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≪ 高槻・ブロック塀倒壊までの顛末に驚愕! ≫  危険指摘を放置のうえ対応を誤った 刑事責任は誰が負うべき?

2018-06-23 08:28:20 | トーク・ネットTalk Net
 連日、正直に事実関係が表に出されるので称賛している此の事件、今朝のTVニュース報道を聴いていたら、とても聴き捨てならない内容だったので筆を執る。

1) 「防災士」という資格を持つ人が一昨年(?)事故の起きた小学校の内外を見回った際、プールの外側に設けられたブロック塀の継ぎ足された部分が危険だとリポートしていた。
2) ところが、校長は何と4ヶ月も経ってから、別の用事で同校を訪れた市教委の職員に安全調査を依頼した。
3) 市教委は、建築知識を持つ専門家に調査依頼するのではなく、何の資格も専門知識ももたぬ職員に「目視」と「打音検査」をさせたが、其の職員は<安全には問題なさそう>と判定、
   それを
   市教委の上司に伝えた。
4) 市教委からの報告を聞いた校長は、校長は何の対応策も採らなかった。
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 私は不勉強で<ブロック塀診断士>なる技術資格制度があるのを知らなかった。だが、此の制度は何も1~2年前に出来たものではない。平成7年(1995年)発足した資格だという。
★ 本件で指摘・究明すべき疑問点の第1は、市教委が何故、有資格者ではなく身内で無資格の職員に調査をさせたのかである。経費節減の為? 安全確保の任務なのに?
★ 第2に、校長は、「防災士」の指摘を受けながら、直ぐ行動せず、何故、教育委員会にお伺いを立てるのか?  それが教育委員会と学校の間の(内規)だから?
  校長とは与る教育施設の最高責任者の筈だ。どうして、第三者の有資格者に診断を仰ぐ行動が自分の裁量でできないのか?  仕組みでないとすれば、個人的怠慢なのか?
  何もせず放つておいた間にもし事故が起きたら? と先回りする思考方法が何故とれないのか?・・其の「もし」が今回はからずも現実の出来事になったのだから、この校長の責任は
  多大である。 遺族にしてみれば ”万死に値する!”という気持ちに違いない。

 このように、校長個人に帰すべき責任の領域と、教育委員会側/もしくは「教育委員会制度そのもの」に帰す領域が本件では重なっている。こう論理的に分析したうえで、警察・検察は
 (教育行政制度の現実肯定から出発しないことも含め)「ああ、可哀そうに・・・・」の声と遺族賠償支払いで一件落着とせぬよう願う。また高槻市民は厳しい目で責任追及の透明度を
 注視されたい。    昔<未必の故意>というフレーズが使われた。 思うに、本件は事故というよりも「怠慢が招いた犯罪」に近いのではないか?
コメント
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