静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

  ≪ 地球儀の旅 ≫ ちいさな発見!  【1】

2015-07-03 16:29:28 | 旅行
 今日は現実の旅ではなく、地球儀を眺めながら楽しむ「発見」について、他愛ない”よしなしごと”をランダムに・・。
  まず、日本の姿・大きさについて。 今更ながら、日本列島は我々が何となく思い込んでるほどには小さくない。おおよそ北緯45度(稚内)から23度(硫黄島)まで南北に亘るのだが、この22度分の幅をずらして、例えば欧州にあてはめてみると、直ぐにイメージが湧きますか? スコットランド北端からスペイン南端までスッポリ入るのです。インドの北から南までも完全に入ります。 知ってました? 平面の地図帳からは中々気が付かないこと。 ところが、我が列島はご存知のように大変スリムなので領有面積で比較すると、ポーランド、ドイツ、フランス、スペインなどより「狭い」ことになります。 地球儀を目視する限り、その面積比較が信用できない気分になるのですが、事実なのでしょう。 それと、北海道東岸から琉球諸島に小笠原諸島、硫黄島まで含む排他的経済水域を大きな三角形で捉えると、其の広さを1国で管理する国はインドネシアしか匹敵しないほどです。また、この管理海域は、ロシアと北欧3国を除く中・西部欧州全域に重なります。
  つまり、日本は世界でも例の少ない<大きな海洋国家>であるという事実が地球儀からは明瞭にわかります。これを例えば英国やニュージーランドと比べてみても、その管理範囲の大きさは比較になりません。然も、気候風土は温帯ゾーンにありながら完全な海洋性であり、同じ温帯ゾーンにある他の先進国とは全く異なる風土条件に置かれているのが、日本文化/日本人気質/自然観に影響していることが理解できます。プラス、台風に火山と地震・・・・。仲間意識でいうと、フィリピンやインドネシア、スリランカなどが日本に近い風土環境でしょう。

次に私が思ったのは大陸との距離。対馬海峡は、ブリテン島と欧州、キューバ島と北米大陸、台湾と大陸、スリランカとインド亜大陸がほぼ似たような距離感にあります。若し日本列島がニュージーランドとオーストラリアくらい離れていたら・・・? 日本の歴史/文化はだいぶ違っていたでしょう。いろいろなIF Story ができそうです。

ユーラシア大陸に目をやりロシアを観ると、ソ連崩壊後のロシア連邦は嘗てのイメージより遥かに小さくなり、ちょっと目には中国と余り違わない感じです。 西からはEU,NATO加盟国の領域がジリジリ拡大してくる・・・・・と恐怖感に囚われるプーチン大統領の気持ちはわからなくもないですね。例えば<モスクワ⇔ベルリン>を彎曲可能な物差しをあてがい直線距離で測ると<札幌⇔鹿児島>間に等しいのですが、これも丸い地球儀でないと掴めない感覚。 因みに、その<モスクワ⇔ベルリン>間は<東京⇔北京>間よりも短いのです!
   最後に、アフリカ大陸の巨大さ。独立達成後もなかなか先進国の仲間入りできず流血を繰り返す現状を思うと、人類発祥の地でありながら豊かな資源を活かせない人々の暗澹たる気持ちを考えてしまいます。                                    ≪ つづく ≫
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆ 2015.07.03     ≪ 百... | トップ | ☆ 2015.07.04     ≪ 日... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

旅行」カテゴリの最新記事