感して一層の努力を誓っております。
 時あたかもNWA本部では、アメリカ合衆国建国二百年を迎えるにあたり組織の権威発揚のため、各メンバー占有地域において記念事業を企画開催することが決定いたしました。
 また本年十二月十五日は恩師力道山先生の十三回忌にあたるに鑑み、その正当なる後継者として私ジャイアント馬場は、本年こそ世界プロレス史を飾る最大の記念行事を開催するに、まさに有意義な年であると判断致しました。
 この千載一遇の好機をとらえ、私のプロレス生涯における最初にして最大の行事「全日本プロレス・オープン選手権大会」はNWA本部主催、管轄のもと、PWF並びに全日本プロレスが主管、実施するものとし、外へはNWA有力メンバーの協力を得て各地域を代表する強力レスラーの派遣を要請し、内には、オープン選手権大会の主旨を尊重しNWAの認可を得て、その傘下団体のみならず、広く門戸を開放し、各団体から代表主力参加選手の参加を求め広く対戦する機会を提供するものであります。
 申すまでもなく、このオープン選手権大会は、選び抜かれた者が正々堂々と持てる技倆で覇を競う場であります。追って私は各方面関係者にご協力を願い、本大会開催準備委員会を発足させ、大会の年内実現に向かって邁進する覚悟であります。
 ファン各位、関係各方面の御協力、御支援を重ねてお願いする次第であります。
昭和五十年九月二十九日
全日本プロレスリング株式会社  ジャイアント馬場

ジャイアント馬場のコメント
「この企画は私の最初にして最後の大行事。皆さんの協力なしでは実現できない話だから、各界からのバックアップをお願いしているわけです。新日本プロレス、国際プロレスに対しては、この発表によって参加を呼び掛けたものと受け取ってください。」
アントニオ猪木・新日本プロレス社長のコメント
「プランニングとしては賛成だ。筋としては私が前から言っていた事で異論はない。しかしこの発表の限りでは具体的なものが何もないので、今のところ趣旨には賛同としか言いようがない。具体的な話があれば、参加するという方向で検討してもいい。」
吉原功・国際プロレス社長のコメント
「思い切ったプランニングで、趣旨は大変結構な事だと思う。ウチはこうしたプランには以前から進めてきた話だし、反対する理由は何一つない。ただ具体的なものがないのだから、ウチの選手が参加するかどうかは即答できない。」

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10月3日全日本プロレスは六本木の事務所で記者会見を行い、オープン選手権大会開催準備委員を発表。あわせて準備委員会の事務局を全日本プロレス事務所に置く事も発表された。

オープン選手権大会開催準備委員
長谷川淳三(NWA委員)
八田一朗(日本アマレス協会会長)
高橋典義(東京スポーツ新聞社事業局長)
田鶴浜弘(プロレス評論家)
百田義浩(百田家ならびに全日本プロレス代表)
オープン選手権大会開催準備事務局長
米沢良蔵(全日本プロレス渉外部長)

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10月12日ヒロ・マツダの参加が決定。
又、NWA本部は準備委員会へ「NWA世界ヘビー級チャンピオンのジャック・ブリスコ、元チャンピオンのドリー・ファンク・ジュニア、ハーリー・レイスの3人のうち1人以上を派遣する」と通達。

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10月13日新日本プロレスのアントニオ猪木は「直接の参加要請が無い事と全日本のシリーズに自分の会社のスケジュールを犠牲にしてまで出るつもりはない。」という事で、オープン選手権大会への不参加を表明。

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10月17日オープン選手権大会開催準備委員会事務局は、大会参加資格を発表。
オープン選手権大会参加資格
①日本人選手
各団体の主力代表選手
②国外在住選手
(A)当該選手が契約中のプロモーター、またはNWA本部の推薦を必要とする。
(B)当該選手が契約中のテリトリー及び、その他のテリトリーにおいて最近1ヵ月以上にわたって現役活動を続けている事。
(C)最近1年間のうちにNWAが認める各テリトリー認定チャンピオンベルトを保持した者、及びそれに準じるもの。
以上、各項の条件を満たす選手で、参加希望のある者はNWA本部(アマリロ・オフィス代行)で参加申し込みを受け付けNWA、PWF、大会開催準備委員会で審査の上決定する。

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10月18日国際プロレスの吉原功代表は、長谷川淳三開催準備委員会委員長、ジャイアント馬場と会い参加の内意を伝えた。

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10月30日国際プロレスの吉原代表、ラッシャー木村、マイティ井上は、蔵前国技館のリング上からオープン選手権大会への参加を表明。

