★ 拘束中「虐待続き心身疲弊」 「可能な限り説明する責任」 安田純平さん帰国 https://digital.asahi.com/articles/DA3S13740470.html?rm=150
・ 安田氏の解放から帰国まで、案の定というか、これまでの類似事件と同様、「自分の意思で行ったのだから」「救出に罹る費用は税金だぞ!」といったバッシングが早速出回っている。
・ 「自己責任論」を唱える人の論拠は<好んで危ない戦地へ赴いたのだから、リスク覚悟だったのだろう? そんな人が拘束されようが殺害されようが、税金を使ってまで助ける必要は
ない>ということだろう。
⇒ 実際、私の身の回りでも、この耳障りの好い論旨を口にする人は居る。然し、この「自己責任論」に欠けている見落とせないポイントは次の2点だ。
1) 政界の不祥事に限らず、相手を問わず戦乱・虐待など隠された悪行の現場に出かけ、真相を明るみに出そうとする精神、これが『ジャーナリスト魂』であり、悪事の当事者は
当たり前ながら、それらの事実を否定したり、取材を妨害する。それでも使命感を感じる一握りの勇気ある人が危険を顧みず近づいてゆく。
これは古今東西同じであり、古くはスペイン内乱におけるゲルニカからヴェトナム・ソンミ虐殺、そして最近のアフリカ・中近東の紛争まで変わらない。
「自己責任だから死んでも勝手だ」と言い放つ人は、世界に貢献するジャーナリストの此の姿勢をも無価値だと断定するのに等しい。
2) 私はヴェトナム戦争取材に出かけ命を落としたカメラマン・一ノ瀬泰造「地雷を踏んだらサヨウナラ」を思い起こす。今も鮮烈な記憶と涙がこみ上げるほどの感銘を忘れない。
片や、イラク周辺で戦乱激しいおりに殉職した外務省職員、或はカンボジアで命を落とした警察官などなど・・。 このような人々は政府・公務員であったがゆえ”殉職となる。
だが安田氏も一ノ瀬氏も『自分の意思で行ったから』仮に死んでも”殉職”視されない。 命令で仕方なく危ない任地へ行かされたのだから”殉職だ”との理屈だろう。
では、尋ねる。・・まず、<官の命令>だから仕方ないが<民の意思>だから放っとけ、は【官尊民卑の肯定】だということにお気づきか? 危険な国家主義を許す道だぞ。
次に、そもそも<自衛官/警察官も潜在的にリスク覚悟の職業であり、それを承知で自分の意思で選択>した筈だ。 其の点で、戦場ジャーナリストと諸君は何が違うのだ?
戦場に近い自衛官や警察官は安全保障での貢献はしている。だが、ジャーナリスト達と同じ質の報道でも世界への貢献ができるのかい?
* 国家安保への貢献と真相報道への貢献;この間に価値の差はあるのか? ・・・イデオロギーを離れて論証できるなら差別待遇を認めてもいいが、できゃすまい?。
・ 安田氏の解放から帰国まで、案の定というか、これまでの類似事件と同様、「自分の意思で行ったのだから」「救出に罹る費用は税金だぞ!」といったバッシングが早速出回っている。
・ 「自己責任論」を唱える人の論拠は<好んで危ない戦地へ赴いたのだから、リスク覚悟だったのだろう? そんな人が拘束されようが殺害されようが、税金を使ってまで助ける必要は
ない>ということだろう。
⇒ 実際、私の身の回りでも、この耳障りの好い論旨を口にする人は居る。然し、この「自己責任論」に欠けている見落とせないポイントは次の2点だ。
1) 政界の不祥事に限らず、相手を問わず戦乱・虐待など隠された悪行の現場に出かけ、真相を明るみに出そうとする精神、これが『ジャーナリスト魂』であり、悪事の当事者は
当たり前ながら、それらの事実を否定したり、取材を妨害する。それでも使命感を感じる一握りの勇気ある人が危険を顧みず近づいてゆく。
これは古今東西同じであり、古くはスペイン内乱におけるゲルニカからヴェトナム・ソンミ虐殺、そして最近のアフリカ・中近東の紛争まで変わらない。
「自己責任だから死んでも勝手だ」と言い放つ人は、世界に貢献するジャーナリストの此の姿勢をも無価値だと断定するのに等しい。
2) 私はヴェトナム戦争取材に出かけ命を落としたカメラマン・一ノ瀬泰造「地雷を踏んだらサヨウナラ」を思い起こす。今も鮮烈な記憶と涙がこみ上げるほどの感銘を忘れない。
片や、イラク周辺で戦乱激しいおりに殉職した外務省職員、或はカンボジアで命を落とした警察官などなど・・。 このような人々は政府・公務員であったがゆえ”殉職となる。
だが安田氏も一ノ瀬氏も『自分の意思で行ったから』仮に死んでも”殉職”視されない。 命令で仕方なく危ない任地へ行かされたのだから”殉職だ”との理屈だろう。
では、尋ねる。・・まず、<官の命令>だから仕方ないが<民の意思>だから放っとけ、は【官尊民卑の肯定】だということにお気づきか? 危険な国家主義を許す道だぞ。
次に、そもそも<自衛官/警察官も潜在的にリスク覚悟の職業であり、それを承知で自分の意思で選択>した筈だ。 其の点で、戦場ジャーナリストと諸君は何が違うのだ?
戦場に近い自衛官や警察官は安全保障での貢献はしている。だが、ジャーナリスト達と同じ質の報道でも世界への貢献ができるのかい?
* 国家安保への貢献と真相報道への貢献;この間に価値の差はあるのか? ・・・イデオロギーを離れて論証できるなら差別待遇を認めてもいいが、できゃすまい?。