第10戦 12月16日(火)新潟・長岡市厚生会館 観衆4000人
オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(5分20秒両者リングアウト)ラッシャー木村
試合開始から場外戦が繰り返され、客席後方までもつれ込んでの乱闘となりドロー。
タッグマッチ30分1本勝負
馬場&マツダ(0-0)ドリー&鶴田
①時間切れ
オープン選手権試合 30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(時間切れ)マイティ井上
試合終盤になってデストロイヤーが4の字固めを決めようと連続攻撃を仕掛け4の字が決まりかけるが、井上がデストロイヤーの左足を押さえて決めさせず時間切れ。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ドン・レオ・ジョナサン(7分43秒体固め)グレート草津
草津に場外に落とされたジョナサンは、リングに戻り際に近づいてきた草津をタックルで倒しサンセットフリップを決めフォール。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ディック・マードック(時間切れ)ホースト・ホフマン
オープン選手権試合 30分1本勝負
ケン・マンテル(11分47秒首固め)パット・オコーナー
マンテルが逆さ押さえ込みを狙ったが、これをオコーナーが切り返し逆さ押さえ込み。しかしマンテルが回転して足を絡めて首固めを決めフォール。
タッグマッチ20分1本勝負
桜田&伊藤(1-0)高千穂&大仁田
①伊藤(12分14秒体固め)大仁田
15分1本勝負
肥後宗典(8分30秒逆エビ固め)淵正信
(試合開始18時30分)
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第11戦 12月17日(水)千葉公園体育館 観衆4000人
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(6分53秒体固め)ラッシャー木村
馬場が木村の逆エビ固めをロープへ逃げたところへ、ブッチャーが乱入し馬場を場外に引きずりだし攻撃。ここへ鶴田が助けに入りブッチャーと乱闘となるが、ブッチャーは鶴田を放送席に叩きつけ、近づいてきた木村の髪の毛を掴んで鉄柱へ叩きつけ、再び馬場に襲い掛かった後に木村と乱闘となるが
セコンドがブッチャーを控え室に戻して試合再開。この乱闘で木村が額から流血するも、馬場に対してヘッドバット5連発。しかし6発目にきたところで馬場は木村の腹へひざ蹴りから河津落としを決めフォール。
試合後、納得のいかない国際プロレスの吉原社長がジョー樋口レフリーを突き飛ばしながら猛抗議、樋口レフリーも激高し吉原社長に突っかけようとするところをブレア―スPWF会長が止めに入るなど両陣営がリングに入り険悪な状態となったが、最後は馬場と木村、樋口レフリーと吉原社長・木村が握手。
ひと段落着いたと思ったところへまたもブッチャーが現れ、リング内で木村とブッチャーが殴り合い、馬場も加わるとブッチャーは一目散に控室へ去り、再び馬場と木村が握手して別れた。
馬場のコメント
「俺としてもこんな試合で不本意だ。あれだけセコンド陣がついていたのだから、なんで乱入を止められなかったのか、それが面白くない。木村が最初張り手できた時にはやるなと思ったし、頭突きも迫力があったし、いい選手だ。裁定はレフリーの権利としてやったのだから、文句のないフォール勝ちだ。」
木村のコメント
「冗談じゃない。このままで引き下がれるわけがないじゃないですか。ブッチャーにやられた後、血で目がかすみ苦しかった。とにかく悔しい。馬場さん、ブッチャーともう一度やらなければ腹の虫がおさまらんでしょう。」
吉原社長のコメント
「あんな裁定があるか。ブッチャーが飛び込んできた時点で試合は成立しないはずだ。このオープン選手権が終わったら、この問題について馬場君とじっくり話し合うつもりだ。」
オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(8分31秒反則勝ち)ジャンボ鶴田
鶴田の仕掛けたスピニング・トーホールドをロープへ逃げたブッチャーは場外に下り、鶴田のセコンドについていたドリーを見つけ突き飛ばすと、ドリーもエルボーで対抗。そこへ鶴田も加わり二人がかりでブッチャーに対しイス攻撃などを行った為、鶴田の反則負け。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(17分12秒両者リングアウト)ドン・レオ・ジョナサン
ドリーがキーロックを決めると、ジョナサンはそのドリーの体を持ち上げて肩に担ぐような形になったが、バランスを崩しトップロープ越しに場外へ。しかしエプロンに落ちたドリーはキーロックを外さず、またもジョナサンが肩に担ぐようにしてリングに戻ろうとエプロンに上ったところでカウント10が数えられドロー。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ホースト・ホフマン(13分50秒回転エビ固め)ザ・デストロイヤー
