静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

ベトナム再訪記 <2>  ダナン 1/2

2024-03-12 13:10:37 | 時評
 ダナンに飛び、ホテルに向かうGrab アレンジの車中から目にする風景は全く違う。人口、車&バイクの少なさに加え、街の騒音も少ない。ミーソン遺跡観光の前にホテルの近所で「山羊鍋」を楽しんだ(写真左)。
ヒツジ肉は日本も親しむ人が増えてきたようだが、往年は日本でも山羊が広く食されていたのを思い出し、舌鼓を打った次第。肉食と言えば、ハノイでは野犬の姿をみない。其の理由を例の女性ガイドは半分恥ずかし
そうに「北部では中国の影響で犬食いがあるためです」と言っていた。ダナン、そしてホーチミンでは確かに街路をうろつく野犬を見かけたので、南に下るほど中国文化から離れるのを実感する。

 ミーソン遺跡はベトナム中南部にヒンズー系のチャンパー王朝(2-15世紀)が栄えた頃の宮殿跡。この王朝は3世紀ごろからヒンズー化が進み、9〜10世紀ごろに隆盛を極め、何と唐にも支配されず、クビライ・ハンの軍勢をも退けたという強国だった。遺跡はフランス統治時代に破壊されたが、最近になってインド政府の肝いりで復元プロジェクトが進行中だ。
 ダナンからのガイドによると、チャンパー王国を成したのはベトナム人とは人種も言語も異なるチャム人で、勇猛だが背丈が低かったと。確かに遺跡の中でも廊下と思われる建物の出入り口など現代人には窮屈なくらい軒が低い。(チャム)が改名前のシャム(=現タイ)と繋がるのか、民族的にはどうなのか? 不勉強にしてわからず。
            

 さて、ベトナム再訪で感じた<以前より良くなったこと> VS ≪以前と変わらないこと≫を挙げてみる。これはダナンに限らぬ全般的な所見だが、太字はホーチミンで目立ったモノ。
< 以前より良くなったこと >   人々の服装・トイレットペーパーの紙質・道路舗装・高速道路開通・ヘルメット装着率 
≪ 以前と変わらないこと ≫     食べ物の美味しさ・ゴミ収集不備・路上駐車(法令がない)・排気ガス・街頭物売り・サンダル履きでの運転・公私とわぬ国旗の掲揚

 ダナンは小さいながらも落ち着いた綺麗な街で、ハノイの冷たさ&ホーチミンの猥雑さとは一線を画していると感じた。海風のせいか、排気ガスは少なく気温も丁度良い。         < つづく >
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