ヨーロッパ・中東の現在ⅡⅩⅡ

　結局イスラム原理主義という妖怪を作ったのは、欲の皮の突っ張った日本をはじめとする先進経済諸国の国民です。
それまではエジプトを始めトルコ、イラン自身が「イスラムは役に立たない物」と見て、西洋型国家を作ろうと（トルコに至っては日本を手本に）近代国家建設に向かっていました。70年代の2回にわたる石油ショックをきっかけに先進諸国の経済界の大物、大統領、首相が列をなして中東産油諸国に赴き土下座をして持ち上げだします。
「アラーは偉大だった」として人々はイスラム教に対する自信を復活させてしまいました。
イスラム圏はほっとけばナツメヤシとラクダだけのところでした。
これは中国と同じ事が起きてしまったのです。鄧小平が開放経済と言い始め、
欲の皮の突っ張った日本をはじめ欧米の政府高官、大企業の経営者までが日参し投資をし始めました。
そして今日の中国という巨大な妖怪を作り出しました。
そろそろこの辺で経済成長優先の方針を日本が改め、精神原理で動く国作りを真剣に考えるべきでしょう。
しかし経済原理で動く資本主義社会において簡単にはいきません。

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ヨーロッパ・中東の現在ⅡⅩⅠ

　ペトロダラーと言われる油の金の流れを例にとると、現在の中東の通貨はドルペックといい、ドルと等価交換できます。
ドルペックが壊れるとアメリカ中東関係も一気に壊れます。
アメリカがかつて湾岸戦争でフセインを叩いたのも中東の一部の国がユーロに決済通貨を換えようとした流れがありました。
そのドルペックを守れるかどうか、これがアメリカ中東関係を大きく左右する流れになっています。
言うことを聞かないカダフィーをはじめ、他の政権も民主化という名目でつぶされていきました。
IS国自体もイスラエル・アメリカにとってはある意味プラスになっているのではないかと考えられます。

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