チャイナも新興国です。資金が急に引き揚げられるとたいへん危険です。チャイナからの資金引き上げはすでに始まっています。
国際金融資本ゴールドマンサックスが一昨年、破綻した理財商品を売っていた中国工商銀行の株を全額売却しました。
去年ＪＰモルガンが中国建設銀行株を全額売却しました。チャイナの中身はスカスカだからです。かなり脆弱で、経済改革は少しも進んでいません。
先日の党中央委員会全体会議、三中全会で決まったことは「粛正はしっかりやるが後は知らん」です。粛正以外何も具体的な事が決まらないのです。
理財商品のデフォルトは続いています。今のところ大手だけは救済されている。
軍隊がいる間は治安は安定という意見もありますが、軍隊が治安を押さえるのは軍隊に利益があるうちです。理財商品がデフォルトしまくっているのです。
軍隊利権の理財商品もそれに含まれます。大損したらどうなることでしょう。共産党は必死で支えるでしょう。そのための資金をどこから調達するのでしょうか。
党の金庫から60兆円も出せるのでしょうか。もちろん最後は刷るしかありません。刷ればインフレになるでしょう。そこで白川元日銀総裁の出番です。
彼は金は「いくら刷ってもインフレにならない」という考えの持ち主です。彼をチャイナの中央銀行総裁にすればチャイナは救われるでしょう。
金を刷ったら一般的にインフレになります。インフレになれば経済は上手くいかなくなります。お金の価値が下がります。物がなかなか出てきません。
通貨は暴落し、外資は引き上げられ、不良債権が増えます。これがアジア通貨危機です。チャイナ経済の崩壊はこのパターンが最も可能性が高いでしょう。
どこかのタイミングで一時的に引き締めの揺り戻しがあでしょう。このときに投機アタック仕掛けられる可能性があります。
チャイナは変動相場と言っても事実上の固定相場です。1日の値動きの幅が決まっていて終値が翌日の朝にはリセットされてしまいます。
そこから変動幅分だけ動きがあります。インチキ固定相場です。最後は維持できなくなるでしょう。チャイナは闇レートが存在します。
ここで大変な通貨暴落が起こります。公定レートは高く見せかけます。この乖離が広がれば突然崩壊となるでしょう。
暴動が起こって海南島リゾートからホテルが撤退して全体がだんだんおかしくなっていくのです。
☆お知らせ
毎週水曜日午後の外来をお休みとさせていただきます。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。
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