デストロイヤーのエルボーバットで場外に落ちたホフマンがエプロンに上がったところで、デストロイヤーがロープを掴んで反動をつけてタックル。しかしホフマンはトップロープを飛び越えてデストロイヤーに飛びつき、回転エビ固めを決めてフォール。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ヒロ・マツダ(時間切れ)マイティ井上
残り時間1分、井上がドロップキック2連発からフォールするがカウント2。今度はマツダがコブラツイストからグランドコブラへ移行しフォールを狙うが決まらず、井上がフロントのインディアン・デスロックを決めたところで時間切れ。
30分1本勝負
パット・オコーナー(10分58秒エビ固め)高千穂明久
タッグマッチ30分1本勝負
マードック&マンテル(1-0)小鹿&大熊
①マードック(18分3秒体固め)大熊
20分1本勝負
鶴見五郎(12分45秒首固め)桜田一男
15分1本勝負
伊藤正男(9分27秒体固め)淵正信
※当初、オープン選手権試合としてグレート草津対パット・オコーナーの試合が予定されていたが、急遽草津が欠場となってしまい試合中止。桜田と対戦予定だった高千穂がオコーナーと対戦。セコンドとして会場に来ていた国際プロレスの鶴見が急遽出場して桜田と対戦した。
(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録
この日オープン選手権大会の実行委員会が三賞選考委員会を開き候補選手が決定した。
(殊勲賞)馬場、ドリー、ブッチャー、マードック
(敢闘賞)木村、鶴田、ジョナサン、デストロイヤー
(技能賞)マードック、オコーナー、井上、マツダ
オープン選手権試合得点経過(優勝の可能性がある選手)
9点ードリー、馬場
8点ーマードック、ブッチャー
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第12戦(最終戦) 12月18日(木)神奈川・川崎市体育館 観衆4800人(満員)
オープン選手権大会表彰式
全試合終了後に表彰式が行われ、優勝したジャイアント馬場にワールド大リーグ杯と東京スポーツ新聞社杯、殊勲賞のドリー・ファンク・ジュニア、技能賞のディック・マードック、敢闘賞のジャンボ鶴田とラッシャー木村に各賞の盾が贈られた。
馬場のコメント
「オープン選手権の性格からして仕方ないが、やはり最終戦はジュニアかブッチャーとやりたかったよ。ホフマンに勝ったけど感激がわいてこないんだよ、不思議と。これがブッチャーやジュニアに勝っての優勝とあれば、また別の感慨もわくのに。なんか拍子抜けした気だよ。お客さんもそうだったんじゃないかな。
できればもう一度ぐらい(オープン選手権クラスの大会)はやってみたいね。今度やる時は鶴田が一番の強敵となるだろうね。とにかくこのシリーズの収穫は、鶴田の活躍に尽きる。」
ドリーのコメント
「残念だ。鶴田にあそこまで粘られるとは思わなかった。馬場はラッキーな男だ。」
木村のコメント
「とにかくきのうの馬場さんとの試合を落としたのが心残りだ。スッキリした形で負けていれば何の文句もないのだが。目標はあくまでも優勝だったのだが…」
マードックのコメント
「ジュニアに追いつく事が目標だった。もちろん優勝を狙ったが、まあまあ満足の成績だと思う。また全日プロが同じような大会を企画したら、絶対参加するよ。」
オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(8分50秒リングアウト)ザ・デストロイヤー
試合前からブッチャーがデストロイヤーを襲い場外乱闘が繰り返されたが、ブッチャーは場外戦のスキをついてカウントアウト寸前にリングへ滑り込み勝利。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(10分5秒片エビ固め)ホースト・ホフマン
馬場はホフマンがヘッドロックにきたところを切り返して河津落とし。続けてネックブリーカー・ドロップを決めフォール。
※馬場が11点を獲得し、次の試合のブッチャーとデストロイヤー戦の勝敗にかかわらず最高得点が決定した為、馬場の優勝が決定。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャンボ鶴田(時間切れ)ドリー・ファンク・ジュニア
残り時間2分、各種スープレックス、スピニング・トーホールドの応酬も決定打とならず、最後はエルボーとチョップの打ち合いとなったところでゴング。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ヒロ・マツダ(7分32秒コブラツイスト)ケン・マンテル
マツダがドロップキックを連発した後にコブラツイストを決め勝利。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ラッシャー木村(7分45秒両者リングアウト)ディック・マードック