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11月4日午後2時から東京・銀座の東急ホテルでオープン選手権大会開催準備委員会事務局が記者会見を行い、大会日程(12月6日東京・足立区体育館~18日川崎市体育館まで全12戦)と参加外人選手が発表された。
参加外人選手
NWA本部・ハーマン・ガスト(テキサス州アマリロ)推薦
ドリー・ファンク・ジュニア
NWA本部・ボブ・ガイゲル(カンサス州)推薦
ハーリー・レイス
ジム・バーネットNWA第一副会長推薦
アブドーラ・ザ・ブッチャー
ジン・キニスキー(カナダ・バンクーバ)・ドン・オーエン(オレゴン州)推薦
ドン・レオ・ジョナサン
ジャック・アドキッセンNWA会長推薦
ディック・マードック
エディ・グラハム(フロリダ州)、バーン・ガニア(ミネソタ州)推薦
ダスティ・ローデス
ボブ・ルース(イリノイ州シカゴ)、グストフ・カイザー(西ドイツ)推薦
ホースト・ホフマン
ディック・ザ・ブルーザー(インジアナ州)、ブルーノ・サンマルチノ(ニューヨーク)推薦
バロン・フォン・ラシク
サム・マソニックNWA顧問推薦
パット・オコーナー
ジム・クロケット・ジュニア(ノースカロライナ州)推薦
ミスター・レスリング
リー・フィールズ(アラバマ州)推薦
ケン・マンテル
NWA本部・レロイ・マクガーク(オクラホマ州)推薦
ヒロ・マツダ
以上12選手

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11月5日東京・銀座の東急ホテルでオープン選手権大会開催準備委員会事務局が記者会見を行い、G馬場、J鶴田、ザ・デストロイヤー、R木村、M井上、G草津が出席し、開催準備委員会から日本側選手が発表された。
全日本プロレス
ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、ザ・デストロイヤー、アントン・ヘーシンク
国際プロレス
ラッシャー木村、グレート草津、マイティ井上
大韓プロレス
大木金太郎
以上8選手

日本テレビの倉持アナウンサーが代表して、会見に出席した6選手に戦いたい相手などコメントを求めた。
井上「外人レスラーではドリー、全日プロでは馬場さんと鶴田君と戦いたい。」
草津「NWA系の選手。特にドリー、レイスと手合わせしたいね。」
木村「鶴田、ブッチャーともやりたいが、自分の力を試す意味で馬場さんとやりたい。」
馬場「だれとあたったっていいよ。勝つとか優勝するとか大きな事は言えない。それだけ強いメンバーが揃っているからね。」
鶴田「ジュニアに勝って恩返ししたいし、この前ブッチャーに負けたのでケリをつけたい。それに木村さん、井上さんともやってみたいですね。」
デストロイヤー「(国際の選手に向かって)彼らが私と戦いたいと申し入れないのは、勝てる自信が無いからだ。彼らだけでなくても、私の4の字固めを破るレスラーがいれば100万円を進呈しよう。」
デストロイヤーの発言を受け草津が「俺に4の字固めをかける事ができたら、倍の200万円払ってやる。」と言い返した為、デストロイヤー対草津戦が実現すれば賞金マッチとなる事になった。

また長谷川淳三開催準備委員会委員長より、「これだけ大規模な大会はワールド戦にふさわしい」として、日本プロレスが持っていたワールド・大リーグ戦の大トロフィーがオープン選手権大会優勝者に贈られる事となった。

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'75オープン選手権大会・開催まで②

2011年09月10日 19時50分57秒 | '75全日本プロレス
11月11日午後3時から六本木の全日事務所(大会事務局)でオープン選手権大会開催準備委員会が記者会見を行い、大会ルール、試合進行の全容について発表した。また大会開催準備委員会は、実行委員会に移行した。

試合方法は、全選手総当りが日程上不可能である事とトーナメントでは夢の対決が実現しないなどの問題があるため、ファン投票(※)をもとに、順位奇数番の選手を東組、順位偶数番の選手を西組に配置し、大会実行委員会がカードを編成(大相撲方式)。
※ファン投票応募要領
①ファンが考えるランキング1位から20位までを書く。
②ファンが望む"夢の対決"のカード5組を書く。
③"夢の対決"のカードは、日本人同士、外国人同士でもかまわない。
以上を官製ハガキに書いて、全日事務所、東京スポーツ、日本テレビ宛に投票(11月24日必着)。

