婆ぁば冥利に尽きるできごと

2016-03-11 08:41:00 | ナータン・イークン

私が雑用を済ませて帰宅したのが、夕方6時。

ふと家の電話機を見ますと着信履歴の赤ランプがついています。

誰から?と思って確認したところナータンママからでした。

もしやと思い携帯を見ますと、やはりナータンママからの着信が入っていましたが全く気付きませんでした。

今日イークンを外科に連れて行ったことは知っていましたので、緊急の事態が起こったのではないかとドキドキしながら電話を掛けたところ・・・

「イークンがKママに会いたいといってずっと泣いているので電話かけたんだけど、余計な心配させてごめんなさい。」とナータンママ。

ようやく事態が飲み込めた私はイークンと電話でお話しして明日会おうねと納得させてナータンママに代わってもらったのですが受話器の向こうでまだ会いたい、会いたい、と言って泣いているのが聞こえてきます。

イークンの気持ちがなかなか納まらないので、家の前でちょっとだけお話ししてバイバイすることを約束して私が出かけていくことで納得してくれました。

自転車で5分くらいしかかかりませんので支度をしてすぐ出かけていきますと、家の前の道路でイークンがずっと待ってくれています。

その姿に感激した私は自転車を止めるや否やイークンを捕まえて思いっきりハグすると、イークンは照れくさそうな顔をして体をくねらせて逃げようとします。

しっかり捕まえたままでイークンの耳元で話しかけました。

「イークン、今日病院行ってがんばったのよね。えらかったね。もうすぐ6歳だものね。」

「ちょっとだけ怖くて逃げたけど・・」

と言いながら包帯をしている指をみせてくれました。

優しくて臆病で怖がりなイークンですので、大変な勇気がいったのだと思います。

お約束通り外で少しだけお話ししたことでイークンの笑顔も見ることができましたので、二人でハイタッチして右と左に分かれて家路に着きました。

ナータンママは恐縮していたようでしたが、Kママとしては孫に慕われてこんなに嬉しいことはありません。

また会おうね 何時でも出かけていくよ