マードックは、ヘッドバットにきた木村を抱え込むようにトップロープ越しに場外へ落とし、場外で殴り合いを続けドロー。
タッグマッチ30分1本勝負
ジョナサン&オコーナー(1-0)井上&草津
①オコーナー(12分37秒回転エビ固め)井上
タッグマッチ30分1本勝負
小鹿&大熊(0-0)高千穂&クツワダ
①時間切れ
20分1本勝負
桜田一男(13分29秒エビ固め)伊藤正男
オープン選手権試合の成績
優勝ジャイアント馬場(8戦5勝1敗2分11点)
2位ドリー・ファンク・ジュニア(8戦4勝1敗3分10点)
2位アブドーラ・ザ・ブッチャー(8戦5勝1敗2分10点)
4位ディック・マードック(8戦2勝6分8点)
5位ジャンボ鶴田(8戦1勝2敗5分6点)
5位ラッシャー木村(8戦3勝2敗3分6点)
5位ホースト・ホフマン(8戦2勝3敗3分6点)
5位ザ・デストロイヤー(8戦1勝2敗5分6点)
5位ヒロ・マツダ(8戦1勝7分6点)
5位ドン・レオ・ジョナサン(8戦3勝2敗3分6点)
5位マイティ井上(8戦1勝2敗5分6点)
12位パット・オコーナー(5戦1勝4分5点)
13位ハーリー・レイス(5戦1勝4分4点)
14位ケン・マンテル(8戦1勝3敗4分3点)
15位大木金太郎(3戦1勝2分2点)
15位バロン・フォン・ラシク(5戦1勝3敗1分2点)
15位グレート草津(6戦1勝4敗1分2点)
18位ミスター・レスリング(5戦3敗2分1点)
19位ダスティ・ローデス(4戦2敗2分0点)
19位アントン・ヘーシンク(3戦2敗1分0点)
(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録
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12月22日東京・新宿の東京大飯店で行われた国際プロレスの納会で吉原社長がジャイアント馬場に対し、12月20日付で木村との対戦要望書を送ったと発表した。
対戦要望書
「オープン選手権大会中の12月17日千葉公園体育館大会におけるジャイアント馬場対ラッシャー木村戦中、アブドーラ・ザ・ブッチャーの乱入という不測の事態が生じ、われわれにとって非常に不本意な試合展開となりましたことは、誠に遺憾の極みと言わざるを得ません。つきましては茲に改めて貴殿とラッシャー木村との再戦を国際プロレス及び同選手会の総意として貴殿に要望いたします。」
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オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(5分20秒両者リングアウト)ラッシャー木村
試合開始から場外戦が繰り返され、客席後方までもつれ込んでの乱闘となりドロー。
タッグマッチ30分1本勝負
馬場&マツダ(0-0)ドリー&鶴田
①時間切れ
オープン選手権試合 30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(時間切れ)マイティ井上
試合終盤になってデストロイヤーが4の字固めを決めようと連続攻撃を仕掛け4の字が決まりかけるが、井上がデストロイヤーの左足を押さえて決めさせず時間切れ。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ドン・レオ・ジョナサン(7分43秒体固め)グレート草津
草津に場外に落とされたジョナサンは、リングに戻り際に近づいてきた草津をタックルで倒しサンセットフリップを決めフォール。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ディック・マードック(時間切れ)ホースト・ホフマン
オープン選手権試合 30分1本勝負
ケン・マンテル(11分47秒首固め)パット・オコーナー
マンテルが逆さ押さえ込みを狙ったが、これをオコーナーが切り返し逆さ押さえ込み。しかしマンテルが回転して足を絡めて首固めを決めフォール。
タッグマッチ20分1本勝負
桜田&伊藤(1-0)高千穂&大仁田
①伊藤(12分14秒体固め)大仁田
15分1本勝負
肥後宗典(8分30秒逆エビ固め)淵正信
(試合開始18時30分)
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第11戦 12月17日(水)千葉公園体育館 観衆4000人
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(6分53秒体固め)ラッシャー木村
馬場が木村の逆エビ固めをロープへ逃げたところへ、ブッチャーが乱入し馬場を場外に引きずりだし攻撃。ここへ鶴田が助けに入りブッチャーと乱闘となるが、ブッチャーは鶴田を放送席に叩きつけ、近づいてきた木村の髪の毛を掴んで鉄柱へ叩きつけ、再び馬場に襲い掛かった後に木村と乱闘となるが
