奥飛騨の中尾温泉に一泊しました。夕食前にカメラを持って散歩に出かけると、冬の暖房用でしょうか、薪を作っているところがありました。まだ気温が低いせいか、虫の姿はほとんどありませんでしたが、キバチの仲間のようなハチだけが目立ちました。特徴的な色彩と形態なので、調べればすぐに名前がわかると思っていましたが、絵合わせではうまくいきませんでした。しかし、富山市科学博物館のNさんのアドバイスで「クビナガキバチ」の仲間にまではたどりつきました。
引越しの荷物の整理をしていて、何気なく『札幌の昆虫』のページをめくっていると、このハチがクビナガキバチ科のアカアシクビナガキバチの写真の頭部の模様などがよくにていることに気づきました。肢が赤いように見えます。隣県石川県の動植物を主題としたウェブログ『mist cicadas topics/[昼休み]アカアシクビナガキバチ』の写真ともよく似ています。
クビナガキバチ科のハチは、前胸の下辺がのびて首が長いのが特徴で、キバチと似た生活をしますが、寄主植物は広葉樹に限られ、アカアシクビナガキバチの場合は山地のハンノキ類のようです。ちなみに、キバチの♀は、倒木などの幹に穴を開け、1個ずつ産卵し、同時に木を腐らせる菌を感染させ、幼虫はその材や菌を食べるそうです。(『札幌の昆虫』参照)。
《作りかけの薪の山 2016/06/05》
《アカアシクビナガキバチ? 2016/06/04》
《アカアシクビナガキバチ? 2016/06/04》
《アカアシクビナガキバチ? 2016/06/04》
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