樹液の滲み出たコナラに、クロカナブンが来ていました。クロカナブンは、カナブンやアオカナブンより成虫の出てくるのが遅いので、見るのは今年初めてです。
クロカナブンと断定的に書きましたが、真っ黒のカナブンだから直観的に(あてにならない直観です)クロカナブンとしただけで、きちんと調べたわけではありません。
あるウエブサイトに、クロカナブン(と思われる虫)の写真が載せられ、「…もうお分かりですね。そう、この虫はクロカナブン…ではなく、実はただのカナブン です」と続いていました。
間違った虫の名前を堂々とブログに何度も載せている前科があるので、「ひょっとして、また…⁈」と慌ててしまいました。
このウエブサイトは、こう続きます。「カナブンという虫は、実はとても色彩変異があり…
…という話は以前の記事で書いた(→カナブン)のですが、2012年の夏に初めて「黒」という個体を採集しました。…バナナトラップに来たもので、通常カラーのカナブンと一緒に付いており、最初遠目に見た時は「あ、カナブンとクロカナブンが来てるな」と思ったのですが、近付いてみて…違和感。「クロカナブ…ん?いや、違う……えっ、これカナブン!?」…と驚いて、掴んでみれば、体型は間違いなくカナブン。並べてみると、クロカナブンとは体型が異なるのが分かります。クロカナブンは、普通のカナブンに比べてスリムで、また脚も長いのが特徴的。」(ウェブサイト『虫けら屋のちょっと虫採りに行ってくる!/黒カナブン』より)
この説明をもとに、写真の「クロカナブン」を見直しましたが、カナブンを標本にしてしげしげ見たこともないので、よくわかりません。
ほかのウエブサイトには、クロカナブンについて、
「両後足の付け根の左右の基節がお互いに接する。身体のラインはカナブンよりは比較的細みのやや縦長だがアオカナブンよりは少し太め。」(ウェブサイト『月夜野きのこ園飼育日記/カナブン、アオカナブン、クロカナブンの違い』)
「中脛節、後脛節の内側、中胸腹板突起前方の毛は黄褐色。頭楯側縁は外側に緩やかな弧を描き、表面は皮革様で、粗い点刻が密にある。前胸背板には小点刻がまばらに散布。上翅の点刻は基半部ではきわめてまばらで列状であるが、後半部ではより密で部分的にしわ状となる。
中胸腹板突起は縦横がほぼ等長、前方に向かって多少幅が広くなり、前縁は直線状かゆるやかな弧状となる。雄では腹部第2~4腹板の中央が縦にかすかにくぼむ。前脛節には雌雄とも明瞭な外歯が2本ある。触角片状節の長さは雌雄でほとんど差がない。」(ウェブサイト『図鑑・クロカナブン)』)
などと説明されていました。
この日見かけたクロカナブン?2匹は、ほかのカナブンとは離れてクロカナブン?だけで樹液にきていたので、やはりクロカナブンなのではないかと思ってしまいます。今度見かけたら、私でもわかる「両後足の付け根の左右の基節がお互いに接する」かどうかは確かめてみたいと思います。
《コナラの樹液を吸うクロカナブン?(黄○内はカナブン) 2022/08/10》
《コナラの樹液を吸うクロカナブン? 2022/08/10》
《コナラの樹液を吸うクロカナブン? 2022/08/10》
《コナラの樹液を吸うクロカナブン? 2022/08/10》
コナラの樹液にはカナブンやアオカナブン?も来ていました。
《コナラの樹液を吸うカナブン 2022/08/10》
《コナラの樹液を吸うアオカナブン? 2022/08/10》
※ 市立図書館から8月13(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
1 『へんな虫はすごい虫』(安富和男・著)
2 『地球、この複雑なる惑星に暮らすこと』(ヤマザキマリ・養老孟司・著)
3 『鳴く虫の博物誌』(松浦一郎・著)
4 『生きもの毛事典』(保谷彰彦・著)
5 『弘兼流60歳からの手ぶら人生』(弘兼憲史・著)
6 『今日は、これをしました』(群れようこ・著)
7 『鴨川ホルモー』(万城目学・著)
8 『ボタニカ』(朝井まかて・著)
8は借りるのが二度目(前回読み切れなかった)の本、1、3、7は他の本などに紹介されていた本、そのほかは富山市立図書館の新着図書案内から選んだ新しい本です。
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