オープン選手権大会ルール
①試合時間は30分1本勝負で、試合ルールはPWFルールを適用する。
②オープン選手権試合は得点制とし、フォール、リングアウト、反則の勝ちは2点、時間切れ引き分けは1点、負けと両者リングアウトは0点。
③レフリーはNWA公認のジョー樋口、ジェリー・マードックが務める。場合によっては、大会審判委員長も兼ねるパット・オコーナーが起用される事も考えられる。
④公式戦を終了した時点で最高得点者を優勝とし、同点者がいる場合は優勝決定戦(30分1本勝負)を行う。
優勝者にはワールド大リーグ杯が贈られる他、殊勲、敢闘、技能の三賞も最終戦で決定する。

全日本プロレス・オープン選手権大会実行委員会
オープン選手権大会名誉会長
小林与三次(日本テレビ放送網代表取締役社長)
オープン選手権大会会長
ジャック・アドキッセン(NWA会長)
オープン選手権大会副会長
ジム・バーネット(NWA第一副会長)
八田一朗(日本アマチュア・レスリング協会会長)
井上博(東京スポーツ新聞社社長)
岩渕康郎(日本テレビ放送網編成局長)
オープン選手権大会顧問
サム・マソニック(NWA顧問・前NWA会長)
バーン・ガニア(前AWA世界ヘビー級チャンピオン)
グストル・カイザー(欧州プロレス連合副会長・ハンブルグ国際プロレス協会会長)
オープン選手権大会実行委員会委員長
ロード・ブレアース(PWF会長)
オープン選手権大会実行委員会副委員長兼審判委員長
パット・オコーナー(NWA委員)
オープン選手権大会実行委員会副委員長兼表彰選手選考委員長
長谷川淳三(NWA委員)
オープン選手権大会実行委員
馬場正平(全日本プロレス社長・NWA委員)
吉原功(国際プロレス社長)
百田義浩(力道山家代表・全日本プロレス役員)
高橋典義(東京スポーツ新聞社事業局長)
江守哲郎(全日本プロレス副社長)
越智正典(日本テレビ放送網運動部長)
オープン選手権大会実行委員会事務局長
米沢良蔵(全日本プロレス渉外部長)

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11月26日午後3時から六本木の全日事務所でオープン選手権大会実行委員会は記者会見を行い、ファン投票の結果と12会場の主なカードを発表した。
ファン投票の結果(投票総数43587通、無効投票は63通)
<ランキング>
①ジャイアント馬場(827133点)
②ドリー・ファンク・ジュニア(773971点)
③アブドーラ・ザ・ブッチャー(718168点)
④ハーリー・レイス(670237点)
⑤ジャンボ鶴田(588210点)
⑥ラッシャー木村(569034点)
⑦大木金太郎(547294点)
⑧ホースト・ホフマン(535126点)
⑨ダスティ・ローデス(511302点)
⑩バロン・フォン・ラシク(445983点)
⑪ザ・デストロイヤー(421251点)
⑫ディック・マードック(369296点)
⑬ヒロ・マツダ(350264点)
⑭ドン・レオ・ジョナサン(343536点)
⑮パット・オコーナー(330988点)
⑯ミスター・レスリング(291216点)
⑰マイティ井上(231480点)
⑱グレート草津(227219点)
⑲ケン・マンテル(215112点)
⑳アントン・ヘーシンク(178480点)
※ランキングの得点は、ハガキに書かれた順位を1位20点、2位19点・・・・19位2点、20位1点として計算。

<夢のカード上位30組>
1、ジャイアント馬場対ジャンボ鶴田
2、ドリー・ファンク・ジュニア対アブドーラ・ザ・ブッチャー
3、ジャイアント馬場対ラッシャー木村
4、ザ・デストロイヤー対アブドーラ・ザ・ブッチャー
5、ジャイアント馬場対ドリー・ファンク・ジュニア
6、大木金太郎対アブドーラ・ザ・ブッチャー
7、ジャンボ鶴田対マイティ井上
8、ジャイアント馬場対ハーリー・レイス
9、ドリー・ファンク・ジュニア対ハーリー・レイス
10、ジャイアント馬場対アブドーラ・ザ・ブッチャー
11、ザ・デストロイヤー対グレート草津
12、ジャンボ鶴田対ラッシャー木村
13、大木金太郎対ディック・マードック
14、ヒロ・マツダ対マイティ井上
15、ヒロ・マツダ対パット・オコーナー
16、ラッシャー木村対アブドーラ・ザ・ブッチャー
17、ラッシャー木村対バロン・フォン・ラシク
18、ジャイアント馬場対ホースト・ホフマン
19、ジャンボ鶴田対ドリー・ファンク・ジュニア
20、ドン・レオ・ジョナサン対アントン・ヘーシンク
21、ザ・デストロイヤー対ミスター・レスリング
22、大木金太郎対ハーリー・レイス
23、アブドーラ・ザ・ブッチャー対ハーリー・レイス
24、ジャンボ鶴田対ヒロ・マツダ
25、ラッシャー木村対ドリー・ファンク・ジュニア
26、アブドーラ・ザ・ブッチャー対ドン・レオ・ジョナサン
27、ザ・デストロイヤー対マイティ井上
28、ジャイアント馬場対バロン・フォン・ラシク
29、ハーリー・レイス対ダスティ・ローデス
30、ヒロ・マツダ対ホースト・ホフマン

