((A) 日本を「四洲」に再編せよ 東京一極時代と決別へ:川勝平太<静岡県知事>
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20180619/pol/00m/010/009000c
(B) 「廃県置州」で日本に活力を 佐々木信夫氏<中央大学名誉教授(行政学>https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31938220Z10C18A6KE8000/?n_cid=NMAIL007
昨日(6/19)、奇しくも私は是枝監督の言葉に端を発し、根強い中央集権統治を志向する政治家の体質が50年前の五輪から今に至るまで少しも変わっていないことを指摘した。
今日紹介する2本の寄稿記事は、人口減少という日本の抱える最も大きな変化にどう対処するかという視点から、明治維新の「廃藩置県」このかた何も変えて来なかった行政単位再編の必要性を説くものである。 ← 言うまでもなく、自治体再編と中央集権機構の是正は表裏一体。だから歴代政府は触りたくなかったのだ。。
出生率低下だけでなく、実は東京一極集中の弊害こそが人口減少を加速・悪化させてきた。この現実は「地方再生」だとか「ムラ興し/町興し」のコツコツ努力の集積で解決できる限度を、もうとっくに超えているのではないか。 『アリ地獄の穴のような東京の存在』そのものを物理的に変えない限り、日本の未来はないという認識。これが二人に共通する指摘の基盤であり、従来の広域行政制度論や「道州制」議論のスケールを上回る大胆な行政区画刷新案だ。 是非、本文記事を読まれたい。
さて、そこで抵抗勢力は誰か? 言わずと知れた首都圏居住者及び霞ヶ関に関連する官民全ての人々だろう。「中央官庁として、或は本社として握っている権限は手放したくない」「予算も人員も地方に分散したら自分の支配力が減るから」といったエゴフィーリングが首都移転や自治体再編を阻む真の抵抗心理だが、実はそれよりも素朴で頑強に首都圏の役人/近郊住まいサラリーマンの抵抗を支えるのが 家族を含めた≪便利さへの固執≫感情だと私は睨んでいる。 こちらこそが本丸だろう。
即ち・・・文化的香りから離れたくない 交通至便だから 田舎と違って何でも直ぐ手に入る たまには良いが毎日囲まれたいほどの自然派ではないから 都落ち感覚は嫌!・・・
だが、もう人口減少対策から誰も逃げられない。これは誤魔化さない解決策を求める課題だ。何十年も先送りしてきたツケが目の前の、本日の現実なのだから、そんな個人レベルの感情などを「忖度」して居る余裕は誰にもない。 『東京は人を吸い込む蟻地獄である』 川勝知事、じつにうまい事を言うね。
手をこまねいてると、日本そのものが此の巨大な穴に呑み込まれるぞ! ひょっとして、此の危機感ドライヴの方が、中央集権体質是正にも近道かもしれないな・・・・。
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20180619/pol/00m/010/009000c
(B) 「廃県置州」で日本に活力を 佐々木信夫氏<中央大学名誉教授(行政学>https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31938220Z10C18A6KE8000/?n_cid=NMAIL007
昨日(6/19)、奇しくも私は是枝監督の言葉に端を発し、根強い中央集権統治を志向する政治家の体質が50年前の五輪から今に至るまで少しも変わっていないことを指摘した。
今日紹介する2本の寄稿記事は、人口減少という日本の抱える最も大きな変化にどう対処するかという視点から、明治維新の「廃藩置県」このかた何も変えて来なかった行政単位再編の必要性を説くものである。 ← 言うまでもなく、自治体再編と中央集権機構の是正は表裏一体。だから歴代政府は触りたくなかったのだ。。
出生率低下だけでなく、実は東京一極集中の弊害こそが人口減少を加速・悪化させてきた。この現実は「地方再生」だとか「ムラ興し/町興し」のコツコツ努力の集積で解決できる限度を、もうとっくに超えているのではないか。 『アリ地獄の穴のような東京の存在』そのものを物理的に変えない限り、日本の未来はないという認識。これが二人に共通する指摘の基盤であり、従来の広域行政制度論や「道州制」議論のスケールを上回る大胆な行政区画刷新案だ。 是非、本文記事を読まれたい。
さて、そこで抵抗勢力は誰か? 言わずと知れた首都圏居住者及び霞ヶ関に関連する官民全ての人々だろう。「中央官庁として、或は本社として握っている権限は手放したくない」「予算も人員も地方に分散したら自分の支配力が減るから」といったエゴフィーリングが首都移転や自治体再編を阻む真の抵抗心理だが、実はそれよりも素朴で頑強に首都圏の役人/近郊住まいサラリーマンの抵抗を支えるのが 家族を含めた≪便利さへの固執≫感情だと私は睨んでいる。 こちらこそが本丸だろう。
即ち・・・文化的香りから離れたくない 交通至便だから 田舎と違って何でも直ぐ手に入る たまには良いが毎日囲まれたいほどの自然派ではないから 都落ち感覚は嫌!・・・
だが、もう人口減少対策から誰も逃げられない。これは誤魔化さない解決策を求める課題だ。何十年も先送りしてきたツケが目の前の、本日の現実なのだから、そんな個人レベルの感情などを「忖度」して居る余裕は誰にもない。 『東京は人を吸い込む蟻地獄である』 川勝知事、じつにうまい事を言うね。
手をこまねいてると、日本そのものが此の巨大な穴に呑み込まれるぞ! ひょっとして、此の危機感ドライヴの方が、中央集権体質是正にも近道かもしれないな・・・・。