セコンドがブッチャーを控え室に戻して試合再開。この乱闘で木村が額から流血するも、馬場に対してヘッドバット5連発。しかし6発目にきたところで馬場は木村の腹へひざ蹴りから河津落としを決めフォール。
試合後、納得のいかない国際プロレスの吉原社長がジョー樋口レフリーを突き飛ばしながら猛抗議、樋口レフリーも激高し吉原社長に突っかけようとするところをブレア―スPWF会長が止めに入るなど両陣営がリングに入り険悪な状態となったが、最後は馬場と木村、樋口レフリーと吉原社長・木村が握手。
ひと段落着いたと思ったところへまたもブッチャーが現れ、リング内で木村とブッチャーが殴り合い、馬場も加わるとブッチャーは一目散に控室へ去り、再び馬場と木村が握手して別れた。
馬場のコメント
「俺としてもこんな試合で不本意だ。あれだけセコンド陣がついていたのだから、なんで乱入を止められなかったのか、それが面白くない。木村が最初張り手できた時にはやるなと思ったし、頭突きも迫力があったし、いい選手だ。裁定はレフリーの権利としてやったのだから、文句のないフォール勝ちだ。」
木村のコメント
「冗談じゃない。このままで引き下がれるわけがないじゃないですか。ブッチャーにやられた後、血で目がかすみ苦しかった。とにかく悔しい。馬場さん、ブッチャーともう一度やらなければ腹の虫がおさまらんでしょう。」
吉原社長のコメント
「あんな裁定があるか。ブッチャーが飛び込んできた時点で試合は成立しないはずだ。このオープン選手権が終わったら、この問題について馬場君とじっくり話し合うつもりだ。」
オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(8分31秒反則勝ち)ジャンボ鶴田
鶴田の仕掛けたスピニング・トーホールドをロープへ逃げたブッチャーは場外に下り、鶴田のセコンドについていたドリーを見つけ突き飛ばすと、ドリーもエルボーで対抗。そこへ鶴田も加わり二人がかりでブッチャーに対しイス攻撃などを行った為、鶴田の反則負け。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(17分12秒両者リングアウト)ドン・レオ・ジョナサン
ドリーがキーロックを決めると、ジョナサンはそのドリーの体を持ち上げて肩に担ぐような形になったが、バランスを崩しトップロープ越しに場外へ。しかしエプロンに落ちたドリーはキーロックを外さず、またもジョナサンが肩に担ぐようにしてリングに戻ろうとエプロンに上ったところでカウント10が数えられドロー。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ホースト・ホフマン(13分50秒回転エビ固め)ザ・デストロイヤー
デストロイヤーのエルボーバットで場外に落ちたホフマンがエプロンに上がったところで、デストロイヤーがロープを掴んで反動をつけてタックル。しかしホフマンはトップロープを飛び越えてデストロイヤーに飛びつき、回転エビ固めを決めてフォール。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ヒロ・マツダ(時間切れ)マイティ井上
残り時間1分、井上がドロップキック2連発からフォールするがカウント2。今度はマツダがコブラツイストからグランドコブラへ移行しフォールを狙うが決まらず、井上がフロントのインディアン・デスロックを決めたところで時間切れ。
30分1本勝負
パット・オコーナー(10分58秒エビ固め)高千穂明久
タッグマッチ30分1本勝負
マードック&マンテル(1-0)小鹿&大熊
①マードック(18分3秒体固め)大熊
20分1本勝負
鶴見五郎(12分45秒首固め)桜田一男
15分1本勝負
伊藤正男(9分27秒体固め)淵正信
※当初、オープン選手権試合としてグレート草津対パット・オコーナーの試合が予定されていたが、急遽草津が欠場となってしまい試合中止。桜田と対戦予定だった高千穂がオコーナーと対戦。セコンドとして会場に来ていた国際プロレスの鶴見が急遽出場して桜田と対戦した。
(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録
この日オープン選手権大会の実行委員会が三賞選考委員会を開き候補選手が決定した。
(殊勲賞)馬場、ドリー、ブッチャー、マードック
(敢闘賞)木村、鶴田、ジョナサン、デストロイヤー
(技能賞)マードック、オコーナー、井上、マツダ
オープン選手権試合得点経過(優勝の可能性がある選手)
9点ードリー、馬場
8点ーマードック、ブッチャー
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第12戦(最終戦) 12月18日(木)神奈川・川崎市体育館 観衆4800人(満員)
オープン選手権大会表彰式
全試合終了後に表彰式が行われ、優勝したジャイアント馬場にワールド大リーグ杯と東京スポーツ新聞社杯、殊勲賞のドリー・ファンク・ジュニア、技能賞のディック・マードック、敢闘賞のジャンボ鶴田とラッシャー木村に各賞の盾が贈られた。
馬場のコメント