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<主要カード>
12月6日東京・足立区体育館
ドリー・ファンク・ジュニア対アブドーラ・ザ・ブッチャー
ジャイアント馬場対バロン・フォン・ラシク
マイティ井上対ミスター・レスリング
アントン・ヘーシンク対ドン・レオ・ジョナサン
タッグマッチ
デストロイヤー&鶴田対マードック&ホフマン

12月7日川越市民体育館
ドリー・ファンク・ジュニア対ハーリー・レイス
ジャイアント馬場対ダスティ・ローデス
大木金太郎対ディック・マードック
ザ・デストロイヤー対ミスター・レスリング
タッグマッチ
鶴田&草津対ブッチャー&ジョナサン

12月8日呉市体育館
大木金太郎対ハーリー・レイス
ラッシャー木村対バロン・フォン・ラシク
グレート草津対アブドーラ・ザ・ブッチャー
タッグマッチ
馬場&デストロイヤー対ドリー&ジョナサン

12月9日福岡九電記念体育館
ジャイアント馬場対ハーリー・レイス
ドリー・ファンク・ジュニア対バロン・フォン・ラシク
ザ・デストロイヤー対グレート草津
ジャンボ鶴田対ホースト・ホフマン
タッグマッチ
木村&井上対ブッチャー&マンテル

12月10日岐阜市民センター
アブドーラ・ザ・ブッチャー対ハーリー・レイス
ジャンボ鶴田対マイティ井上
ラッシャー木村対ドン・レオ・ジョナサン 
タッグマッチ
馬場&ヘーシンク対ドリー&ホフマン

12月12日鈴鹿市立体育館
ジャイアント馬場対ドリー・ファンク・ジュニア
ジャンボ鶴田対ヒロ・マツダ
ホースト・ホフマン対パット・オコーナー
タッグマッチ
木村&デストロイヤー対ブッチャー&マードック

12月13日福井市体育館
ジャイアント馬場対アブドーラ・ザ・ブッチャー
ジャンボ鶴田対ラッシャー木村
マイティ井上対パット・オコーナー
タッグマッチ
マツダ&草津対ドリー&マンテル

12月14日米沢市営体育館
ラッシャー木村対ドリー・ファンク・ジュニア
ヒロ・マツダ対パット・オコーナー
マイティ井上対ケン・マンテル
タッグマッチ
馬場&デストロイヤー対ブッチャー&ジョナサン

12月15日宮城県スポーツセンター
ジャイアント馬場対ジャンボ鶴田
ドリー・ファンク・ジュニア対ホースト・ホフマン
アブドーラ・ザ・ブッチャー対ドン・レオ・ジョナサン
ヒロ・マツダ対ザ・デストロイヤー
タッグマッチ
木村&井上対高千穂&桜田

12月16日長岡市厚生会館
ラッシャー木村対アブドーラ・ザ・ブッチャー
マイティ井上対ザ・デストロイヤー
グレート草津対ドン・レオ・ジョナサン
タッグマッチ
馬場&マツダ対ドリー&鶴田

12月17日千葉公園体育館
ジャイアント馬場対ラッシャー木村
ジャンボ鶴田対アブドーラ・ザ・ブッチャー
ドリー・ファンク・ジュニア対ドン・レオ・ジョナサン
マイティ井上対ヒロ・マツダ
タッグマッチ
マードック&マンテル対高千穂&クツワダ

12月18日川崎市体育館
ジャイアント馬場対ホースト・ホフマン
ジャンボ鶴田対ドリー・ファンク・ジュニア
アブドーラ・ザ・ブッチャー対ザ・デストロイヤー
ヒロ・マツダ対ケン・マンテル
タッグマッチ
草津&井上対ジョナサン&オコーナー

ラッシャー木村とグレート草津はスケジュールの都合で12月7日から、パット・オコーナーはニュージーランドにいる実姉が急病の為12月11日から出場。

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12月5日午後7時から東京・銀座の東急ホテル・グリル銀座で、「全日本プロレス・オープン選手権大会前夜祭」が行われた。

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