静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

書評  104 「四つの四重奏曲/Four Quartets」 5/5〆      T.S.Eliot  森山泰夫(解説&編訳)    大修館書店  1980年7月 刊

2020-08-19 09:43:31 | 時評
昨日の 4/? で、<* BN/Burnt Norton =風/空気   * EC/East Coker =土  * DS/The Dry Salvages =水  * LG/Little Gidding =火 
 ← こう配置され、音楽の楽章に相当。これが「四重奏/Quartets」と名付けた背景だろう。>と書いた。

 だが、森山氏の指摘した(Four/四つの)と題した理由が四大元素に因むとすれば、一つづつが四重奏1曲の意図ではないか? とすれば、4楽章ではなく各編を5つに分けた
それぞれこそが音楽でいう「楽章」のつもりだった? そう思い直すに至った。 読み直せば、森山氏も「五つの楽章」とXX=20頁に書き、構成の特徴などを細かく説明している。 
 (エリオットの抱いたイメージが弦楽四重奏だと仮定するなら、五楽章形式の弦楽カルテット曲は多くないが・・・)

 改めて氏の解説を読み進むと、森山氏は20年先行する詩集『The Waste Land/荒地』との繋がりにも触れ、構成のみならず韻/リズム<Sress Metre = 強勢アクセント韻律>の
多彩さを賞賛している。 此の辺り、英文学/英詩に明るい人には基本常識なのだろうが、遺憾ながら私にはピンとこない。

★☆彡 さて此の書評を締めるにあたり、4つの詩編の感想について。これまた正直に申せば、象徴効果が強い、土地勘/郷土イメージが湧かねば表そうとされているモノを追えない、
散文もどきの韻文に目が眩ませられる。。などから、残念だが把握が難しい。 それは英語の原詩だけでなく、森山氏の和訳でも同じだ。 

エリオットが”非時間性”と「永遠」を語ろうとしている、そこで彼が感じ・悩んだ足跡を語ろうとしている。それは森山氏の助けを借りて頭では梯子の代わりにはなるのだが、
心の底から何かを私は感じ取れるか? といえば自分にウソはつけない。   何度か読めば、ハートで分かる日は来るのかもしれないが・・・・。             < 了 >
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