「オープン選手権の性格からして仕方ないが、やはり最終戦はジュニアかブッチャーとやりたかったよ。ホフマンに勝ったけど感激がわいてこないんだよ、不思議と。これがブッチャーやジュニアに勝っての優勝とあれば、また別の感慨もわくのに。なんか拍子抜けした気だよ。お客さんもそうだったんじゃないかな。
できればもう一度ぐらい(オープン選手権クラスの大会)はやってみたいね。今度やる時は鶴田が一番の強敵となるだろうね。とにかくこのシリーズの収穫は、鶴田の活躍に尽きる。」
ドリーのコメント
「残念だ。鶴田にあそこまで粘られるとは思わなかった。馬場はラッキーな男だ。」
木村のコメント
「とにかくきのうの馬場さんとの試合を落としたのが心残りだ。スッキリした形で負けていれば何の文句もないのだが。目標はあくまでも優勝だったのだが…」
マードックのコメント
「ジュニアに追いつく事が目標だった。もちろん優勝を狙ったが、まあまあ満足の成績だと思う。また全日プロが同じような大会を企画したら、絶対参加するよ。」
オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(8分50秒リングアウト)ザ・デストロイヤー
試合前からブッチャーがデストロイヤーを襲い場外乱闘が繰り返されたが、ブッチャーは場外戦のスキをついてカウントアウト寸前にリングへ滑り込み勝利。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(10分5秒片エビ固め)ホースト・ホフマン
馬場はホフマンがヘッドロックにきたところを切り返して河津落とし。続けてネックブリーカー・ドロップを決めフォール。
※馬場が11点を獲得し、次の試合のブッチャーとデストロイヤー戦の勝敗にかかわらず最高得点が決定した為、馬場の優勝が決定。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャンボ鶴田(時間切れ)ドリー・ファンク・ジュニア
残り時間2分、各種スープレックス、スピニング・トーホールドの応酬も決定打とならず、最後はエルボーとチョップの打ち合いとなったところでゴング。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ヒロ・マツダ(7分32秒コブラツイスト)ケン・マンテル
マツダがドロップキックを連発した後にコブラツイストを決め勝利。
オープン選手権試合 30分1本勝負
ラッシャー木村(7分45秒両者リングアウト)ディック・マードック
マードックは、ヘッドバットにきた木村を抱え込むようにトップロープ越しに場外へ落とし、場外で殴り合いを続けドロー。
タッグマッチ30分1本勝負
ジョナサン&オコーナー(1-0)井上&草津
①オコーナー(12分37秒回転エビ固め)井上
タッグマッチ30分1本勝負
小鹿&大熊(0-0)高千穂&クツワダ
①時間切れ
20分1本勝負
桜田一男(13分29秒エビ固め)伊藤正男
オープン選手権試合の成績
優勝ジャイアント馬場(8戦5勝1敗2分11点)
2位ドリー・ファンク・ジュニア(8戦4勝1敗3分10点)
2位アブドーラ・ザ・ブッチャー(8戦5勝1敗2分10点)
4位ディック・マードック(8戦2勝6分8点)
5位ジャンボ鶴田(8戦1勝2敗5分6点)
5位ラッシャー木村(8戦3勝2敗3分6点)
5位ホースト・ホフマン(8戦2勝3敗3分6点)
5位ザ・デストロイヤー(8戦1勝2敗5分6点)
5位ヒロ・マツダ(8戦1勝7分6点)
5位ドン・レオ・ジョナサン(8戦3勝2敗3分6点)
5位マイティ井上(8戦1勝2敗5分6点)
12位パット・オコーナー(5戦1勝4分5点)
13位ハーリー・レイス(5戦1勝4分4点)
14位ケン・マンテル(8戦1勝3敗4分3点)
15位大木金太郎(3戦1勝2分2点)
15位バロン・フォン・ラシク(5戦1勝3敗1分2点)
15位グレート草津(6戦1勝4敗1分2点)
18位ミスター・レスリング(5戦3敗2分1点)
19位ダスティ・ローデス(4戦2敗2分0点)
19位アントン・ヘーシンク(3戦2敗1分0点)
(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録
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12月22日東京・新宿の東京大飯店で行われた国際プロレスの納会で吉原社長がジャイアント馬場に対し、12月20日付で木村との対戦要望書を送ったと発表した。
対戦要望書
「オープン選手権大会中の12月17日千葉公園体育館大会におけるジャイアント馬場対ラッシャー木村戦中、アブドーラ・ザ・ブッチャーの乱入という不測の事態が生じ、われわれにとって非常に不本意な試合展開となりましたことは、誠に遺憾の極みと言わざるを得ません。つきましては茲に改めて貴殿とラッシャー木村との再戦を国際プロレス及び同選手会の総意として貴殿に要望いたします。」
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